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PRIMEFLEX for HA Database 利用ガイド
FUJITSU Integrated System

3.4.2 リカバリー所要時間の目安

PRIMEFLEX for HA Databaseで異常が発生した場合のリカバリー方法と、リカバリー所要時間の目安、操作制限について、以下の表に示します。なお、以下の表ではリカバリーボタンで復旧できる例について説明しています。

リカバリー所要時間の目安を以下の表に示します。

異常発生箇所

管理者の操作制限

リカバリー
方法

リカバリー所要時間の目安
(注1)

業務停止時間

異常発生中

リカバリー中
(注2)

モデル
(注3)

Open SQL

Native SQL

Open SQL

Native SQL

・運用変更操作

・データベースの定義変更
(注4)

・運用変更操作

・バックアップ

・データベースの定義変更
(注4)

(1)ハードウェア修理

(2)電源投入

(3)リカバリーボタンのクリック

2.6TB用

1時間

3時間

停止せず

リカバリー開始後約7分

2.6TB用+

2時間

7時間

5.2TB用

2時間

7時間

5.2TB用+

4時間

15時間

・すべての運用操作

・すべての運用操作

2.6TB用

2時間

14時間

1時間
(注5)

11時間
(注5)

2.6TB用+

4時間

22時間

2時間
(注5)

15時間
(注5)

5.2TB用

4時間

22時間

2時間
(注5)

15時間
(注5)

5.2TB用+

8時間

38時間

4時間
(注5)

23時間
(注5)

なし

なし

全モデル

1分

1分

停止せず

停止せず

注1)リカバリーの所要時間は、ハードウェアの修理が完了し、リカバリー処理を開始してからの時間です。
注2)選択したデータベースの種類によっては、リカバリー処理中に一時的に業務継続ができなくなる場合があります。この情報は、対処ウィンドウに出力されます。
注3)以下の製品のモデルを表します。詳細は“1.1.3 基本スペック”を参照してください。
  ・2.6TB用 : 16コアモデル(2.6TB用)または36コアモデル(2.6TB用)。各ServerUnitにPCIe SSD(2.6TB)を1台搭載。
  ・2.6TB用+ :16コアモデル(2.6TB用)に容量増設オプションを追加した場合。または36コアモデル(2.6TB用)に容量増設オプションを追加した場合。各ServerUnitにPCIe SSD(2.6TB)を2台搭載。
  ・5.2TB用 : 16コアモデル(5.2TB用)または36コアモデル(5.2TB用)。各ServerUnitにPCIe SSD(5.2TB)を1台搭載。
  ・5.2TB用+: 16コアモデル(5.2TB用)に容量増設オプションを追加した場合。または36コアモデル(5.2TB用)に容量増設オプションを追加した場合。各ServerUnitにPCIe SSD(5.2TB)を2台搭載。
注4)Native SQLインターフェースを選択した場合だけ、データベースサービスが停止します。
注5) リカバリー開始後の業務停止時間を示します。2台のServerUnitでPCIe SSDが故障した場合のリカバリーでは、データベースの一方が復旧した時点で、業務が開始できるようになります。

注意

  • 2箇所で異常が発生した状態からのリカバリーは長時間を要し、業務停止時間も長くなります。そのため1箇所で異常が発生した時点で、早急にリカバリーを実施してください。

  • 冗長化されたネットワーク構成で二重障害が発生した場合、サーバは切り替わらないため、業務継続できません。片方のネットワークで異常が発生した時点で、早急にリカバリーを実施してください。

参考

  • リカバリー時間の目安は、特定のデータベース構成モデルの場合です。モデルの詳細については、“表3.2 リカバリー時間の算出で想定しているデータベース規模 ”を参照してください。

  • リカバリーの所要時間は、定義した要素の数と、バックアップを取得してからデータベースに異常が発生するまでに更新したデータ量に従って変動します。ここでは、およそ50ギガバイトが更新された時点の所要時間を記載しています。

3.4.2 リカバリー所要時間の目安”で想定しているデータベースの規模を説明します。

表3.2 リカバリー時間の算出で想定しているデータベース規模

要素

データベース数

1

データベースの総容量

各モデルの最大値

実表の数(注1)

8,000

インデックスの数(注2)

24,000

注1)Native SQLインターフェースを選択した場合は、“実表のDSI数”に置き換えてください。
注2)Native SQLインターフェースを選択した場合は、“インデックスのDSI数”に置き換えてください。