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PRIMEFLEX for HA Database 利用ガイド
FUJITSU Integrated System

3.4.1 対処とリカバリー

対処とリカバリーの流れは以下のとおりです。

PRIMEFLEX for HA Databaseに何らかの異常が発生した場合、Appliance Managerの[ホーム]画面の対処ウィンドウとメッセージウィンドウに対処方法とメッセージが表示されます。表示されるメッセージの詳細については、“付録A メッセージ一覧”を参照してください。

以下の手順で対処してください。

  1. [ホーム]画面の稼働状態が「警告」や「異常」を示している場合は、対処ウィンドウに表示されている対処方法に従って、対処してください。
    機能制限された状態でログインしている場合は、対処完了後にログアウトし再度ログインすることで機能制限がなくなります。手順2以降の操作は機能制限なしの状態で実施してください。

    ポイント

    対処ウィンドウに以下の内容が表示された場合は、ハードウェアに何らかの異常、または警告が発生しています。
    SupportDesk契約に基づいて、富士通のサポートセンターに連絡して故障箇所を特定してください。
    ハードウェア部品の交換が必要な場合は、“3.6.4 ハードウェア部品交換”の手順を実施してください。ハードウェア部品の交換が終了した後に、手順2.を実施してください。
    ハードウェアの故障でない場合は、手順2.に進み、リカバリーボタンをクリックして警告状態を解除してください。

    • 「ハードウェアの異常を検出しました。富士通の保守員に連絡して、故障部品を交換してください。」

  2. 対処ウィンドウに表示されている、リカバリー処理に必要な時間、リカバリー中の注意事項、制限事項を確認してください。必要に応じて、アプリケーションの停止や、利用者へ停止をアナウンスしてください。

  3. 対処ウィンドウの注意事項を確認したら、リカバリーを実行してデータベースを最新の状態に復旧します。

    リカバリーは、Appliance Managerで以下の手順で実施します。

    注意

    Native SQLインターフェースを選択した場合、リカバリー開始後にデータベースサービスが停止します。停止時間の詳細については、“3.4.2 リカバリー所要時間の目安”を参照してください。

    1. Appliance Managerにログインして、[ホーム]画面を開きます。[ホーム]画面のリカバリーボタンをクリックしてください。確認画面が表示されるので、[OK]をクリックしてください。

    2. リカバリーを開始すると、メッセージウィンドウにリカバリーの開始メッセージが表示されます。リカバリーが完了すると、リカバリーの完了メッセージが表示され、画面上の稼働状態が「正常」に変わります。

    参考

    データベースを復旧する必要が無い、または最初からデータベースを作成しなおしたい場合には、PRIMEFLEX for HA Databaseのデータベースインターフェースを初期化して、復旧する方法もあります。初期化の詳細については、“D.2 データベースインターフェースの初期化”を参照してください。これにより、ホーム画面の稼働状態が「正常」に変わります。


  4. リカバリーの結果は、メッセージウィンドウに表示されます。
    メッセージウィンドウの内容を確認して、アプリケーションの再開や、利用者へ再開をアナウンスしてください。
    また、警告や異常の原因がハードウェアの場合は、サーバの保守ランプ(エラーランプ)の点灯・点滅を解除してください。保守ランプの点灯・点滅の解除については、“3.6.7 保守ランプについて”を参照してください。

注意

  • 警告や異常の原因となったハードウェアの修理が完了していないときにリカバリーボタンをクリックすると、リカバリー処理が失敗します。必ずハードウェアの修理が完了してからリカバリーボタンをクリックしてください。

  • リカバリー処理中は、Appliance Managerの画面操作を行うことができます。また、Appliance Managerからログアウトしても、リカバリー処理は継続します。

  • リカバリーが完了すると、データベースは最新の状態に復旧されます。

参考

  • ハードウェアの故障を検出した場合、故障した箇所の詳細な情報はServerView Operations Managerで確認してください。

    • ServerView Operations Managerを起動するには、Appliance Managerの画面右上の[ServerViewコンソール]リンクをクリックしてください。なお、ServerView Operations Managerを利用するには、管理端末で、ServerUnit#1、ServerUnit#2の名前解決ができるよう設定することと、JREのインストールが必要です(“3.1 管理端末の設定”参照)。

    • ServerView Operations Managerについては、“ServerView Suite ServerView Operations Manager Server Management 取扱説明書”の“ServerView Operations Managerの使用”を参照してください。ServerViewのマニュアルの参照方法については、“製品説明書”または“リリース情報”を参照してください。

  • PRIMEFLEX for HA Databaseでは最適な設定をしておりますので、お客様がストレージの設定を変更する必要がありません。そのため、[RAID Manager]へのリンクおよび[ストレージGUI]へのリンクは使用できません。

  • PRIMEFLEX for HA Databaseでは冗長化されたネットワーク構成に異常が発生し、異常を検知してから30秒以内に自動復旧できなかった場合、以下のメッセージをメッセージウィンドウに表示するとともに、対処ウィンドウにハードウェア異常が発生している旨のメッセージを表示します。

    2014/10/01 11:22:33 FIS-HADBR_AMGRCME: WARNING: 10008: [ホスト名]の[ネットワーク名]でネットワーク異常を検出しました。
    ([エラーメッセージ])