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Interstage Interaction Manager V10.1.2 AjaxフレームワークUI部品リファレンス
FUJITSU Software

2.1.1 Text

Textは、テキストを表示する部品です。

示例

述形式

<div rcf:type="Text" ... ></div>

または

<span rcf:type="Text" ... ></span>

注意

子要素は指定できません。詳細は、「5.1.4 子要素を持たない部品に子要素を記述した場合の動作」を参照してください。

ポイント

本部品は、以下のように表示されます。

  • <div>タグの場合:前後に改行コードが挿入されます。

  • <span>タグの場合:前後に改行コードは挿入されません。

ロパティ

表の項目の意味

表の項目の意味は、以下のとおりです。

名前

データ型

説明

省略

省略値

属性指定

更新

部分更新

value

String

テキストを指定します。

""

値、バインド

不可

title

String

ツールチップで表示されるテキストを指定します。

""

不可

labelProvider

getLabel関数を持つオブジェクト

テキストを表示するときに、フォーマットするためのオブジェクトを指定します。詳細は、「フォーマッタの指定方法」を参照してください。
getLabel関数を持たないオブジェクトが指定された場合、エラーになります。
nullを指定した場合は、valueに指定された文字列がそのまま使用されます。

null

不可

部品共通のプロパティも指定できます。詳細は、「2.8.1 画面部品共通プロパティ」を参照してください。

注意

titleプロパティに長い文字列を指定すると、自動的に改行または省略されることがあります。
また、発生位置はブラウザにより異なります。

なお、空文字列を指定した場合は、表示されません。

フォーマッタの指定方法

labelProviderプロパティでフォーマッタを指定する例を以下に示します。

【処理概要】

  1. テキストをフォーマットするオブジェクトに、getLabel関数を用意します。
    getLabel関数は、引数としてテキストを受け取り、戻り値に表示する文字列を返します。

  2. labelProviderプロパティに、getLabel関数を持つオブジェクトを指定します。例では「lp1」を指定しています。

  3. 「テキスト」という文字列がフォーマットされ、画面には<formatted"テキスト">と表示されます。
    なお、フォーマットされた文字列は、画面に表示する際に特殊文字の変換が行われます。詳細は、「表示するテキストの変換規則」を参照してください。

    <script type="text/javascript">
    //<![CDATA[
      var lp1 = {
        getLabel: function(value) {
          return 'formatted \"' + value + '\"';
        }
     };
    //]]>
    </script>
    
      ...
    
    <div rcf:id="text1" rcf:type="Text" rcf:value="テキスト" rcf:labelProvider="lp1"></div>
表示するテキストの変換規則

valueプロパティに指定されたテキストは、labelProviderによってフォーマットされたあとに特殊文字の変換(エスケープ処理)を行い、結果をHTMLとして表示します。変換ルールは以下のとおりです。

元文字列

変換後の文字列

&

&amp;

<

&lt;

>

&gt;

"

&quot;

'

&#39;

改行文字
(\r\n および単独の \r, \n)

<br/>

空白(半角空白およびタブ)

&nbsp;

変換例:labelProviderがフォーマットを行った結果、<formatted"テキスト">という文字列を返した場合、内部で以下のように変換されます。

[変換前]
      <formatted"テキスト">
      ↑        ↑      ↑↑
     (1)       (2)     (2)(3)
[変換後]
      &lt;formatted&quot;テキスト&quot;&gt;
      ↑             ↑            ↑    ↑
      (1)           (2)           (2)  (3)

適用される変換規則は以下のとおりです。

  1. < を &lt; に変換

  2. " を &quot; に変換

  3. > を &gt; に変換

変換後の文字列をHTMLとしてブラウザで表示します。結果、<formatted"テキスト">と正しく表示されます。

タイルプロパティ

パーツ名

プレフィックス

クラス名

使用可能なスタイル

部品全体

なし

rcf-Text

  • カラー

  • フォント

  • テキスト(textIndent、textAlign、whiteSpaceを除く) (注)

  • ボーダー

  • パディング

詳細は、「2.9 スタイルプロパティ」を参照してください。

注意

Internet Explorerでボーダーを指定した場合の注意事項

Internet Explorer 9 標準、Internet Explorer 10 標準、およびInternet Explorer 11 標準以外のInternet ExplorerでTextにボーダーを指定した場合、以下のようにボーダーの一部が欠けて表示される場合があります。

この場合、以下のどちらかの方法で回避できます。

  • Text部品の下に空行を追加します。

    <div rcf:type="Text" rcf:value="文字列"></div>
    <br/>&nbsp;
  • Text部品を記述した<div>タグまたは<span>タグに、style属性でposition:relativeを指定します。

    <div rcf:type="Text" style="position:relative" rcf:value="文字列"></div>

ベントリスナ

固有のイベントリスナはありません。部品共通のイベントリスナは、「2.8.2 画面部品共通イベントリスナ」を参照してください。

JavaScript API

固有のJavaScript APIはありません。部品共通のJavaScript APIは、「2.8.3 画面部品共通JavaScript API」を参照してください。