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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 操作ガイド
FUJITSU Software

16.3 リストア

ここでは、バックアップしたシステムイメージをリストアする方法について説明します。

バックアップしたシステムイメージのリストアはコマンドによる操作も行えます。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「第4章 イメージ操作」を参照してください。


システムイメージのリストア

以下の手順で、システムイメージのリストアを行います。

  1. 管理対象サーバを保守モードに設定します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

      [保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

      リストアでは、管理対象サーバが自動的に再起動されるため、管理対象サーバ上の業務を停止してください。VMホストの場合、動作しているすべてのVMゲストも併せて停止してください。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバが保守モードに設定されます。

  2. システムイメージをリストアします。

    • サーバリソースツリーから操作する場合

      1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、リストア対象のサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[バックアップリストア]-[リストア]を選択します。

        [リストア]ダイアログが表示されます。

      2. リストアするシステムイメージを選択します。

      3. <OK>ボタンをクリックします。

        システムイメージのリストアが開始されます。

        処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。

        進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

    • イメージ一覧から操作する場合

      1. RORコンソールで、[イメージ一覧]タブを選択します。

        システムイメージ一覧が表示されます。

      2. リストアしたいシステムイメージを右クリックし、表示されたメニューで[リストア]を選択します。

        [リストア]ダイアログが表示されます。

      3. <OK>ボタンをクリックします。

        システムイメージのリストアが開始されます。

        処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。

        進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

        VMホストのリストアを行った場合、VMホストのバックアップ時にバックアップしたVMゲストのリストアも行ってください。
        VMゲストのリストア方法については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

  3. 業務を再開する前に、保守モードを解除します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、運用モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

      [保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

    2. <OK>ボタンをクリックします。

      管理対象サーバの保守モードが解除されます。

注意

サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能を使用しているVMホストをリストアする場合、共有ディスク上にあるVMゲストをすべてほかのVMホストに移動してからリストアしてください。
リストア時には、VMメンテナンスモードが自動的に設定されるので、VMホストをVMメンテナンスモードに設定できる状態にしてください。
リストアしたあとは、ほかのVMホストに移動したVMゲストを元のVMホストに戻してください。

VMゲストの移動方法、VMメンテナンスモードについては、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアル、および「設計ガイド VE」の「D.3 利用する製品別の機能」を参照してください。

リストア操作をキャンセルしても、対象のサーバを、イメージを配付する前の状態に復旧できません。

管理対象サーバが以下の構成の場合は、イメージ操作対象ディスクを設定していないと、リストアが正しく行われない可能性があります。

管理対象サーバが以下の構成の場合は、リストア前に以下のコマンドを実行していないと、リストアが正しく行われない可能性があります。

  • Red Hat Enterprise Linux 6のext4ファイルシステムを使用しており、以下のどちらかの条件に当てはまる場合

    • HBA address renameを使用したSANブート環境

    • ラック型サーバ、タワー型サーバで、"サーバ管理ソフトウェア(ServerView)"の"使用しない"を選択してサーバを登録

    【Windowsマネージャー】

    >インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    #/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN>

  • HBA address renameを使用したSANブート環境であり、以下の機種またはOSである場合

    • PRIMERGY BX960 S1

    • XenServer6以降

    【Windowsマネージャー】

    >インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    #/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN>