［機能］
クエリ定義で定義された情報を解析し、データベースに問い合わせた結果（クエリ結果）をテキストファイルに出力します。
［記述形式］
以下に、コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
オプション1、オプション2、オプション3…には、qryexecコマンドのオプションを記述します。
qryexecコマンドのオプションで、クエリ定義を使用する場合「-exec」「-csv」「-w」は省略できません。
qryexecコマンドのオプションで、直接SQL文を指定する場合、「-sql」「-csv」「-w」は省略できません。
qryexec [ オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …
●クエリ定義を使用する場合
以下に、qryexecコマンド（クエリ定義を使用する場合）のオプションの一覧を示します。
オプション | 【アプリケーションサーバのオペレーティングシステム】 | |||
|---|---|---|---|---|
W | S | L | ||
"クエリ定義名" (*1) | ○ | － | － | |
"テキストファイル名" (*1) | ○ | － | － | |
"帳票名" (*1) | ○ | － | － | |
"データソース名" | ○ | － | － | |
"ユーザ名" | ○ | － | － | |
"パスワード" | ○ | － | － | |
○ | － | － | ||
○ | － | － | ||
*1：省略できません。
●直接SQL文を指定する場合（クエリ定義は使用しない）
オプションについて説明します。
クエリ定義名を、「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
-execオプションまたは-sqlオプションを必ず指定してください。ただし、両方のオプションを同時に指定すると、エラーになります。
SQL文テキストファイル名を256バイト以内のフルパスで「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
SQL文テキストファイルの記述方法については、以下を参照してください。
⇒“4.2.4.1 クエリコマンドのSQL文テキストファイルの記述方法”
-execオプションまたは-sqlオプションを必ず指定してください。ただし、両方のオプションを同時に指定すると、エラーになります。
注意
SQL文テキストファイル中のSQL文は、必ずShift-JISの文字コード系で記述してください。
クエリ結果を出力するテキストファイル名を256バイト以内のフルパスで「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
このオプションは、必ず指定してください。
帳票出力時に使用する帳票名を「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
このオプションは、必ず指定してください。
データベースに接続するときのデータソース名を「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
データソース名は、32バイト以内で指定してください。
このオプションを省略すると、環境設定画面の［クエリ］タブで指定したデータソース名が有効になります。
データソース名は、いずれかで必ず指定してください。
データベースに接続するときのユーザ名を「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
ユーザ名は、20バイト以内で指定してください。
このオプションを省略すると、コマンド実行時に、サーバへの接続画面が表示されます。
データベースに接続するときのパスワードを「ダブルクォーテーション（"）」で囲んで指定します。
パスワードは、14バイト以内で指定してください。
このオプションを省略すると、コマンド実行時に、サーバへの接続画面が表示されます。
-csvオプションで指定されたテキストファイルがすでに存在する場合に、クエリ結果をファイルに追加する場合に指定します。
マルチフォーム出力する場合は、このオプションを指定して、クエリ結果をファイルに追加してください。
このオプションを省略すると、-csvオプションで指定されたテキストファイルがすでに存在しても、内容をいったん削除し、新規にクエリ結果をファイルに保存します。
クエリ定義で指定した文字列をクエリ実行時に置き換えたい場合に、置換元文字列と置換後文字列を指定します。指定形式については、以下を参照してください。
⇒“4.2.4.2 クエリコマンドの置換文字列の指定形式”
置き換え対象の範囲は以下のとおりです。
検索条件
項目名/演算式
結合条件
表名
スキーマ名
注意
置換文字列には、SQLの予約語を指定しないでください。SQLの予約語については、使用するデータベースのマニュアルなどを参照してください。
-execオプションでクエリ定義を指定する場合、置換文字列に表名、スキーマ名を指定しないでください。表名、スキーマ名は-sqlオプションでSQL文テキストを指定する場合に置き換え対象にできます。
以下に指定例を示します。
この例では、クエリ定義の問い合わせ条件画面で、印刷フィールド「従業員番号」の検索条件に「=999999」、印刷フィールド「月」の検索条件に「=99」を指定し、コマンド実行時に、従業員番号の検索条件「999999」を「404097」に、月の検索条件「99」を「10」に置換しています。
番号 | 印刷フィールド | 項目名/演算式 | 検索条件 |
|---|---|---|---|
001 | 従業員番号 | A.従業員番号 | =999999 |
002 | 氏名 | A.氏名 | |
003 | 月 | B.月 | =99 |
004 | 日 | B.日 |
⇒コマンド実行時に、
qryexec -exec "個人出退勤簿クエリ"
-w "個人出退勤簿"
-csv "C:\temp\test.csv"
-s "999999" "404097" , "99" "10" ...と指定します。
⇒出退勤データから従業員番号「404097」の10月分の個人出退勤データが出力されます。
［記述例］
qryexecコマンドの記述例については、以下を参照してください。
⇒“4.2.1.1 qryexecコマンドの記述例”
［復帰値］
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
|---|---|
0 | 正常終了 |
1 | クエリの結果、テキストに出力するデータが存在しませんでした。またはサーバへの接続画面で［キャンセル］ボタンがクリックされました。 |
-1 | 異常終了。クエリ実行中にエラーが発生しました。 |
［注意］
このコマンドで使用する帳票は、入力データ形式に「CSV形式」、区切り文字に「カンマ（,）」、DBタイプに「データファイル」を指定してください。
生成されるテキストファイルは、帳票出力用のデータファイルとして使用します。
テキストファイルは、各行の先頭に-wオプションで指定した帳票名が付加され、マルチフォーム出力用の形式で作成されます。
1つの帳票を出力する場合でも、マルチフォーム出力する指定で帳票を出力してください。