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Symfoware Server V11.1.2 インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

4.1.1 インストール

GUIインストーラからSymfoware Serverのインストールを行う場合の作業について説明します。

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパユーザへの変更

  2. DVDドライブのマウント

  3. インストール

注意

  • 以下のいずれかがインストールされている場合、GUIインストーラは使用できません。“第7章 アップグレードインストール”を参照して、アップグレードインストールを行ってください。

    • Symfoware Server サーバ機能

    • Interstage Migration Transactional File Server

  • 環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。

    • Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/default/initファイルのLANG指定値)に指定されている場合

    • 以下のいずれかがインストールされている場合

      • Symfoware Server クライアント機能

      • Interstage Business Application Server 高信頼性ログ機能

      • Interstage Migration Transactional File Access

1) スーパユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。

$ su
Password:******

2) DVDドライブのマウント

サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、インストーラ実行権が設定されていないため、インストーラの起動に失敗する場合があります。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mkdir -p /dvd/dvd0   (注1)
# /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /dvd/dvd0   (注2)

注1) /dvd/dvd0がない場合のみ必要です。

注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なる場合がありますので確認してください。

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

1. インストール処理の開始

X端末よりguiinstaller.shを実行し、インストーラを起動してください。

# LANG=ja_JP.eucJP;export LANG
# cd /dvd/dvd0/solaris
# ./guiinstaller.sh

注意

guiinstaller.shを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて“ja”、“ja_JP.eucJP ”、“ja_JP.PCK”または“C”のいずれかを設定してください。ただし、表示環境が“ja_JP.UTF-8”の場合は“ja”または“ja_JP.eucJP ”を設定してください。

guiinstaller.shを実行すると以下の画面が表示されます。表示後、[インストール]をクリックしてください。

なお、以下の画面が表示されるまで、しばらく時間がかかる場合があります。

2. インストールタイプの選択

[インストールタイプの選択]画面で、インストールタイプを選択してください。

基本機能のみをインストールしたい場合は、[標準]を選択します。“5. インストール内容の確認”に進んでください。

Advanced Backup Controller機能、Active DB Guard機能およびMirroring Controller機能をインストールしたい場合は、[カスタム]を選択します。

3. インストール内容の確認

[インストール内容の確認]画面が表示されます。初期値の内容で問題がなければ[変更しない]を選択した状態で[次へ]をクリックします。[次へ]をクリックするとインストール処理を開始します。“6. インストール”に進んでください。

設定内容を変更したい場合は、[変更する]を選択した状態で[次へ]をクリックします。“4. 設定内容の変更”に進んでください。

4. 設定内容の変更

[設定内容の変更]画面で設定内容を変更してください。

左画面の製品名をクリックすると、現在の設定内容が右画面に表示されます。表示された情報を確認し内容を変更します。変更可能な情報は以下のとおりです。

左画面の選択項目

変更可能なインストール情報

意味

対象製品

Symfoware Server

インストールディレクトリ

Symfoware Serverをインストールするディレクトリです。

EEE
EE
SE

運用形態

セキュリティの運用形態です。
標準運用と標準セキュリティ運用があります。

EEE

データベースの文字コード系

データベースに格納する文字列型および各国語文字列型のデータの文字コード系です。

EEE
EE
SE

RDB管理者ログイン名

RDB管理者のログイン名です。

RDB管理者グループ名

RDB管理者のグループ名です。

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップ (注)

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップを行うか否かを選択します。

Webサーバのポート番号 (注)

Webサーバのポート番号です。
(ブラウザからWebAdmin/WebDBtoolsにアクセスするときに使用します)

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号1-4 (注)

内部の通信に利用するためのポート番号です。

注) 運用形態に標準セキュリティ運用を選択した場合、設定した値は無視されます。

注意

  • “運用形態”は、Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合のみ表示され、選択が可能です。標準セキュリティ運用を選択した場合、RDB管理者ログイン名はroot、RDB管理者グループ名はotherとなります。

  • 日本語拡張表示オプションがインストールされている場合、またはWindows(R)環境でのシェルスクリプト出力時は、“データベースの文字コード系”としてEUC_U90を選択できます。

  • インストールディレクトリには、空白を含むディレクトリ名は指定できません。

  • RDB管理者ログイン名およびRDB管理者グループ名には、必ずインストール先のOSに登録されているログイン名およびグループ名を指定してください。

設定内容の変更が完了した後は[次へ]をクリックして、インストール内容の確認をしてください。

5. インストール内容の確認

[インストール内容の確認]画面で、設定した内容を確認して問題がなければ[次へ]をクリックしてください。[次へ]をクリックするとインストール処理を開始します。

再度、設定内容を変更したい場合は、[戻る]をクリックしてください。

注意

設定した内容に誤りがある場合、エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージが表示された場合は、以下のように対処してください。

