ここでは、バックアップしたシステムイメージをリストアする方法について説明します。
バックアップしたシステムイメージのリストアはコマンドによる操作も行えます。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「第4章 イメージ操作」を参照してください。
システムイメージのリストア
以下の手順で、システムイメージのリストアを行います。
管理対象サーバを保守モードに設定します。
RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。
[保守モードの設定]ダイアログが表示されます。
リストアでは、管理対象サーバが自動的に再起動されるため、管理対象サーバ上の業務を停止してください。VMホストの場合、動作しているすべてのVMゲストも併せて停止してください。
<OK>ボタンをクリックします。
管理対象サーバが保守モードに設定されます。
システムイメージをリストアします。
サーバリソースツリーから操作する場合
RORコンソールのサーバリソースツリーで、リストア対象のサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[バックアップリストア]-[リストア]を選択します。
[リストア]ダイアログが表示されます。
リストアするシステムイメージを選択します。
<OK>ボタンをクリックします。
システムイメージのリストアが開始されます。
処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。
進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。
イメージ一覧から操作する場合
RORコンソールで、[イメージ一覧]タブを選択します。
システムイメージ一覧が表示されます。
リストアしたいシステムイメージを右クリックし、表示されたメニューで[リストア]を選択します。
[リストア]ダイアログが表示されます。
<OK>ボタンをクリックします。
システムイメージのリストアが開始されます。
処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。
進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。
VMホストのリストアを行った場合、VMホストのバックアップ時にバックアップしたVMゲストのリストアも行ってください。
VMゲストのリストア方法については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
業務を再開する前に、保守モードを解除します。
RORコンソールのサーバリソースツリーで、運用モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。
[保守モードの解除]ダイアログが表示されます。
<OK>ボタンをクリックします。
管理対象サーバの保守モードが解除されます。
注意
サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能を使用しているVMホストをリストアする場合、共有ディスク上にあるVMゲストをすべてほかのVMホストに移動してからリストアしてください。
リストア時には、VMメンテナンスモードが自動的に設定されるので、VMホストをVMメンテナンスモードに設定できる状態にしてください。
リストアしたあとは、ほかのVMホストに移動したVMゲストを元のVMホストに戻してください。
VMゲストの移動方法、VMメンテナンスモードについては、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアル、および「設計ガイド VE」の「D.3 利用する製品別の機能」を参照してください。
リストア操作をキャンセルしても、対象のサーバを、イメージを配付する前の状態に復旧できません。
管理対象サーバが以下の構成の場合は、イメージ操作対象ディスクを設定していないと、リストアが正しく行われない可能性があります。
内蔵ディスクブートでかつSANデータ環境の場合
設定については、「9.1.13 イメージ操作対象ディスクの変更」を参照してください。
管理対象サーバが以下の構成の場合は、リストア前に以下のコマンドを実行していないと、リストアが正しく行われない可能性があります。
Red Hat Enterprise Linux 6のext4ファイルシステムを使用しており、以下のどちらかの条件に当てはまる場合
HBA address renameを使用したSANブート環境
ラック型サーバ、タワー型サーバで、"サーバ管理ソフトウェア(ServerView)"の"使用しない"を選択してサーバを登録
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
#/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN> |
HBA address renameを使用したSANブート環境であり、以下の機種またはOSである場合
PRIMERGY BX960 S1
XenServer6以降
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
#/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server set -name physical server -attr bootagt=winpe <RETURN> |