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Interstage List Creator V10.4.1 旧機能編
FUJITSU Software

4.3.2 prassortコマンド

[機能]

入力データとなるデータファイルを仕分け定義にしたがって仕分け、帳票を出力します。

[記述形式]

以下に、コマンドの記述形式を示します。

[ ]は、省略できることを示します。

オプション1、オプション2、オプション3…には、prassortコマンドのオプションを記述します。

prassortコマンドのオプションで、「仕分け定義名」は省略できません。

prassort      [ オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …

以下に、prassortコマンドのオプションの一覧を示します。

表4.6 prassortコマンドのオプション一覧

オプション

【アプリケーションサーバのオペレーティングシステム】
W:Windows
S:Solaris
L:Linux
○:サポート
-:未サポート

W

S

L

-w

-b

-u

配信先ファイルの処理モード

-p

"帳票名"

-d

帳票格納ディレクトリ

-indatacode

入力データの文字コード系

-n

データファイル名

-lcvisualfile

配信メディアデータファイル名

-lclwfaxrcvfile

配信電子保存時のFAX受信者情報ファイル名

-lcinfaxrcvfile

配信FAX送信時のFAX受信者情報ファイル名

-lcfile

配信ファイル名

-a

仕分け定義格納ディレクトリ名

-rmuserpasswd

仕分け定義名

(*1)

*1:省略できません。

4.3.2.1 prassortコマンドのオプション

オプションについて説明します。

-w

アプリケーションサーバ上でデータファイルを仕分けた時点でコマンドを復帰させる場合に指定します。この場合、アプリケーションサーバでの帳票出力処理および帳票出力サーバへの配信処理の完了を待ち合わせずにコマンドが復帰します。

このオプションを省略すると、アプリケーションサーバでの帳票出力処理および帳票出力サーバへの配信処理の完了を待ち合わせます。


-b

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

アプリケーションサーバの帳票を帳票出力サーバに配信せず、帳票出力サーバに配置済みの帳票を使用して帳票を出力する場合に指定します。

このオプションを省略すると、アプリケーションサーバの帳票を帳票出力サーバの環境設定画面の[全般]タブで指定されている作業用ディレクトリに配信します。


-u 配信先ファイルの処理モード

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合で、アプリケーションサーバの帳票を帳票出力サーバに配信する場合(-bオプションを指定しない場合)にのみ有効です。

帳票出力サーバの配信先ディレクトリ(環境設定画面の[全般]タブで指定されている作業用ディレクトリ)にすでに同名の帳票が存在した場合に、どのような処理を行うかを指定します。

y:

すべて上書きします。読み取り専用の帳票も上書きします。

q:

アプリケーションサーバの帳票が更新されている場合(アプリケーションサーバの帳票のファイル更新日時が帳票出力サーバのファイル更新日時より新しい場合)にのみ配信し、上書きします。読み取り専用の帳票も上書きします。

このオプションを省略すると、qが指定されたものとして動作します。


-p "帳票名"

このオプションは、1つの帳票を出力する場合(仕分け定義情報画面の[環境定義]タブのデータファイル形式の「マルチフォーム出力する」チェックボックスがチェックされていない場合)にのみ有効です。

帳票名を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。

1つの帳票を出力する場合(仕分け定義情報画面の[環境定義]タブのデータファイル形式の「マルチフォーム出力する」チェックボックスがチェックされていない場合)、帳票名は、仕分け先ごとに以下の優先順序で有効になります。

  1. 仕分け先設定画面の[動作]タブで指定した帳票名

  2. このオプションで指定した帳票名

  3. 仕分け定義名

注意

  • 入力データ形式が「XML形式」の帳票は仕分け処理できません。必ず「XML形式」以外の帳票を指定してください。

ポイント

マルチフォーム出力する場合は、帳票名を入力データで指定しますので、このオプションで指定する必要はありません。


-d 帳票格納ディレクトリ

このオプションは、以下の場合に有効です。

  • 仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「帳票を出力する」を指定した仕分け先の場合

  • 仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合で、アプリケーションサーバの帳票を帳票出力サーバに配信する場合(-bオプションを指定しない場合)

