運用サイト、バックアップサイトの管理サーバに、本製品のマネージャーをインストールします。
詳細は、「導入ガイド CE」の以下を参照してください。
「第2章 インストール」
「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」
「第4章 RORコンソールへのログイン」
「第5章 ライセンスの設定と確認」
「第6章 ブラウザへの証明書のインポート」
Disaster Recovery環境は、以下のように設定してください。
運用サイトとバックアップサイトで一致させる内容、重複させない内容について、「第2章 設計」を参照してください。
RORコンソール利用者に切替え発生を意識させない運用の場合、バックアップサイトのSVOMおよびVIOMをインストールするとき、以下のどちらかの環境としてください。インストール後の環境は、問いません。
運用サイトの管理サーバを停止する
運用サイトと同じネットワークに接続しない
仮想L-Server切替え(VMゲスト)を実施する場合、VMware vCenter Serverと通信できるサーバ(管理サーバなど)に、VMware vCenter Serverのバージョンに対応したVMware vSphere Command-Line Interface(vCLI)をインストールしてください。
運用サイトとバックアップサイトの以下のフォルダーにある証明書ファイルは、一致させる必要があります。バックアップサイトのマネージャーをインストールした際に、運用サイトからコピーしてください。このとき、マネージャーを停止して実行してください。
なお、複数の運用サイトを1つのバックアップサイトで引き継ぐシステム構成にした場合、最初に作成した運用サイトのマネージャーのファイルを、ほかの運用サイトのマネージャーにもコピーしてください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate\
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt\
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key\
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate/
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt/
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key/
マネージャーのインストール後、必要に応じてSSL環境の環境設定を行います。
詳細は、「導入ガイド CE」の「第2章 インストール」および「第3章 RORコンソールのSSL通信の環境設定」を参照してください。
注意
Disaster Recovery環境を構築する場合は、認証局から発行された証明書を使用することを推奨します。
テスト証明書を使用する場合は、導入時、もしくは被災時の切替え後に、バックアップサイトの証明書もブラウザにインポートする必要があります。
詳細は、「導入ガイド CE」の「第6章 ブラウザへの証明書のインポート」を参照してください。
Disaster Recoveryを使用する場合、DR オプションのライセンスが必要です。
本製品のインストールを行った後、運用サイトおよびバックアップサイトにDR オプションのライセンスを登録してください。
ライセンスの登録方法については、「導入ガイド CE」の「第5章 ライセンスの設定と確認」を参照してください。
物理サーバのイメージ格納先フォルダーは、「3.2 切替え情報格納フォルダーの作成」で作成したImageフォルダーを指定してください。イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。
Active-Active運用を行う場合、「付録A ソフトウェアIDのプレフィックス設定」に従ってソフトウェアIDのプレフィックス設定を行ってください。
運用サイト、バックアップサイトにおいて、切替え情報格納フォルダーの情報を以下の定義ファイルに指定します。
【Windowsマネージャー】
マネージャーのインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
本定義ファイルでは、下記以外の先頭文字がシャープ("#")で始まる行はコメントになります。
#rcxrepdef_define
#rcxstorage_define
#rcxmgrexport_define
#rcxrecovery_define
#dr_storagepool
#exclude_lserver
#salvage_define
本定義ファイル内の空行は、意味のない行として読み飛ばされます。
例
【Windowsマネージャー】
「3.2 切替え情報格納フォルダーの作成」の例のフォルダー構成で、かつ、切替え時、バックアップサイトでレプリケーションされた切替え格納フォルダーをEドライブにマウントする場合、下記の内容を記述してください。
#rcxstorage_defineには、"切替え情報格納フォルダー"のパスを記載してください。
#rcxmgrexport_defineには、"切替え情報格納フォルダー\ManagerExport"のパスを記載してください。
#rcxrecovery_defineには、切替え手順の「4.2.5 切替え情報格納フォルダーのマウント【切替え先サイト】」の結果、切替え元サイトからレプリケーションされた"切替え情報格納フォルダー"がマウントされることになるパスを記載してください。
#rcxstorage_define |
【Linuxマネージャー】
「3.2 切替え情報格納フォルダーの作成」の例のフォルダー構成で、かつ、切替え時、バックアップサイトでレプリケーションされた切替え格納フォルダーを/DRImportにマウントする場合、下記の内容を記述してください。
#rcxstorage_defineには、"切替え情報格納フォルダー"のパスを記載してください。
#rcxmgrexport_defineには、"切替え情報格納フォルダー/ManagerExport"のパスを記載してください。
#rcxrecovery_defineには、切替え手順の「4.2.5 切替え情報格納フォルダーのマウント【切替え先サイト】」の結果、切替え元サイトからレプリケーションされた"切替え情報格納フォルダー"がマウントされることになるパスを記載してください。
#rcxstorage_define |
参考
DRの定義ファイル"fa_dr.rcxprop"は、以下のサンプルファイルを利用して作成してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop.sample
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop.sample
切戻し操作後に追加復旧を行う場合、切替え元サイトで追加復旧情報格納フォルダーの情報を以下の定義ファイルに指定します。
【Windowsマネージャー】
マネージャーのインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fa_dr.rcxprop
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/fa_dr.rcxprop
例
【Windowsマネージャー】
追加復旧情報格納フォルダーを"C:\Users\Administrator\work\DRsalvage\Export"とする場合、以下の内容を記述してください。
#salvage_define |
【Linuxマネージャー】
追加復旧情報格納フォルダーを"/root/work/DRsalvage/Export"とする場合、以下の内容を記述してください。
#salvage_define |
参考
切戻し操作後に追加復旧を行うまでの間、切替え情報格納フォルダーに切替え前の切替え情報を残す運用とする場合、切替え情報格納フォルダーを追加復旧情報格納フォルダーとして指定することができます。
【Windowsマネージャー】
本定義ファイルの#rcxmgrexport_defineの設定で、切替え情報格納フォルダーを"D:\Export\ManagerExport"とする場合、以下の内容を記述してください。
#salvage_define |
【Linuxマネージャー】
本定義ファイルの#rcxmgrexport_defineの設定で、切替え情報格納フォルダーを"/DRExport/Export/ManagerExport"とする場合、以下の内容を記述してください。
#salvage_define |
切替え情報格納フォルダーを追加復旧情報格納フォルダーとして使用する場合、再度の切替え情報採取(rcxmgrexportコマンド)によって、追加復旧で使用する情報が上書きされていないことを確認してください。
そのあと、追加復旧を行ってください。