PRIMEFLEX for HA Databaseで異常が発生した場合のリカバリー方法と、リカバリー所要時間の目安、操作制限について、以下の表に示します。なお、以下の表ではリカバリーボタンで復旧できる例について説明しています。
リカバリー所要時間の目安を以下の表に示します。
異常発生箇所 | 管理者の操作制限 | リカバリー | リカバリー所要時間の目安 | 業務停止時間 | ||||
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異常発生中 | リカバリー中 | モデル | Open SQL | Native SQL | Open SQL | Native SQL | ||
・運用変更操作 ・データベースの定義変更 | ・運用変更操作 ・バックアップ ・データベースの定義変更 | (1)ハードウェア修理 (2)電源投入 (3)リカバリーボタンのクリック | 2.6TB用 | 1時間 | 3時間 | 停止せず | リカバリー開始後約7分 | |
2.6TB用+ | 2時間 | 7時間 | ||||||
5.2TB用 | 2時間 | 7時間 | ||||||
5.2TB用+ | 4時間 | 15時間 | ||||||
・すべての運用操作 | ・すべての運用操作 | 2.6TB用 | 2時間 | 14時間 | 1時間 | 11時間 | ||
2.6TB用+ | 4時間 | 22時間 | 2時間 | 15時間 | ||||
5.2TB用 | 4時間 | 22時間 | 2時間 | 15時間 | ||||
5.2TB用+ | 8時間 | 38時間 | 4時間 | 23時間 | ||||
なし | なし | 全モデル | 1分 | 1分 | 停止せず | 停止せず |
注1)リカバリーの所要時間は、ハードウェアの修理が完了し、リカバリー処理を開始してからの時間です。
注2)選択したデータベースの種類によっては、リカバリー処理中に一時的に業務継続ができなくなる場合があります。この情報は、対処ウィンドウに出力されます。
注3)以下の製品のモデルを表します。詳細は“1.1.3 基本スペック”を参照してください。
・2.6TB用 : 16コアモデル(2.6TB用)または36コアモデル(2.6TB用)。各ServerUnitにPCIe SSD(2.6TB)を1台搭載。
・2.6TB用+ :16コアモデル(2.6TB用)に容量増設オプションを追加した場合。または36コアモデル(2.6TB用)に容量増設オプションを追加した場合。各ServerUnitにPCIe SSD(2.6TB)を2台搭載。
・5.2TB用 : 16コアモデル(5.2TB用)または36コアモデル(5.2TB用)。各ServerUnitにPCIe SSD(5.2TB)を1台搭載。
・5.2TB用+: 16コアモデル(5.2TB用)に容量増設オプションを追加した場合。または36コアモデル(5.2TB用)に容量増設オプションを追加した場合。各ServerUnitにPCIe SSD(5.2TB)を2台搭載。
注4)Native SQLインターフェースを選択した場合だけ、データベースサービスが停止します。
注5) リカバリー開始後の業務停止時間を示します。2台のServerUnitでPCIe SSDが故障した場合のリカバリーでは、データベースの一方が復旧した時点で、業務が開始できるようになります。
注意
2箇所で異常が発生した状態からのリカバリーは長時間を要し、業務停止時間も長くなります。そのため1箇所で異常が発生した時点で、早急にリカバリーを実施してください。
冗長化されたネットワーク構成で二重障害が発生した場合、サーバは切り替わらないため、業務継続できません。片方のネットワークで異常が発生した時点で、早急にリカバリーを実施してください。
参考
リカバリー時間の目安は、特定のデータベース構成モデルの場合です。モデルの詳細については、“表3.2 リカバリー時間の算出で想定しているデータベース規模 ”を参照してください。
リカバリーの所要時間は、定義した要素の数と、バックアップを取得してからデータベースに異常が発生するまでに更新したデータ量に従って変動します。ここでは、およそ50ギガバイトが更新された時点の所要時間を記載しています。
“3.4.2 リカバリー所要時間の目安”で想定しているデータベースの規模を説明します。
要素 | 値 |
データベース数 | 1 |
データベースの総容量 | 各モデルの最大値 |
実表の数(注1) | 8,000 |
インデックスの数(注2) | 24,000 |
注1)Native SQLインターフェースを選択した場合は、“実表のDSI数”に置き換えてください。
注2)Native SQLインターフェースを選択した場合は、“インデックスのDSI数”に置き換えてください。