アプリケーションサーバの帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。

上記の場合に省略すると、アプリケーションサーバの環境設定画面の[全般]タブで指定されている帳票格納ディレクトリが有効になります。

注意

  • 帳票格納ディレクトリ名の末尾には、「円マーク(\)」を指定しないでください。


-indatacode 入力データの文字コード系

入力データの文字コード系を指定します。アプリケーションサーバ側で指定した文字コード系は、帳票出力サーバ側に引き継がれます。

SJIS:

Shift-JIS

このオプションを省略すると、環境設定画面の[全般]タブで指定した文字コード系が有効になります。

注意

  • 仕分けで扱える入力データの文字コード系は、Shift-JISのみです。
    アプリケーションサーバの環境設定画面の[全般]タブで入力データの文字コード系に「Shift-JIS」以外を指定した環境でprassortコマンドを実行する場合、必ずこのオプションで「SJIS(Shift-JIS)」を指定してください。


-n データファイル名

アプリケーションサーバのデータファイル名を259バイト以内のフルパスで指定します。

このオプションを省略すると、prassortコマンドを実行したディレクトリ配下の仕分け定義名と同名のデータファイル(「仕分け定義名.dat」)が指定されたものとして動作します。

注意

  • データファイル中のデータは、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。

  • 入力データ形式が「XML形式」のデータファイルは仕分け処理できません。


-lcvisualfile 配信メディアデータファイル名

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

アプリケーションサーバのメディアデータファイルを帳票出力サーバに配信する場合に、アプリケーションサーバのメディアデータファイル名をフルパスで指定します。複数のファイルを指定する場合は、「セミコロン(;)」で区切って指定します。

帳票出力サーバに配信されたメディアデータファイルは、帳票出力後に削除されます。

このオプションを省略すると、メディアデータファイルを配信しません。

なお、帳票出力サーバでの帳票の出力時、メディアデータ格納ディレクトリは、以下の優先順序で有効になります。

  1. 無効(このオプションと仕分け先設定画面の[動作]タブの「メディアデータファイル」の設定により配信したメディアデータファイルのみ有効)

  2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-visualdirオプションで指定したメディアデータ格納ディレクトリ

  3. 帳票出力サーバの環境設定画面の[全般]タブで指定されている作業用ディレクトリ

注意

  • このオプションおよび仕分け定義で指定したメディアデータファイルは、prassortコマンドを実行するコンピュータ上に配置してください。

  • メディアデータファイルを配信する場合、組込みメディア項目に対する入力データ中のメディアデータファイル名は、ファイル名のみを指定してください。

  • このオプションは、帳票出力サーバがListCREATOR V10.0L10以降および
    List Creator V6.0L10以降、またはOutputASSIST V5.0L30以降の場合に使用できます。それ以前の場合は、エラーになります。

ポイント

  • 仕分け先設定画面の[動作]タブで指定されたメディアデータファイルは、このオプションの指定にかかわらず、配信されます。

  • 仕分け先ごとに異なるメディアデータファイルを配信する場合は、メディアデータファイル名を仕分け先設定画面の[動作]タブで指定します。
    すべての仕分け先に同じメディアデータファイルを配信する場合は、メディアデータファイル名をこのオプションで指定すると便利です。


-lclwfaxrcvfile 配信電子保存時のFAX受信者情報ファイル名

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

電子保存した帳票をFAX送信する場合に使用するFAX受信者情報ファイルを、アプリケーションサーバから帳票出力サーバに配信する場合に、アプリケーションサーバのFAX受信者情報ファイル名をフルパスで指定します。FAX受信者情報ファイルには、FAX受信者情報を100件以内で記述してください。100件を超えて記述するとエラーになります。

