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Interstage List Creator V10.4.1 旧機能編
FUJITSU Software

4.3.3 prasrcvrコマンド

[機能]

仕分け処理に失敗したときにリカバリデータを残している場合に、仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定して、仕分け処理のリカバリを行ったり、リカバリ情報を削除したりします。

このコマンドは、prassortコマンドを実行したコンピュータで実行してください。

[記述形式]

以下に、コマンドの記述形式を示します。

[ ]は、省略できることを示します。

オプション1、オプション2、オプション3…には、prasrcvrコマンドのオプションを記述します。

prasrcvrコマンドのオプションで、リカバリ操作を行う場合、オプションはすべて省略できます。

prasrcvrコマンドのオプションで、仕分けリカバリ情報を削除する場合「-c」は省略できません。

prasrcvr      [オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …

カバリ操作を行う場合

以下に、prasrcvrコマンド(リカバリ操作を行う場合)のオプションの一覧を示します。

表4.7 prasrcvrコマンド(リカバリ操作を行う場合)のオプション一覧

オプション

【アプリケーションサーバのオペレーティングシステム】
W:Windows
S:Solaris
L:Linux
○:サポート
-:未サポート

W

S

L

仕分けリカバリ情報のジョブID

-rmuserpasswd

仕分けリカバリ情報を削除する場合

以下に、prasrcvrコマンド(仕分けリカバリ情報を削除する場合)のオプションの一覧を示します。

表4.8 prasrcvrコマンド(仕分けリカバリ情報を削除する場合)のオプション一覧

オプション

【オペレーティングシステム】
W:Windows
S:Solaris
L:Linux
○:サポート
-:未サポート

W

S

L

-c (*1)

仕分けリカバリ情報のジョブID

*1:省略できません。

4.3.3.1 prasrcvrコマンドのオプション

オプションについて説明します。

カバリ操作を行う場合

仕分けリカバリ情報のジョブID

リカバリ操作を行う仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定します。ジョブIDは、イベントログの詳細の説明で表示されているので、イベントビューアで確認してください。

このオプションを省略すると、すべてのリカバリ情報についてリカバリ操作が行われます。


-rmuserpasswd

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

prsetpasswdコマンドで設定したユーザで動作する場合に指定します。

prasrcvrコマンドを実行したユーザがprsetpasswdコマンドで設定されていない場合、prsetpasswdコマンドで最初に登録したユーザで動作します。

prsetpasswdコマンドでユーザが1件も登録されていない場合、エラーになります。

このオプションを省略すると、帳票出力サーバ上でもprasrcvrコマンドを実行したユーザで動作します。

注意

  • 以下の運用を行う場合は、アプリケーションサーバ上でprsetpasswdコマンドでリモート帳票出力ユーザの設定、および-rmuserpasswdオプションを指定してください。

    • SYSTEMアカウントで動作するサービスプロセスからリモート帳票出力を行う場合

    • ファイアウォールやルータにより445/tcpポート(microsoft-ds (*1))をブロックしている場合

      *1:ダイレクト・ホスティングSMBサービスの通信に使われるポート番号で、ファイルとプリンタの共有やリモート管理などに利用されます。


分けリカバリ情報を削除する場合

-c

仕分けリカバリ情報を削除します。

このオプションは、必ず指定してください。


仕分けリカバリ情報のジョブID

削除する仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定します。ジョブIDは、イベントログの詳細の説明で表示されているので、イベントビューアで確認してください。

このオプションを省略すると、すべてのリカバリ情報を削除します。


[記述例]

prasrcvrコマンドの記述例については、以下を参照してください。

⇒“4.3.3.1 prasrcvrコマンドのオプション

[復帰値]

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常終了

-1

仕分け処理に失敗したデータがあり、仕分けリカバリ情報が作業用ディレクトリにあります。イベントログを確認してください。

-2

異常終了。エラー詳細についてはイベントログを確認してください。

[補足]

リカバリデータは、仕分け定義の指定により、仕分け定義のあるコンピュータ上に残せます。

アプリケーションサーバで仕分けたデータをさらに帳票出力サーバで仕分ける際に、仕分け処理に失敗した場合は、帳票出力サーバでprasrcvrコマンドを実行してください。