  1. [戻る]をクリックして前の画面に戻ります。

  2. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  3. [次へ]をクリックして[インストール内容の確認]画面に移り、エラーメッセージが表示されないことを確認します。

6. インストール

インストール処理の経過が表示されます。

7. インストール完了

[インストール結果]画面にて、インストールの処理結果を通知します。

Symfoware Server Standard Editionの場合、初期インストール時に、カーネル資源を設定します。設定した値については、[インストール結果]画面または“付録A カーネル資源の設定値”を参照してください。

注意

インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

  1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  2. symfo_removeコマンドでアンインストールを実行して、途中までインストールされたプログラムファイルを削除します。
    symfo_removeコマンドを使用したアンインストールの詳細については、“第8章 アンインストール”を参照してください。

  3. 再度GUIインストーラを起動します。

インストール完了後、インストールログ、インストール用のシェルスクリプト、アンインストール用のシェルスクリプトを保存する場合、[次へ]をクリックしてください。そのまま完了する場合は、[終了]をクリックしてください。

8. ファイルの保存

インストールログ、インストール用のシェルスクリプト、アンインストール用のシェルスクリプトを保存する場合、それぞれ保存するファイルをチェックし、出力先ディレクトリを設定後、[終了]をクリックします。

出力先ディレクトリを/tmp/symfologとした場合に出力されるファイルを以下に示します。

なお、Symfoware Serverの製品名によってファイル名が異なります。

表4.1 Symfoware Serverの製品名と出力されるファイル名の関係

Symfoware Serverの製品名

ファイル名

ファイルの意味

EEE

/tmp/symfolog/symfo_ex.log

インストールログファイルです。インストールログファイルには、GUIインストーラで設定した情報などシェルスクリプト作成時のログが出力されます。

/tmp/symfolog/symfo_ex/setupinstall_ex.sh

インストール用のシェルスクリプトです。この出力シェルスクリプトを実行することにより、今回GUIインストーラで設定した状態でのインストールが可能となります。

/tmp/symfolog/symfo_ex/setupuninstall_ex.sh

アンインストール用のシェルスクリプトです。GUIインストーラでインストールしたプログラムファイルをアンインストールすることができます。

/tmp/symfolog/symfo_ex/response/*

インストール用のシェルスクリプトが使用する応答ファイルです。同時に出力されたインストール用のシェルスクリプトおよびアンインストール用のシェルスクリプトを使用する場合に必要となるファイルです。

EE

/tmp/symfolog/symfo_ee.log

インストールログファイルです。インストールログファイルには、GUIインストーラで設定した情報などシェルスクリプト作成時のログが出力されます。

/tmp/symfolog/symfo_ee/setupinstall_ee.sh

インストール用のシェルスクリプトです。この出力シェルスクリプトを実行することにより、今回GUIインストーラで設定した状態でのインストールが可能となります。

/tmp/symfolog/symfo_ee/setupuninstall_ee.sh

アンインストール用のシェルスクリプトです。GUIインストーラでインストールしたプログラムファイルをアンインストールすることができます。

/tmp/symfolog/symfo_ee/response/*

インストール用のシェルスクリプトが使用する応答ファイルです。同時に出力されたインストール用のシェルスクリプトおよびアンインストール用のシェルスクリプトを使用する場合に必要となるファイルです。

SE

/tmp/symfolog/symfo_se.log

インストールログファイルです。インストールログファイルには、GUIインストーラで設定した情報などシェルスクリプト作成時のログが出力されます。

/tmp/symfolog/symfo_se/setupinstall_se.sh

インストール用のシェルスクリプトです。この出力シェルスクリプトを実行することにより、今回GUIインストーラで設定した状態でのインストールが可能となります。

/tmp/symfolog/symfo_se/setupuninstall_se.sh

アンインストール用のシェルスクリプトです。GUIインストーラでインストールしたプログラムファイルをアンインストールすることができます。

/tmp/symfolog/symfo_se/response/*

インストール用のシェルスクリプトが使用する応答ファイルです。同時に出力されたインストール用のシェルスクリプトおよびアンインストール用のシェルスクリプトを使用する場合に必要となるファイルです。


出力されたインストール用のシェルスクリプトによりインストールを実行する場合、“4.3 出力シェルスクリプトでのインストール”を参照してください。

注意

インストール後に出力されるインストールログファイルの文字コード系は、GUIインストーラを起動する時の環境変数LANGの設定に従います。