ジョブネットは、ジョブネットごとに起動条件や起動日を設定し、設定したスケジュールのもとで自動起動させることができます。
ただし、休日が同じジョブネットを複数起動させるような場合には、各ジョブネットで休日を考慮した起動日の設定をしなければならず、シフト処理なども煩雑になります。
このような場合には、ジョブネットの休日を設定したカレンダの作成を検討し、ジョブネットの休日カレンダとジョブネットの起動日の定義を組み合わせて、ジョブネットの起動スケジュールが設定されるようにします。
例えば、本社と営業所で休日が異なっていて、本社と営業所の業務がそれぞれ複数のジョブネットで運用されるような場合は、本社と営業所でそれぞれの休日カレンダを作成します。本社の業務は本社の休日カレンダ、営業所の業務は営業所の休日カレンダを利用するようにし、それぞれ起動日と休日が重なった場合のシフト処理などの対処もあらかじめ設定しておきます。
こうすることで、各ジョブネットで起動日を設定する際に、それぞれ休日を意識する必要がなくなり、起動日と休日が重なった場合も自動的に対処されるため、起動日の設定が楽になります。
なお、インストールした時点では、カレンダとしてSYSTEM_CALENDARが標準提供されています。SYSTEM_CALENDARは、電源の投入/切断のスケジュールに利用されますが、ジョブネットの休日カレンダとして利用することもできます。ジョブネットの休日がSYSTEM_CALENDARと同じでよい場合には、カレンダを作成する必要はありません。
ジョブネットの休日がSYSTEM_CALNEDARとは異なる場合や、業務ごとに休日が異なっていて、業務ごとに複数のカレンダを利用したいような場合には、必要に応じてSYSTEM_CALENDAR以外に、ジョブネットの休日カレンダの作成を検討してください。
SYSTEM_CALENDARについては、“3.1 SYSTEM_CALENDARについて検討する”を参照してください。
カレンダの作成にあたっては、以下に留意してください。
SYSTEM_CALENDAR以外のカレンダは、電源の投入/切断のスケジュールには利用できません。
カレンダの登録数に上限はありませんが、100件程度までにすることを推奨します。
登録数が多くなると、日変わり時刻の到来時やカレンダ編集時の処理などが遅くなる場合あります。
日変わり時刻同様、ジョブネットのスケジュールを設定した後でのカレンダの変更は、設定済みのスケジュールに影響をあたえます。詳細については、“3.1.1 カレンダを変更した場合の影響について”を参照してください。