FAX受信者情報は、1行に1件を以下の形式で記述します。[  ]は、省略できることを示します。複数件指定する場合は、次の行に記述します。改行のみの行は記述しないでください。

FAX番号[,名前[,所属[,住所[,電話番号]]]]

帳票出力サーバに配信されたFAX受信者情報ファイルは、帳票出力後に削除されます。

このオプションを省略すると、FAX受信者情報ファイルを配信しません。その場合、FAX受信者情報は、以下の優先順序で有効になります。

  1. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-lwfaxrcvfileオプションで指定したFAX受信者情報(ファイル)

  2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-lwfaxrcvオプションで指定したFAX受信者情報

  3. 帳票業務情報のプロパティ画面の[電子保存]タブの電子保存のFAX属性設定画面で指定した受信者情報

  4. 設定されない

注意

  • FAX受信者情報ファイル中のデータは、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。

  • このオプションを指定する場合は、FAX番号を必ず指定してください。

  • このオプションは、帳票出力サーバがListCREATOR V10.0L10以降および
    List Creator V6.0L10以降、またはOutputASSIST V5.0L30以降の場合に使用できます。それ以前の場合は、エラーになります。

ポイント

  • 電子保存後にFAX送信する場合は、FAX送信時にFAX受信者情報を変更することもできます。

以下にFAX受信者情報ファイルの記述例を示します。

99-9999-9999,日本  太郎,営業1課
99-9999-9999,日本  花子,営業2課

-lcinfaxrcvfile 配信FAX送信時のFAX受信者情報ファイル名

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

FAX送信する場合に使用するFAX受信者情報ファイルを、アプリケーションサーバから帳票出力サーバに配信する場合に、アプリケーションサーバのFAX受信者情報ファイル名をフルパスで指定します。FAX受信者情報ファイルには、FAX受信者情報を100件以内で記述してください。100件を超えて記述すると、エラーになります。

FAX受信者情報は、1行に1件を以下の形式で記述します。[  ]は、省略できることを示します。複数件指定する場合は、次の行に記述します。改行のみの行は記述しないでください。

FAX番号[,名前[,所属[,住所[,電話番号]]]]

帳票出力サーバに配信されたFAX受信者情報ファイルは、帳票出力後に削除されます。

このオプションを省略すると、FAX受信者情報ファイルを配信しません。その場合、FAX受信者情報は、以下の優先順序で有効になります。

  1. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-infaxrcvfileオプションで指定したFAX受信者情報(ファイル)

  2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-atfaxrcvオプションで指定したFAX受信者情報

  3. 帳票業務情報のプロパティ画面の[FAX]タブで指定した受信者情報

FAX送信する場合は、FAX受信者情報をいずれかで必ず指定してください。

注意

  • FAX受信者情報ファイル中のデータは、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。

  • このオプションを指定する場合は、FAX番号を必ず指定してください。

  • このオプションは、帳票出力サーバがListCREATOR V10.0L10以降およびList Creator V6.0L10以降、またはOutputASSIST V5.0L30以降の場合に使用できます。それ以前の場合は、エラーになります。

以下にFAX受信者情報ファイルの記述例を示します。

99-9999-9999,日本  太郎,営業1課
99-9999-9999,日本  花子,営業2課

-lcfile 配信ファイル名

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

アプリケーションサーバのファイルを帳票出力サーバに配信する場合に、アプリケーションサーバの配信するファイル名をフルパスで指定します。

帳票出力サーバに配信されたファイルは、帳票出力後に削除されます。

このオプションを省略すると、ファイルを配信しません。

このオプションは、以下の場合に指定します。

  • PDFメール配信でPDFメール配信情報ファイルを使用する場合
    PDFファイルをメール配信する場合に使用するPDFメール配信情報ファイルをこのオプションと仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfmailconffileオプションで指定します。-gpdfmailconffileオプションにはファイル名のみ指定してください。
    PDFメール配信情報ファイルは、以下の優先順序で有効になります。

