ページの先頭行へ戻る
Interstage List Creator V10.4.1 旧機能編
FUJITSU Software

4.2.3 prdbexecコマンド

[機能]

クエリ定義で定義された情報を解析し、データベースに問い合わせた結果(クエリ結果)を入力データとして、帳票を出力します。

[記述形式]

以下に、コマンドの記述形式を示します。

[ ]は、省略できることを示します。

オプション1、オプション2、オプション3…には、prdbexecコマンドのオプションを記述します。

prdbexecコマンドのオプションで、クエリ定義を使用する場合「-qry」は省略できません。

prdbexecコマンドのオプションで、直接SQL文を指定する場合「-sql」は省略できません。

prdbexec  [ オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …

クエリ定義を使用する場合

prdbexecコマンド(クエリ定義を使用する場合)のオプション一覧を以下に示します。

表4.4 prdbexecコマンド(クエリ定義を使用する場合)のオプション一覧

オプション

【アプリケーションのオペレーティングシステム】
W:Windows
S:Solaris
L:Linux
○:サポート
-:未サポート

W

S

L

-qry

"クエリ定義名:帳票名[,クエリ定義名:帳票名...]" (*1)

-dsc

"データソース名"

-cuser

"ユーザ名"

-cupass

"パスワード"

-s

置換文字列

-prt

帳票出力オプション (*1)

*1:省略できません。

直接SQL文を指定する場合(クエリ定義は使用しない)

prdbexecコマンド(SQL文を指定する場合)のオプション一覧を以下に示します。

表4.5 prdbexecコマンド(SQL文を指定する場合)のオプション一覧

オプション

【アプリケーションのオペレーティングシステム】
W:Windows
S:Solaris
L:Linux
○:サポート
-:未サポート

W

S

L

-sql

"SQL文テキストファイル名::帳票名[,SQL文テキストファイル名::帳票名...]" (*1)

-dsc

"データソース名"

-cuser

"ユーザ名"

-cupass

"パスワード"

-s

置換文字列

-prt

帳票出力オプション (*1)

*1:省略できません。

4.2.3.1 prdbexecコマンドのオプション

オプションについて説明します。

-qry "クエリ定義名:帳票名[,クエリ定義名:帳票名...]"

クエリ定義名と帳票名を「コロン(:)」で区切って、全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。[ ]は、省略できることを示します。

このオプションで指定したクエリ定義を使用して抽出したデータを使用して、指定した帳票を出力します。

マルチフォーム出力する場合は、クエリ定義名と帳票名のセットを「カンマ(,)」で区切って複数指定してください。

-qryオプションまたは-sqlオプションを必ず指定してください。ただし、両方のオプションを同時に指定すると、エラーになります。


-sql "SQL文テキストファイル名::帳票名[,SQL文テキストファイル名::帳票名...]"

SQL文テキストファイル名と帳票名を2つの「コロン(:)」で区切って、全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。[ ]は、省略できることを示します。

SQL文テキストファイル名は256バイト以内のフルパスで指定してください。

SQL文テキストファイルの記述方法については、以下を参照してください。
⇒“4.2.4.1 クエリコマンドのSQL文テキストファイルの記述方法

-qryオプションまたは-sqlオプションを必ず指定してください。ただし、両方のオプションを同時に指定すると、エラーになります。

注意

  • SQL文テキストファイル中のSQL文は、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。


-dsc "データソース名"

データベースに接続するときのデータソース名を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。

データソース名は、32バイト以内で指定してください。

このオプションを省略すると、環境設定画面の[クエリ]タブで指定したデータソース名が有効になります。

データソース名は、いずれかで必ず指定してください。


-cuser "ユーザ名"

データベースに接続するときのユーザ名を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。

ユーザ名は、20バイト以内で指定してください。

このオプションを省略すると、コマンド実行時に、サーバへの接続画面が表示されます。


-cupass "パスワード"

データベースに接続するときのパスワードを「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。

パスワードは、14バイト以内で指定してください。

このオプションを省略すると、コマンド実行時に、サーバへの接続画面が表示されます。


-s 置換文字列

クエリ定義で指定した文字列をクエリ実行時に置き換えたい場合に、置換元文字列と置換後文字列を指定します。指定形式については、以下を参照してください。
⇒“4.2.4.2 クエリコマンドの置換文字列の指定形式

置き換え対象の範囲は以下のとおりです。

  • 検索条件

  • 項目名/演算式

  • 結合条件

  • 表名

  • スキーマ名

注意

  • 置換文字列には、SQLの予約語を指定しないでください。SQLの予約語については、使用するデータベースのマニュアルなどを参照してください。

  • -qryオプションでクエリ定義を指定する場合、置換文字列に表名、スキーマ名を指定しないでください。表名、スキーマ名は-sqlオプションでSQL文テキストを指定する場合に置き換え対象にできます。

ポイント

  • マルチフォーム出力時は、使用するすべてのクエリ定義に対して-sオプションで指定した同じ置換文字列が有効になります。

以下に指定例を示します。この例では、クエリ定義の問い合わせ条件画面で、印刷フィールド「従業員番号」の検索条件に「=999999」、印刷フィールド「月」の検索条件に「=99」を指定し、コマンド実行時に、従業員番号の検索条件「999999」を「404097」に、月の検索条件「99」を「10」に置換しています。

クエリ定義の問い合わせ条件画面での指定

番号

印刷フィールド

項目名/演算式

検索条件

001

従業員番号

A.従業員番号

=999999

002

氏名

A.氏名

003

B.月

=99

004

B.日

⇒コマンド実行時に、以下のように指定します。

        prdbexec  -qry  "個人出退勤簿クエリ:個人出退勤簿"  -s  "999999"  "404097" , "99"  "10"  ...

⇒出退勤データから取り出した従業員番号「404097」の10月分の個人出退勤データを入力データとして、帳票「個人出退勤簿」が出力されます。


-prt 帳票出力オプション

帳票の出力時のオプションを指定します。-prtオプション以降はすべて帳票出力オプションとみなされます。

帳票の出力時、内部的にprprintコマンドを実行するため、帳票出力オプションには、prprintコマンドのオプションを指定します。ただし、prprintコマンドの以下のオプションは、指定しても無効になります。

以下のprprintコマンドのオプションについては、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。

帳票名
-indatacode:

入力データの文字コード系

-f:

データファイル名

-grpdelimit:

マルチフォーム用帳票名データ区切り文字(指定しないでください)

-grpbytes:

マルチフォーム用帳票名データフィールド長(指定しないでください)

-atlabeldata:

項目名ラベル付きデータファイル指定(指定しないでください)

OCI連携機能を使用したデータベース(Oracle)連携情報に関するprprintコマンドのオプションについては、以下を参照してください。
⇒“4.1.1.1 OCI連携機能を使用したデータベース(Oracle)連携情報に関するオプション

-y:

接続先DBタイプ

-b:

接続先DB名

-u:

DB接続ユーザ名

-w:

DB接続パスワード

-o:

DB接続時のタイムアウト時間

-q:

SELECT文の置換文字列


[記述例]

prdbexecコマンドの記述例については、以下を参照してください。
⇒“4.2.1.2 prdbexecコマンドの記述例

[復帰値]

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常終了

1

クエリの結果、データが存在しませんでした。またはサーバへの接続画面で[キャンセル]ボタンがクリックされました。

-1

異常終了。クエリ実行中にエラーが発生しました。

[注意]