ここでは、切戻し操作後の切替え元サイトでの追加復旧の運用について説明します。
追加復旧機能については「2.4 切替え範囲の限定と追加復旧」を参照してください。
追加復旧を行う前に、以下の前提条件を満たしているかを確認してください。
テナント単位の追加復旧の場合、追加復旧対象のテナントの、切替え先サイトから切替え元サイトへの切戻しが完了していること。
サイト全体の追加復旧の場合、すべてのテナントとグローバルリソースの、切替え先サイトから切替え元サイトへの切戻しが完了していること。
切替え元サイトにおいて、追加復旧の対象となる以下のリソースが使用していたディスクが、VMホストまたは物理サーバからアンマウント、または削除されていないこと。
L-Server
L-Platform
テナント
イメージリソース
切替え元サイトにおいて、追加復旧の対象となる以下のリソースが使用していたディスクが再利用されていないこと。
L-Server
L-Platform
テナント
イメージリソース
切替え時に使用した切替え情報が、追加復旧情報格納フォルダーに配置されていること。
追加復旧情報格納フォルダーの指定方法については、「3.3 マネージャーのインストールおよび設定」を参照してください。
万が一切替え元サイトで切替え情報が破損した場合、切替え先サイトから切替え元サイトへ切替え情報をコピーしてください。
以下に追加復旧運用の手順を示します。
一括コマンドによる追加復旧を行います。
例
テナント(tenant1)だけを追加復旧する場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -salvage -tenant tenant1 <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -salvage -tenant tenant1 <RETURN> |
テナント(tenant2、tenant3)と、どのテナントからも使用されていないグローバルリソースを追加復旧する場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrecovery -salvage -tenant tenant2,tenant3 -global <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrecovery -salvage -tenant tenant2,tenant3 -global <RETURN> |
一括コマンドのrcxrecoveryについては、「B.2 rcxrecovery」を参照してください。
追加復旧コマンドの処理状況は、一括コマンドの処理状況と同様に表示されます。詳細は、「4.2.12 一括コマンドによる切替え【切替え先サイト】」を参照してください。
ブレードシャーシ縮退構成で切り戻した場合
切戻しの際、切戻し元サイトのネットワークリソースの設定によって、切戻し先サイトでネットワークリソースが復旧されます。
切戻し後に、必要に応じて以下の設定を行ってください。
ネットワークリソースの外部接続ポート設定を行ってください。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。