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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 操作ガイド
FUJITSU Software

16.2 バックアップ

ここでは、システムイメージをバックアップする方法について説明します。

システムイメージのバックアップは、管理対象サーバの状態が停止(stop)以外の場合に行えます。

システムイメージのバックアップはコマンドによる操作も行えます。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「第4章 イメージ操作」を参照してください。


事前準備

管理対象サーバが以下の構成の場合は、バックアップを実行する前にイメージ操作対象ディスクを設定してください。

管理対象サーバが以下の構成の場合は、バックアップを実行する前に以下のコマンドを実行してください。

システムイメージのバックアップ

以下の手順で、システムイメージをバックアップします。

  1. 管理対象サーバを保守モードに設定し、業務を停止します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

      [保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

      バックアップを行う場合、管理対象サーバが自動的に再起動されるため、事前に管理対象サーバ上の業務を停止してください。VMホストの場合、動作しているすべてのVMゲストを停止してください。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバが保守モードに設定されます。

  2. システムイメージをバックアップします。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、バックアップ対象の物理OSやVMホストを右クリックし、表示されたメニューで[バックアップリストア]-[バックアップ]を選択します。

      [バックアップ]ダイアログが表示されます。

    2. 必要に応じて以下の項目を設定します。

      コメント

      システムイメージを識別するためのコメントを入力します。
      パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。

      注意

      バックアップ時に電源を停止するリソースがテキストエリアに表示されます。電源を停止しても問題ないか確認してください。
      なお、VMホストの場合、VMゲストも停止されます。

    3. <OK>ボタンをクリックします。

      システムイメージのバックアップが開始されます。

      処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。

      進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

      VMホストをバックアップした場合、VMゲストを停止したあとに、VMゲストのバックアップを行ってください。
      VMゲストのバックアップ方法については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

  3. 業務を再開する前に、保守モードを解除します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、運用モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

      [保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバの保守モードが解除されます。

注意

  • 同じ管理対象サーバのシステムイメージは、保存世代数まで保持できます。
    すでに保存世代数以上にバックアップされている状態で、新たにシステムイメージのバックアップを行った場合、最も古い世代のシステムイメージが削除されます。
    システムイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。
    システムイメージの保存世代数の変更方法については、「8.3 システムイメージの保存世代数の変更」を参照してください。

  • バックアップされるシステムイメージの世代は、同じ管理対象サーバに対して現在保持している最も新しいシステムイメージの世代に1を加算した値になります。同じ管理対象サーバのシステムイメージがない場合、世代は1になります。

  • サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能を使用しているVMホストをバックアップする場合、共有ディスク上にあるVMゲストをすべてほかのVMホストに移動してからバックアップしてください。
    バックアップ時には、VMメンテナンスモードが自動的に設定されるので、VMホストをVMメンテナンスモードに設定できる状態にしてください。
    バックアップしたあとは、ほかのVMホストに移動したVMゲストを元のVMホストに戻してください。

    VMゲストの移動方法、およびVMメンテナンスモードについては、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアル、および「設計ガイド VE」の「D.3 利用する製品別の機能」を参照してください。

  • 管理LANをPRIMECLUSTER GLSで冗長化している構成で以下のメッセージが出力されている場合、システムイメージのバックアップに失敗することがあります。

    FJSVrcx:WARNING:41306:server:NIC takeover on Admin LAN was detected

    以下のメッセージが出力されているか確認し、バックアップの操作を再度行ってください。

    FJSVrcx:INFO:23301:server:admin LAN information was successfully updated