Formatmanagerの運用資材のサーバへの配置について説明します。
サーバ資材の配置には以下の種類があります。
■変換テーブルの配置と取得
ここでは、Formatmanagerクライアントで定義した内容を、「変換テーブル」としてサーバ上に配置する方法、およびサーバ上に配置した「変換テーブル」をFormatmanagerクライアントで閲覧、および編集可能な定義として取得する方法について説明します。
変換テーブルの配置方法
転送先を指定
[サーバ転送先設定]画面を表示します。表示方法は、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
[サーバ転送先設定]画面で、「転送方法」、「サーバOS」、「コード変換指定」、「サーバ名」、「ログイン」、「パスワード」、「転送先フォルダ」を指定し、[登録]ボタンをクリックします。
ここで、転送先フォルダにはISIサーバの変換テーブルディレクトリを指定します。
ISIサーバの変換テーブルディレクトリは以下のとおりです。
<INSDIR>\etc\jee\def\convtable
/opt/FJSVesi/etc/jee/def/convtable
転送の実行
[変換テーブル生成]画面を表示します。表示方法は、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
[変換テーブル生成]画面にてサーバに転送したい種別・ID/名称を選択して[実行]ボタンをクリックすると、確認メッセージが表示されたあと、変換テーブルがサーバ転送先設定で指定したディレクトリへ格納されます。
変換テーブル表示コマンドを使用することで、サーバ上で変換テーブルの定義内容を確認することができます。変換テーブル表示コマンドについては“ISI リファレンス”の“fdtsvdispdef”コマンドを参照してください。
複数の変換テーブルをサーバ上の別ディレクトリに作成した場合、変換テーブルマージコマンドで1つにまとめることができます。変換テーブルマージコマンドについては“ISI リファレンス”の“fdtsvmerge”コマンドを参照してください。
変換テーブルの取得
変換テーブルの取得方法
[変換テーブル取得]画面を表示します。表示方法は、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
[変換テーブル取得]画面にて取得したい変換テーブルが配置されたサーバ上のパスを[取得元フォルダ]に指定します。
[実行]ボタンをクリックすると、確認メッセージが表示されたあと、サーバ上の変換テーブルの取得が実行されます。
V9.1.3より前のバージョンのFormatmanagerクライアントで生成された変換テーブルは、取得の対象にすることはできません。Formatmanagerクライアントのバージョンは、[ヘルプ]メニューより[バージョン情報]をクリックして表示される[バージョン情報]画面で確認してください。
Formatmanagerクライアントで変換テーブル生成を実行後、変換サーバ側でfdtsvmergeコマンドによってマージされた変換テーブルは、取得の対象にすることはできません。
変換テーブルのアクセスログ
Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、または[変換テーブル取得]により、サーバ上の変換テーブルにアクセスした日時とFormatmanagerクライアントのホスト名とIPアドレスを、変換テーブルのアクセスログとしてサーバ上のファイルに保存します。
変換テーブルのアクセスログファイルとログファイルの出力先
activate.log
Formatmanagerクライアントの[サーバ転送先設定]画面の「転送先フォルダ」に指定したディレクトリ、または[変換テーブル取得]画面の「取得元フォルダ」に指定したディレクトリに、変換テーブルのアクセスログファイルを出力します。アクセスログファイルが存在する場合は、既存のアクセスログファイルに追記されます。
変換テーブルのアクセスログファイルは、必要に応じて利用者が待避や削除を行ってください。
[サーバ転送先設定]画面、および[変換テーブル取得]画面については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
変換テーブルのアクセスログ出力のイメージ
... 2006/05/12 18:35.55 client1 (192.168.10.123) (a) (b) (c) |
(a)~(c)は、以下の内容を示します。
項番 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
(a) | 変換テーブルのアクセス日時 | 変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得が実行された日時が出力されます。 |
(b) | 実行元Formatmanagerクライアントのホスト名 | 変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得を実行したFormatmanagerクライアントのホスト名が表示されます。 |
(c) | 実行元FormatmanagerクライアントのIPアドレス | 変換テーブルを転送、または変換テーブルの取得を実行したFormatmanagerクライアントのIPアドレスが表示されます。 |
