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Interstage List Works V10.3.1 運用手引書
FUJITSU Software

4.2.9 帳票の振り分け設計

帳票を振り分けて登録する運用を行う場合の設計をします。振り分けを行うためには、以下の項目を検討します。この情報は、帳票の振り分けを考慮した環境構築や、帳票の登録時に付加する帳票情報に有効になります。

振り分け先

どの帳票を、どのフォルダに振り分けるか設計します。前で説明した“(2) 帳票の管理構成”で設計した保管フォルダの構成をもとに検討します。

振り分け先の情報をどこで設定するか

振り分け先となる情報を、帳票出力元で設定するのか、リスト管理サーバで設定するのか、運用に合わせて検討します。設定方法は扱う帳票ごとに異なります。

扱う帳票ごとの振り分け先の設定については、“2.1.2 帳票の振り分け”を参照してください。

受信フォルダで振り分ける場合に、振り分けの条件となるキー

受信フォルダで振り分ける場合は、どの条件の帳票を、どの保管フォルダまたは印刷フォルダに登録するか検討します。また、振り分けの条件となる条件キーの検討をします。

条件キーには、以下のものがあります。

振り分け条件に定義できる条件キーは、扱う帳票ごとによって異なります。

扱う帳票ごとの条件キーの詳細については、“2.1.2 帳票の振り分け”を参照してください。

富士通ホスト帳票を扱う場合における出力単位と分割方法

富士通ホストの帳票アプリケーションが1ジョブステップで出力する帳票を、List Worksは1帳票として扱います。このため、1ジョブステップで1帳票を1つのファイルとして出力するようにしてください。

帳票を富士通ホストからリスト管理サーバに転送する前に、分割する必要があるかどうかを検討します。複数の帳票を1帳票として出力している場合は、どのような方法で分割するのかを設計します。

1ジョブステップ/1ジョブの場合の出力

複数ジョブステップ/1ジョブの場合の出力

注意

  • 複数ジョブステップ/1ジョブの場合、List Worksでは1ジョブで管理する帳票に付加される日本語帳票名などの帳票情報は、1つになります。

  • 帳票ごとに異なる帳票情報を付加し、ジョブステップごとに帳票を分割したいときは、OSIV LISTVIEW、またはOSIV PrintASSORTを使用して帳票情報を設定する必要があります。

参考

富士通ホストがMSPの場合、帳票アプリケーションを実行するJCLのSYSOUT DD文に、FREE=CLOSEパラメタを追加することで、SYSOUTデータセット単位に帳票を分割することができます。

FREE=CLOSEパラメタを指定すると、ジョブ、またはジョブステップの終了を待たずに、SYSOUTデータセット(印刷データ)が作成された時点でリスト管理サーバに転送されます。