    1. このオプション(アプリケーションサーバ側のフルパス)と仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfmailconffileオプションで指定したPDFメール配信情報ファイル(ファイル名のみ)

    2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfmailconffileオプションで指定したPDFメール配信情報ファイル(帳票出力サーバ側のフルパス)

  • PDF文書情報ファイルを使用する場合
    このオプションとこのオプションと仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-in5オプションで指定します。このオプションと仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-in5オプションにはファイル名のみ指定してください。
    PDF文書情報ファイルは、以下の優先順序で有効になります。

    1. このオプション(アプリケーションサーバ側のフルパス)と仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-in5オプションで指定したPDF文書情報ファイル(ファイル名のみ)

    2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-in5オプションで指定したPDF文書情報ファイル(帳票出力サーバ側のフルパス)

  • PDFファイルに任意のファイルを添付する場合
    PDFファイルに添付するファイルを、このオプションと仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfembedfileオプションで指定します。この場合、仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfembedfileオプションでは、添付するファイルのファイル名のみを指定してください。
    PDFファイルに添付するファイル名の指定は、以下の優先順序で有効になります。

    1. このオプション(アプリケーションサーバ側のフルパス)と仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfembedfileオプションで指定したファイル(ファイル名のみ)

    2. 仕分け先設定画面の[動作]タブのコマンドオプションの-gpdfembedfileオプションで指定したPDFファイルに添付するファイル(帳票出力サーバ側のフルパス)

    3. 帳票業務情報のプロパティ画面の[ファイル]タブの文書情報設定画面で指定した文書管理のPDFファイルに添付するファイル(帳票出力サーバ側のフルパス)

    注意

    • PDFメール配信情報ファイル中のデータは、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。

    • このオプションは、帳票出力サーバがListCREATOR V10.0L20以降およびList Creator V6.0L10以降の場合に使用できます。


-a 分け定義格納ディレクトリ名

アプリケーションサーバの仕分け定義が格納されているディレクトリをフルパスで指定します。

このオプションを省略すると、環境設定画面の[仕分け]タブで指定されている仕分け定義格納ディレクトリが有効になります。


-rmuserpasswd

このオプションは、仕分け先設定画面の[動作]タブで動作方法に「配信する」を指定した仕分け先の場合にのみ有効です。

prsetpasswdコマンドで設定したユーザで仕分けを実行する場合に指定します。

prassortコマンドを実行したユーザがprsetpasswdコマンドで設定されていない場合、prsetpasswdコマンドで最初に登録したユーザで仕分けを実行します。

prsetpasswdコマンドでユーザが1件も登録されていない場合、エラーになります。

このオプションを省略すると、帳票出力サーバ上でもprassortコマンドを実行したユーザで動作します。

注意

  • 以下の運用を行う場合は、アプリケーションサーバ上でprsetpasswdコマンドを使用してリモート帳票出力ユーザの設定、および-rmuserpasswdオプションを指定してください。

    • SYSTEMアカウントで動作するサービスプロセスからリモート帳票出力を行う場合

    • ファイアウォールやルータにより445/tcpポート(microsoft-ds (*1))をブロックしている場合

      *1:ダイレクト・ホスティングSMBサービスの通信に使われるポート番号で、ファイルとプリンタの共有やリモート管理などに利用されます。


仕分け定義名

アプリケーションサーバの仕分け定義名を指定します。

このオプションは、必ず指定してください。


[記述例]

prassortコマンドの記述例については、以下を参照してください。
⇒“4.3.1.1 prassortコマンドの記述例

[復帰値]

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常終了

-1

仕分け処理に失敗したデータがあり、仕分けリカバリ情報が作業用ディレクトリにあります。イベントログを確認してください。-wオプションを指定した場合、この復帰値は通知されません。

-2

異常終了。エラー詳細についてはイベントログを確認してください。

[補足]

[注意]