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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

7.3.11 異なるサーバに移行(移行先は別構成)

旧バージョンのList Worksを移行元とは異なるサーバ機に移行する際に、保管フォルダの構成を変更したり、格納先を異なるドライブなどに変更したりする場合の手順を説明します。List WorksをSE環境からSE環境へ移行、SE環境からEE環境へ移行、EE環境からEE環境へ移行する場合のいずれも共通の作業です。

移行ツールの実行で、保管フォルダや保管フォルダ内の帳票などが移行されます。受信・印刷・ファイリングフォルダは移行されません。

移行ツールで移行される資源については、“7.3.2 移行する資源”を参照してください。

参考

移行ツール実行時において、移行情報ファイルに指定する第一階層の保管フォルダを減らすことで不要な保管フォルダを移行しないこともできます。

移行情報ファイルについては、“7.3.5 移行ツールの説明”を参照してください。

移行手順を以下に説明します。


手順1保管フォルダの構成の決定

運用に合わせて、移行先サーバに作成する保管フォルダの構成を決定します。ここで決定した構成に従って、“手順6:移行ツールの実行”で使用する移行情報ファイルを作成します。

List Works EEで保管フォルダ共有運用を行う場合は、保管フォルダを管理するファイルの格納場所(共有フォルダ)も決定します。


手順2List Worksのインストール

移行先サーバにList Worksをインストールするまえに、Interstage Application Serverの準備をします。

List Worksと連携可能なInterstage Application Serverを確認し、運用に合わせてInterstage Application Serverのインストールおよびセットアップをします。また、運用に合わせて必要なソフトウェアをインストールします。

Interstage Application Serverの準備ができたら、List Worksをインストールします。

List Worksと連携可能なInterstage Application Serverのバージョンなど、バージョン決定に必要な情報や、製品に同梱しているInterstage Application Serverのインストールおよびセットアップについては、“インストールガイド”を参照してください。
List Works のインストールについては、“2.2 必要なソフトウェアのインストール”および“インストールガイド”を参照してください。

手順3帳票資源の複写・アクセス権の設定

移行元サーバ上の以下の資源を、エクスプローラなどでフォルダごと、移行先サーバの任意の場所に複写します。

移行前の状態を保持するため、複写した資源に対して、移行元と同じアクセス権を設定します。移行先サーバに登録されていないユーザがある場合は、ユーザ登録をします。

資源がネットワーク上に存在する場合は、複写する必要はありませんが、資源のバックアップを行ってください。

移行対象の資源

移行元

移行先

保管フォルダ/帳票データ(関連ファイルを含む)

リストナビから各保管フォルダのプロパティを選択し、【詳細】タブの「フォルダの場所」に示されるフォルダを含んだ配下すべて

任意のディレクトリ

オーバレイ/帳票項目

リストナビから【リスト管理サーバオプション】を選択し、【作業ファイル】タブの「オーバレイ」に示されるフォルダ配下すべて

【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【資源】タブで指定した「オーバレイ」のフォルダ配下


手順4List Worksの環境設定

保管データベースの環境設定やリスト管理サーバの環境設定を実施します。

リスト管理サーバの環境設定では、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【データベース】タブの設定と接続確認は必ず行ってください。

リスト管理サーバの環境設定の実施後は、List Worksサーバ、または、List Worksサービスを再起動します。

旧バージョンで保管フォルダの共有運用を行っていた場合は、リスト管理サーバの環境設定で保管フォルダを管理するファイルの格納場所(共有フォルダ)を指定します。

移行元でWeb連携機能を使用していた場合は、再度、Web連携の環境設定を実施します。Web連携の画面やプロパティをカスタマイズしていた場合は、移行元のJSPファイルや環境設定ファイルをもとに、ファイルを編集します。

注意

  • 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【データベース】タブの設定では、ホスト名に、保管データベースの存在するホスト名を指定します。ポート番号には、保管データベースの作成時に指定したポート番号を指定します。

  • ListWORKS V10.0L10以前において同時接続利用者数の初期値を変更して使用していた場合には、バージョンアップ後に、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの【接続】タブで同時接続利用者数を設定し直す必要があります。

  • ListWORKS V10.0L20以前、または List Works V6.0L10で、Web連携機能APIのJavaクラス(ListConfig)の「getApplicationURL」、または「getServletURL」メソッドを使用しているJSPファイルを本バージョンで扱う場合は、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの【互換】タブで、WWWサーバのURLを指定する必要があります。


保管データベースの環境設定、リスト管理サーバやWeb連携などのList Worksの環境設定については、“第2章 List Worksサーバの環境構築 <Windows版の場合>”を参照してください。

手順5List Worksサービスの停止

移行先サーバ上で、【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを停止します。


手順6移行ツールの実行

移行先サーバ上で、移行情報ファイルに保管フォルダの情報を設定して移行ツールを実行します。

移行ツールの概要や実行手順については、“7.3.5 移行ツールの説明”を参照してください。

手順7List Worksサービスの起動

移行先サーバ上で、【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。


手順8各フォルダ(保管フォルダ以外)の作成

受信フォルダ、印刷フォルダ、ファイリングフォルダを作成します。

各フォルダの作成については、“2.6 リスト管理サーバの各フォルダ作成”を参照してください。

手順9List Worksサービスの停止(EEのみ)

移行先サーバ上で、【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを停止します。


手順10:仕分け定義体の適用(EEのみ)

コマンドを使用して、仕分け定義ファイルを一括適用します。

仕分け定義ファイルの一括適用の詳細については、“7.5.7 仕分け定義体の適用(EEのみ)”参照してください。

手順11List Worksサービスの起動(EEのみ)

【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。