[機能]
仕分け処理に失敗したときにリカバリデータを残している場合に、仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定して、仕分け処理のリカバリを行ったり、リカバリ情報を削除したりします。
このコマンドは、prassortコマンドを実行したコンピュータで実行してください。
[記述形式]
以下に、コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
オプション1、オプション2、オプション3…には、prasrcvrコマンドのオプションを記述します。
prasrcvrコマンドのオプションで、リカバリ操作を行う場合、オプションはすべて省略できます。
prasrcvrコマンドのオプションで、仕分けリカバリ情報を削除する場合「-c」は省略できません。
prasrcvr [オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …
●リカバリ操作を行う場合
以下に、prasrcvrコマンド(リカバリ操作を行う場合)のオプションの一覧を示します。
オプション | 【アプリケーションサーバのオペレーティングシステム】 | ||
---|---|---|---|
W | S | L | |
○ | - | - | |
○ | - | - |
●仕分けリカバリ情報を削除する場合
以下に、prasrcvrコマンド(仕分けリカバリ情報を削除する場合)のオプションの一覧を示します。
オプション | 【オペレーティングシステム】 | ||
---|---|---|---|
W | S | L | |
-c (*1) | ○ | - | - |
○ | - | - |
*1:省略できません。
オプションについて説明します。
●リカバリ操作を行う場合
リカバリ操作を行う仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定します。ジョブIDは、イベントログの詳細の説明で表示されているので、イベントビューアで確認してください。
このオプションを省略すると、すべてのリカバリ情報についてリカバリ操作が行われます。
このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。
prsetpasswdコマンドで設定したユーザで動作する場合に指定します。
prasrcvrコマンドを実行したユーザがprsetpasswdコマンドで設定されていない場合、prsetpasswdコマンドで最初に登録したユーザで動作します。
prsetpasswdコマンドでユーザが1件も登録されていない場合、エラーになります。
このオプションを省略すると、帳票出力サーバ上でもprasrcvrコマンドを実行したユーザで動作します。
注意
以下の運用を行う場合は、アプリケーションサーバ上でprsetpasswdコマンドでリモート帳票出力ユーザの設定、および-rmuserpasswdオプションを指定してください。
SYSTEMアカウントで動作するサービスプロセスからリモート帳票出力を行う場合
ファイアウォールやルータにより445/tcpポート(microsoft-ds (*1))をブロックしている場合
*1:ダイレクト・ホスティングSMBサービスの通信に使われるポート番号で、ファイルとプリンタの共有やリモート管理などに利用されます。
●仕分けリカバリ情報を削除する場合
仕分けリカバリ情報を削除します。
このオプションは、必ず指定してください。
削除する仕分けリカバリ情報のジョブIDを指定します。ジョブIDは、イベントログの詳細の説明で表示されているので、イベントビューアで確認してください。
このオプションを省略すると、すべてのリカバリ情報を削除します。
[記述例]
prasrcvrコマンドの記述例については、以下を参照してください。
[復帰値]
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
-1 | 仕分け処理に失敗したデータがあり、仕分けリカバリ情報が作業用ディレクトリにあります。イベントログを確認してください。 |
-2 | 異常終了。エラー詳細についてはイベントログを確認してください。 |
[補足]
リカバリデータは、仕分け定義の指定により、仕分け定義のあるコンピュータ上に残せます。
アプリケーションサーバで仕分けたデータをさらに帳票出力サーバで仕分ける際に、仕分け処理に失敗した場合は、帳票出力サーバでprasrcvrコマンドを実行してください。