表示例
記述形式
<div rcf:type="Text" ... ></div>
または
<span rcf:type="Text" ... ></span>
注意
子要素は指定できません。詳細は、「5.1.4 子要素を持たない部品に子要素を記述した場合の動作」を参照してください。
ポイント
本部品は、以下のように表示されます。
<div>タグの場合:前後に改行コードが挿入されます。
<span>タグの場合:前後に改行コードは挿入されません。
プロパティ
表の項目の意味
表の項目の意味は、以下のとおりです。
省略:省略できるプロパティかどうかを示します。
省略値:省略した場合の値を示します。
属性指定:属性値として指定できる内容を示します。
値:値を指定可能
バインド:バインディング式を記述可能
更新:APIまたはモデルバインディングにより、外部から更新可能かどうかを示します。
部分更新:プロパティ値の一部を更新することが可能かどうかを示します。更新する場合は、データプロバイダを利用します。
名前 | データ型 | 説明 | 省略 | 省略値 | 属性指定 | 更新 | 部分更新 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
value | String | テキストを指定します。 | 可 | "" | 値、バインド | 可 | 不可 |
title | String | ツールチップで表示されるテキストを指定します。 | 可 | "" | 値 | 可 | 不可 |
labelProvider | getLabel関数を持つオブジェクト | テキストを表示するときに、フォーマットするためのオブジェクトを指定します。詳細は、「フォーマッタの指定方法」を参照してください。 | 可 | null | 値 | 可 | 不可 |
部品共通のプロパティも指定できます。詳細は、「2.8.1 画面部品共通プロパティ」を参照してください。
注意
titleプロパティに長い文字列を指定すると、自動的に改行または省略されることがあります。
また、発生位置はブラウザにより異なります。
なお、空文字列を指定した場合は、表示されません。
labelProviderプロパティでフォーマッタを指定する例を以下に示します。
【処理概要】
テキストをフォーマットするオブジェクトに、getLabel関数を用意します。
getLabel関数は、引数としてテキストを受け取り、戻り値に表示する文字列を返します。
labelProviderプロパティに、getLabel関数を持つオブジェクトを指定します。例では「lp1」を指定しています。
「テキスト」という文字列がフォーマットされ、画面には<formatted"テキスト">と表示されます。
なお、フォーマットされた文字列は、画面に表示する際に特殊文字の変換が行われます。詳細は、「表示するテキストの変換規則」を参照してください。
<script type="text/javascript"> //<![CDATA[ var lp1 = { getLabel: function(value) { return 'formatted \"' + value + '\"'; } }; //]]> </script> ... <div rcf:id="text1" rcf:type="Text" rcf:value="テキスト" rcf:labelProvider="lp1"></div>
valueプロパティに指定されたテキストは、labelProviderによってフォーマットされたあとに特殊文字の変換(エスケープ処理)を行い、結果をHTMLとして表示します。変換ルールは以下のとおりです。
元文字列 | 変換後の文字列 |
---|---|
& | & |
< | < |
> | > |
" | " |
' | ' |
改行文字 | <br/> |
空白(半角空白およびタブ) | |
変換例:labelProviderがフォーマットを行った結果、<formatted"テキスト">という文字列を返した場合、内部で以下のように変換されます。
[変換前] <formatted"テキスト"> ↑ ↑ ↑↑ (1) (2) (2)(3)
[変換後] <formatted"テキスト"> ↑ ↑ ↑ ↑ (1) (2) (2) (3)
適用される変換規則は以下のとおりです。
< を < に変換
" を " に変換
> を > に変換
変換後の文字列をHTMLとしてブラウザで表示します。結果、<formatted"テキスト">と正しく表示されます。
スタイルプロパティ
パーツ名 | プレフィックス | クラス名 | 使用可能なスタイル |
---|---|---|---|
部品全体 | なし | rcf-Text |
|
詳細は、「2.9 スタイルプロパティ」を参照してください。
注意
Internet Explorerでボーダーを指定した場合の注意事項
Internet Explorer 9 標準、Internet Explorer 10 標準、およびInternet Explorer 11 標準以外のInternet ExplorerでTextにボーダーを指定した場合、以下のようにボーダーの一部が欠けて表示される場合があります。
この場合、以下のどちらかの方法で回避できます。
Text部品の下に空行を追加します。
<div rcf:type="Text" rcf:value="文字列"></div> <br/>
Text部品を記述した<div>タグまたは<span>タグに、style属性でposition:relativeを指定します。
<div rcf:type="Text" style="position:relative" rcf:value="文字列"></div>
イベントリスナ
固有のイベントリスナはありません。部品共通のイベントリスナは、「2.8.2 画面部品共通イベントリスナ」を参照してください。
JavaScript API
固有のJavaScript APIはありません。部品共通のJavaScript APIは、「2.8.3 画面部品共通JavaScript API」を参照してください。