ここでは、運用サイトに切り戻した以降の運用で、通常の運用と異なる運用となる点を説明します。
利用料金の請求
課金請求担当者は、インフラ管理者から送付された運用サイトの被災当月度の利用料金ファイルとバックアップサイトから送付される利用料金ファイル、運用サイトから送付される利用料金ファイルを元に、被災当月度の利用料金を算出し、テナントに請求します。
算出手順は、「4.3 切替え後の運用」を参照してください。
バックアップサイトで被災当月の利用料金を請求したあとに切り戻した場合は、通常の運用と同じ手順にて利用料金を請求します。
切戻し操作のあと、切替え先サイトを切替え操作前の状態に戻す場合
事前に用意した切替え先サイトの構成情報を指定して一括コマンドを実行します。事前に用意した切替え先サイトの構成情報については、「4.2.1 業務の停止とリソースの解放【切替え先サイト】」を参照してください。
切替え方式として仮想L-Server切替え(VMゲスト)を使用する環境の場合
切替え先サイトの情報を記載したvm_pool.csvファイルを作成し、rcxrecoveryコマンドの-vm_poolオプションにファイルを指定してください。
vm_pool.csvファイルに記載する内容については、「3.6 切替え時に使用するファイルの作成」を参照してください。
切替え方式として物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)を使用する環境の場合
切替え先サイトの情報を記載したvmmgr_file.txtファイルを作成し、rcxrecoveryコマンドの-vmmgrオプションにファイルを指定してください。
vmmgr_file.txtファイルに記載する内容については、「3.6 切替え時に使用するファイルの作成」を参照してください。
Active-Active運用では、切替え手順の中でクリーンアップしたテナントを-tenantオプションで指定し、切替え前の状態に戻してください。
例
Active-Standby運用において、切替え操作によって切替え元サイトから切替え先サイトに切替わったすべてのリソースが、切戻し操作によって切替え元サイトに切り戻っていることを確認したあと、事前に用意した切替え先サイトの構成情報を指定して一括コマンドを実行します。
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -dir C:\Users\Administrator\work\Export -vmmgr vmmgr_file <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -dir /root/work/Export -vmmgr vmmgr_file <RETURN> |
一括コマンドのrcxrecoveryについては、「B.2 rcxrecovery」を参照してください。
Active-Active運用において、切替え操作によって切替え先サイトに切り替わったテナントが、切戻し操作によって切替え元サイトに切り戻ったあと、「4.2.1 業務の停止とリソースの解放【切替え先サイト】」でクリーンアップした切替え先サイトのテナントを復旧する場合、一括コマンドを実行します。
コマンドの実行時に、クリーンアップしたテナント、および事前に用意した切替え先サイトの構成情報をオプションで指定してください。
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -dir C:\Users\Administrator\work\Export -tenant TenantA -vm_pool pool_file <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -dir /root/work/Export -tenant TenantA -vm_pool pool_file <RETURN> |
一括コマンドのrcxrecoveryについては、「B.2 rcxrecovery」を参照してください。