以下の切替え単位をサポートします。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
切替え単位 | サイト切替え | Active-Active運用では実施できません。 |
テナント切替え | 物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)を実施する構成の場合、テナント切替えは実施できません。 |
テナント切替えを行う場合、以下の注意事項があります。
注意
ネットワークデバイスとしてNSアプライアンスを使用する場合、切替えを実施する単位ごとに、NSアプライアンス用の物理L-Serverを用意してください。
NSアプライアンス用の物理L-Serverは、物理サーバ名を指定して作成してください。なお、指定する物理サーバ名はサイト間で一致させてください。
ネットワークデバイスを使用する場合、以下の注意事項があります。
切替えを実施する単位ごとに、運用サイト、バックアップサイトの両方にネットワークデバイスを用意してください。
ある切替え単位用に用意したネットワークデバイスは、運用サイト、バックアップサイトのネットワークツリーに、同一のリソース名で登録してください。
ある切替え単位用に用意したネットワークデバイスは、他の切替え単位に属するL-Platformから使用しないでください。
物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)を行う場合、同時に切り替える単位ごとにVM管理製品を用意してください。
別々に切り替えるテナントが同一の仮想ストレージリソースを使用しない設計としてください。
同時に切り替えるテナントごとにストレージレプリケーションの制御単位(コピーグループ)を設定してください。「図2.7 コピーグループの設定」を参照してください。
切替え対象リソースの格納位置について指定があります。詳細は、「3.4 管理対象リソースの設定」の「テナント切替えを行う場合の切替え対象リソースの格納位置について」を参照してください。
アドレスセットリソースをテナント間で共有できません。アドレスセットリソースは各テナントのローカルプールに登録してください。
リソース名の命名などに、いくつかの注意点があります。詳細は、「2.6 運用サイトとバックアップサイトの構成」の「運用サイトとバックアップサイトで重複しない値を設定する項目」を参照してください。
テナント切替え前に、切替え対象のテナントが使用しているリソースを、切替え元サイトで凍結してください。リソースを凍結することにより、サイト間のリソース重複利用を防止できます。「図2.8 リソースの凍結」を参照してください。リソース凍結、およびリソース凍結解除の方法については「4.2 Disaster Recovery機能によるサイト間の切替え」を参照ください。
リソース | 凍結により禁止される操作 |
---|---|
ネットワークリソース |
|
アドレスセットリソース |
|
ディスクリソース |
|
仮想ストレージリソース |
|
プールリソース |
|
L-Server |
|
切替え対象のテナントで使用する以下のテンプレート情報は、テナント固有テンプレートとして作成することを推奨します。
ソフトウェア情報
イメージ情報
セグメント情報
L-Platformテンプレート
グローバルテンプレートとして作成した場合、切替え対象外のテナントからも使用される可能性があります。その場合、切替え操作後、切替え元サイトからテナントを削除することができず、同一IDの情報が切替え先サイトに複製されてしまいます。
テナント固有のイメージ情報を作成する場合、テナント固有のソフトウェア情報、およびテナントのローカルプール内のクローニングイメージを使用することを推奨します。
グローバルプール内のクローニングイメージは切替え対象に含まれない場合があります。参照するリソースが存在しない場合、テンプレート情報は使用できません。
テナント固有テンプレートのL-Platformテンプレートを作成する場合、テナント固有のイメージ情報およびセグメント情報を使用することを推奨します。
グローバルテンプレートのイメージ情報およびセグメント情報は、グローバルプール内のリソースを参照し、そのリソースは切替え対象に含まれない場合があります。参照するリソースが存在しない場合、テンプレート情報は使用できません。
図2.7 コピーグループの設定
図2.8 リソースの凍結