変換テーブルにアクセスできるコンピュータの限定
変換テーブルアクセス定義ファイルを記述することで、変換テーブルの配置、および取得の際に変換テーブルにアクセスできるFormatmanagerクライアントを限定することができます。
以下に変換テーブルにアクセスできるFormatmanagerクライアントを限定する方法について説明します。
transpermit.conf
変換テーブルディレクトリに変換テーブルアクセス定義ファイルを配置します。
Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、または[変換テーブル取得]を行ったときに、変換テーブルアクセス定義ファイルを参照します。
変換テーブルアクセス定義ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。改行することで複数の定義をすることができます。
記述形式を以下に示します。
変換テーブルへのアクセスを許可するFormatmanagerクライアントのIPアドレス、またはホスト名↓ |
[変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]を許可するFormatmanagerクライアントのIPアドレス、またはホスト名を記述します。
↓は、改行を表します。
コメントを記述する場合は、行頭に“#”を記述します。
Formatmanagerクライアントからの[変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]をすべて制限したい場合は、中身が空の変換テーブルアクセス定義ファイルを変換テーブルディレクトリに配置します。
変換テーブルディレクトリに変換テーブルアクセス定義ファイルが存在しない場合、すべてのFormatmanagerクライアントから[変換テーブル生成]、および[変換テーブル取得]が可能になります。
注意
変換テーブルアクセス定義ファイルに、IPv6のアドレス表記を指定して運用することはできません。
項目コード変換用CSVファイルをサーバ上に配置します。CSVファイルをFormatmanagerクライアントの画面で作成した場合と、Formatmanagerクライアントを使用しないで作成した場合では、配置の方法が異なります。
フォルダに保存されているCSVファイルは、「変換テーブル生成」により、[環境設定]画面の“ISI Java EE導入ガイド”の“サーバ情報の設定”で指定した「転送先フォルダ」に転送されます。
手順は、“変換テーブルの配置と取得”と同じです。
保管先フォルダ名を設定している場合は、「変換テーブル生成」時にそのフォルダからCSVファイルがサーバへ転送されます。CSVファイルの文字コードはサーバ転送先設定のコード変換指定に従って変換されます。文字コードに“UNICODE(UCS-2BE)”、“UNICODE(UCS-2LE)”、“UNICODE(UTF-16BE)”、または“UNICODE(UTF-16LE)”を指定している場合、転送されるCSVファイル自体の文字コードはシフトJISになります。
注意
[サーバ転送先設定]画面で、「転送方法」に”FTP”を指定している場合、FTPサーバによっては、ファイル名に半角空白を含む項目コード変換用CSVファイルを転送できない場合があります。その場合、項目コード変換用CSVファイルのファイル名を変更してください。
エディタなどによって、CSVファイルを個別に作成した場合は、サーバへの配置も個別に行う必要があります。配置先は変換テーブルディレクトリです。
また、必要に応じて、CSVファイル内の文字コードを変更してください。
■利用者プログラムの配置
利用者プログラムをサーバ上に配置します。利用者プログラムのサーバへの配置は個別に行う必要があります。配置先は、変換テーブルディレクトリ配下です。
和暦西暦変換用利用者プログラムは、以下のディレクトリにインストールされています。変換テーブルディレクトリ配下にコピーして使用してください。
<INSDIR>\FM\F5FCFLSV\usr\lib
/opt/FJSVfdtsv/usr/lib
■XML用利用者プログラムの配置
XML用利用者プログラムをサーバ上に配置します。XML用利用者プログラムのサーバへの配置は個別に行う必要があります。配置先は変換テーブルディレクトリ配下です。
Interstage Charset Managerで作成したバリデーションポリシーファイルをサーバ上に配置します。配置先は、FEDITシステムパラメタ定義ファイルのValidationPolicyFileDirectory定義文に設定されたディレクトリです。
FEDITシステムパラメタ定義ファイルについては、“ISI Java EE導入ガイド”の“FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更”を参照してください。
■DTDファイルまたはXML Schemaファイルの配置
XML文書の妥当性検証を行う場合に使用するDTDファイルまたはXML Schemaファイルをサーバに配置します。
検証に必要なDTDファイルまたはXML Schemaファイルをすべて用意し、変換テーブルと同じディレクトリに配置してください。