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Interstage List Works V10.3.1 運用手引書
FUJITSU Software

2.1.2 帳票の振り分け

リスト管理サーバで受信した帳票を、保管フォルダ、または印刷フォルダに登録することを振り分けといいます。

振り分けは、帳票出力元のアプリケーションで定義した帳票情報(振り分け先)、または受信フォルダで指定した振り分け条件に従って行われます。複数のフォルダに同時に振り分けるように指定することもできます。

受信フォルダで指定する振り分け条件のキーには、以下のものがあります。

扱う帳票の種類によって、利用できる方法は以下のように異なります。

振り分け方法

一般アプリ帳票
(注1)

NetCOBOL/MeFt帳票
および
List Creator帳票

富士通ホスト帳票

IBMビジネスサーバ帳票

受信フォルダの振り分け条件定義

List Worksプリンタドライバのプロパティ

×

×

×

管理情報定義ファイル

×

×

×

帳票出力元

×

○ (注2)

○ (注3)

○ (注5)

帳票登録コマンド

×

×

○ (注4)

×

情報連携ファイル

×

×

○ (注4)

×

注1:

Windows版の場合に扱うことができる帳票と振り分け方法です。

注2:

電子帳票情報ファイルで振り分け先を設定します。List Creator帳票の場合、List Creatorデザイナの帳票業務情報、またはList Creatorのprprintコマンドのオプションで振り分け先を設定することができます。

注3:

APS/NP、OSIV LISTVIEW、PrintASSORTの情報連携で振り分け先を設定します。

注4:

Solaris 版の場合に、ファイル転送運用で印刷データを受信する際に利用できる振り分け方法です。

注5:

e-SYOHSI for 400 ListWORKS連携オプションで振り分け先を設定します。


(1) 受信フォルダの振り分け条件定義による振り分け

受信フォルダに指定した振り分け先と振り分け条件定義により、帳票を保管フォルダや印刷フォルダに振り分けることができます。複数のフォルダに対し、同時に振り分けるよう指定することもできます。

振り分け条件に定義できる条件キーは、扱う帳票によって異なります。


条件キー

一般アプリ帳票

NetCOBOL/MeFt帳票
および
List Creator帳票

富士通ホスト帳票
(分散印刷運用)

富士通ホスト帳票
(ファイル転送運用)

ユーザID

×

ジョブ名

×

×

×

タイトル

ジョブ番号

×

×

×

コメント

備考1~4

×

×

すべての帳票

○:設定できる条件キー
×:設定できない条件キー


振り分け先や振り分け条件の定義は、受信フォルダのダイアログボックスで設定します。

受信フォルダでの定義方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

注意

  • 受信フォルダの振り分け条件の定義数は、必ず200件以内としてください。200件を超えると、登録処理に時間がかかる場合があります。振り分け条件が200件を超える場合は、帳票情報で振り分け先を指定してください。

  • 富士通ホスト帳票を振り分ける場合、受信フォルダのプロパティで設定する振り分け条件の定義の条件文字列には、半角カナを使用することはできません。


振り分け条件キーの追加および編集 <FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合>

富士通ホスト帳票を扱う場合において、FNA通信形態を利用した分散印刷運用時に、受信フォルダの振り分け条件キーに加えて、帳票内の文字列を振り分けの条件キーとして定義できます。また、条件キーを編集することもできます。

振り分け条件キーの追加および編集方法については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

(2) 一般アプリ帳票を扱う場合 <Windows版のみ>

帳票の振り分け方法として、受信フォルダの振り分け定義のほかに以下の方法があります。

振り分け先は、以下の優先順位で有効になります。

  1. 管理情報定義ファイルの振り分け先

  2. List Worksプリンタドライバのプロパティに設定してある振り分け先

  3. 受信フォルダの振り分け条件定義

    管理情報定義ファイルの設定については、“6.1.2 管理情報定義ファイルの準備”を参照してください。
    List Worksプリンタドライバのプロパティの設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

(3) NetCOBOL/MeFt帳票およびList Creator帳票を扱う場合

帳票の振り分け方法として、受信フォルダの振り分け定義のほかに帳票出力元で振り分け先を指定する方法があります。帳票出力元での指定は、使用するアプリケーションによって以下のように異なります。


NetCOBOL/MeFt帳票の場合

電子帳票情報ファイルに振り分け先を指定します。

振り分け先は、以下の優先順位で有効になります。

  1. 電子帳票情報ファイルで指定した振り分け先

  2. 受信フォルダの振り分け条件定義

    電子帳票情報ファイルの設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。

List Creator帳票の場合

以下のいずれかで振り分け先を指定します。

  • List Creatorのprprintコマンドの電子保存情報に関するオプション

  • 電子帳票情報ファイル(List Creatorのprprintコマンドのin2オプションで指定)

  • List Creatorデザイナの帳票業務情報


振り分け先は、以下の優先順位で有効になります。

  1. 電子保存情報に関するオプションで指定した振り分け先

  2. 電子帳票情報ファイルで指定した振り分け先

  3. List Creatorデザイナで指定した振り分け先

  4. 受信フォルダの振り分け条件定義

    電子帳票情報ファイルの設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。
    List Creatorデザイナでの設定、およびprprintコマンドのオプションについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。

(4) 富士通ホスト帳票を扱う場合

帳票の振り分け方法として、受信フォルダの振り分け定義のほかに以下の方法があります。

振り分け先は、以下の優先順位で有効になります。

  1. 帳票出力元で振り分け先を指定

  2. 帳票登録コマンドのオプションに振り分け先を指定 <Solaris 版のみ>

  3. 情報連携ファイルに振り分け先を指定して帳票登録コマンドに設定 <Solaris 版のみ>

  4. 受信フォルダの振り分け条件定義


帳票出力元で振り分け先を指定

分散印刷運用の場合は、以下のアプリケーションのどれか1つに情報連携を指定します。

  • APS/NP

  • OSIV LISTVIEW

  • PrintASSORT

ファイル転送運用の場合は、以下のアプリケーションで情報連携を指定します。

帳票登録コマンドのオプションに振り分け先を指定 <Solaris 版のみ>

Solaris 版では、ファイル転送運用の場合に、受信した印刷データをコマンド(lvrcvlstコマンド)で登録するときに、振り分け先をオプションに指定することができます。

印刷データの登録については、“6.3.3 印刷データの登録 <ファイル転送運用のみ>”を参照してください。
lvrcvlstコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

情報連携ファイルに振り分け先を指定 <Solaris 版のみ>

Solaris 版では、ファイル転送運用の場合に、受信した印刷データをコマンド(lvrcvlstコマンド)で登録するときに、振り分け先を情報連携ファイルに指定することができます。

印刷データの登録および情報連携ファイルの設定については、“6.3.3 印刷データの登録 <ファイル転送運用のみ>”を参照してください。
lvrcvlstコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。