DBインスタンスを作成するために必要な情報を設定します。1行に、1つのDBインスタンスの作成情報を以下の形式で設定してください。ミドルウェアインスタンスの追加、ミドルウェアインスタンスの削除を行う場合は、変更対象以外のDBインスタンスの情報は変更しても反映されません。
なお、クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、同じクラスタアプリケーションに登録する運用系・待機系両方のDBインスタンスの作成情報を設定します。
"種別","作成先業務サーバIPアドレス","DBインスタンス名","データベースのデータを格納するディレクトリ","データベースのバックアップを格納するディレクトリ","データベースサーバのポート番号","トランザクションログを格納するディレクトリ","データベースの符号化方式","CPU時間の相対的配分","物理メモリ使用量の最大値","ブロックデバイスに対するI/Oアクセスの相対的比率","Red Hat Enterprise Linuxのバージョン","Symfoware Server インストール先ディレクトリ","クラスタの論理ホスト名","クラスタ運用種別"
例
スタンドアロン環境のDBインスタンスを作成する場合
"CREATE_SYMFO","192.0.2.2","dbin01","/db/data","/db/backup","26500","","UTF8","100","1024M","500","7","/opt/symfosv64","",""
クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合
"CREATE_SYMFO","192.0.2.3","dbin01","/db/data","/db/backup","26500","","UTF8","100","1024M","500","7","/opt/symfosv64","clusterhost1","primary" "CREATE_SYMFO","192.0.2.4","dbin01","/db/data","/db/backup","26500","","UTF8","100","1024M","500","7","/opt/symfosv64","clusterhost1","secondary"
項目 | 省略可 | 省略値 | 入力内容 |
---|---|---|---|
種別 | 不可 | ― | DBインスタンスを表す“CREATE_SYMFO”を設定してください。 |
作成先業務サーバIPアドレス | 不可 | ― | DBインスタンスを作成する業務サーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。 存在しないIPアドレスを指定した場合は、プロセスインスタンスは“異常終了”で終了します。 |
DBインスタンス名 | 不可 | ― | DBインスタンス名を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-iオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 16バイトの文字列を指定してください。使用可能文字列は以下のとおりです。
コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 Systemwalker Service Quality Coordinatorを利用して監視する場合、ミドルウェアインスタンス収集ポリシー定義ファイル、および、コンソール定義ファイルの項目に使用します。各ファイルの詳細は、“Systemwalker Service Quality Coordinator Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
データベースのデータを格納するディレクトリ | 不可 | ― | データベースを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-Dオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 存在するディレクトリ、データベースのバックアップを格納するディレクトリと同じディレクトリ、またはトランザクションログを格納するディレクトリと同じディレクトリを指定した場合は、プロセスインスタンスは“異常終了”で終了します。コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
データベースのバックアップを格納するディレクトリ | 不可 | ― | データベースのバックアップを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-Bオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 存在するディレクトリ、データベースのデータを格納するディレクトリと同じディレクトリ、またはトランザクションログを格納するディレクトリと同じディレクトリを指定した場合は、プロセスインスタンスは“異常終了”で終了します。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
データベースサーバのポート番号 | 可 | 26500 | DBインスタンスが使用するポート番号を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-pオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 すでに使用されているポート番号や存在しないポート番号が指定された場合は、プロセスインスタンスは“異常終了”で終了します。 |
トランザクションログを格納するディレクトリ | 可 | ― | トランザクションログを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-Tオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 省略した場合は、データベースのデータを格納するディレクトリ内に作成します。 存在するディレクトリ、データベースのデータを格納するディレクトリと同じディレクトリ、またはデータベースのバックアップを格納するディレクトリと同じディレクトリを指定した場合、プロセスインスタンスは“異常終了”で終了します。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
データベースの符号化方式 | 可 | UTF8 | データベースの符号化方式を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの-Eオプションで指定する値です。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 指定可能な値、コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
CPU時間の相対的配分 | 不可 | ― | DBインスタンスが使用するCPU 時間の相対的配分を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの--cpu-sharesオプションで指定する値です。 本項目が未指定の場合は、プロセスインスタンスが起動しません。 2以上の整数を指定してください。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
物理メモリ使用量の最大値 | 不可 | ― | DBインスタンスが使用可能な物理メモリ使用量の最大値を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの--memory-limit-in-bytesオプションで指定する値です。 単位にはメガバイトを意味する“M”を指定します。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
ブロックデバイスに対するI/Oアクセスの相対的比率 | 不可 | ― | リソース制御を行うインスタンス間のI/O アクセスの相対的比率を指定します。 pgx_dbinstanceコマンドの--blkio-weightオプションで指定する値です。 相対的比率は100から1000の範囲で指定します。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 コマンドの詳細は“Symfoware Server Consolidation Option ユーザーズガイド”を参照してください。 |
Red Hat Enterprise Linuxのバージョン | 可 | 7 | 業務サーバのRed Hat Enterprise Linuxのバージョンです。 “6”または、“7”を指定します。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 |
Symfoware Server インストール先ディレクトリ | 不可 | ― | DBインスタンスを作成するSymfoware Serverがインストールされているディレクトリを絶対パスで指定します。 例) クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 |
クラスタの論理ホスト名 | 可 | ― | クラスタ環境のミドルウェアインスタンスを作成する場合は、クラスタの論理ホスト名を指定します。 クラスタ環境のDBインスタンスを作成する場合は、運用系・待機系で同一の値を指定する必要があります。 |
クラスタ運用種別 | 可 | ― | クラスタシステム上の運用系か待機系かを指定します。 運用系:primary 待機系:secondary secondaryを指定した場合は、pgx_dbinstanceコマンドに--cluster-standbynodeを指定します。 |
注意
削除対象のDBインスタンスが、サブシステムとcgroup設定を共有している場合は、cgroup設定を共有しているサブシステムと同時に削除してください。DBインスタンスのみを削除することはできません。