アダプタエラー出口は、以下のタイミングで出口アプリケーションを呼び出します。アダプタエラー出口のアプリケーションでは、アダプタで発生したエラー情報を参照することが可能です。参照したエラー情報からは、例えば、タイムアウトなどのエラーの原因によって処理をハンドルするよう実装することが可能です。
インバウンドアダプタのエラー出口
利用側サービスからのリクエスト受信後からレスポンス返信までの間で、エラー(※)が発生した場合。
※定義読込みエラーなどの通常のエラーに加え、シーケンスエラーも含みます。
アウトバウンドアダプタのエラー出口
アウトバウンドアダプタの処理中(※)で、エラーが発生した場合。
※アウトバウンド処理では主に以下の流れで処理を行っています。
共通メッセージからプロトコル送信のメッセージ形式に変換
提供側サービスへリクエスト送信
提供側サービスからレスポンス受信
受信したレスポンスを共通メッセージに変換
アウトバウンドアダプタのエラー出口処理で、サービス呼出しメディエータファンクションのリトライ処理を実施しないようにすることができます。これにより、例えば、サービス呼出しでタイムアウトが発生した場合だけリトライし、他のエラーが発生した場合はリトライしない運用をすることができます。
サービス呼出しメディエータファンクションのリトライ処理を行わないようにする場合は、共通メッセージのヘッダに以下のプロパティを設定してください。共通メッセージのヘッダにアクセスするためのインタフェースについては、“7.3.1.2.1 ESIProcessDataBean”を参照してください。
プロパティキー | 値 |
---|---|
com.fujitsu.esi.function.servicecall.retry.ignore | "true"を指定してください。 |