Interstage Information Integratorを利用したデータ連携機能のセットアップについて説明します。
ポイント
Interstage Information Integratorのセットアップ
Interstage Information Integratorのセットアップを行ったあと、本節のセットアップ作業を実施してください。
Interstage Information Integratorのセットアップの詳細は、“Interstage Information Integrator セットアップガイド”を参照してください。
Interstage Information Integratorのインストールディレクトリ
参照先の“Interstage Information Integrator”の各マニュアルでは、Interstage Information Integratorを利用したデータ連携機能のインストールディレクトリを“Information Integratorサーバインストールディレクトリ”として説明しています。
以下のように読み替えたうえで、参照してください。
“<DWHサーバのインストールディレクトリ>\INTS_II”
注意
アダプタ定義ファイルには、データ蓄積機能に対するIIS抽出・格納用の定義を設定しないでください。
動作環境ファイルには、以下のキー名とパラメーター値を必ず指定してください。
キー名 | パラメーター値 |
---|---|
dbms_name | ifirdb |
dbms_code | UNICODE |
以下の手順でセットアップを行います。
作業の流れ
以下の手順でセットアップを行います。
手順 | フェーズ | 作業項目 | 参照先 |
---|---|---|---|
1 | 設計 | ユーザー設計 | |
2 | 処理プロセスの設計 | ||
3 | 動作環境の設計 | ||
4 | セキュリティの設計 | ||
5 | 環境セットアップ | 接続先サーバ情報の設定 | |
6 | 動作パラメーターの変更 | ||
7 | 処理プロセスの登録 | ||
8 | 運用ユーザーの登録 | ||
9 | ファイル送信・受信環境のセットアップ |
運用環境を設計します。データ連携では、以下の項目を設計します。
データの収集、変換、配付などデータ連携の一連の処理プロセスと環境を設計します。
Symfoware Analytics Serverでは、データ連携機能を利用する運用ユーザーをデータ連携(III)ユーザーと呼びます。
本節では、データ連携(III)ユーザーとして、Administratorsグループに属した一般ユーザーを設計します。
本節では、データ連携(III)ユーザーとして、rootグループに属した一般ユーザーを設計します。
運用ユーザーのロールには以下の種類があります。
処理プロセス定義の作成、実行環境への登録
デザインシートで定義を作成し、実行環境へ登録します。
処理プロセス定義の参照
デザインシートから定義を参照します。処理プロセス定義の作成、および実行環境への登録はできません。
運用ユーザーの設計の詳細は、“Interstage Information Integrator システム設計ガイド”の“ユーザー設計”を参照してください。
データの収集、変換、配付などデータ連携の一連の処理プロセスをデザインシートで設計します。
参考
収集したデータを“3.8 データ蓄積機能のセットアップ”で定義したカテゴリに格納するデータの形式には以下の条件があります。
形式 | 値 |
---|---|
レコードタイプ | CSV |
文字コード | UTF-8 |
見出し行の有無 | 有 |
収集したデータの形式が上記と異なる場合、データ変換定義を作成し、以下のパラメーターを設定したデータ構造定義とフォーマット定義のIDを変換後データに指定してください。
定義 | パラメーター | 設定内容 |
---|---|---|
データ構造定義 | 項目名 | 見出し行となる項目名を指定してください。 |
フォーマット定義 | 文字コード | UTF-8 |
見出し行の有無 | 有 |
参照
処理プロセスの設計の詳細は、“Interstage Information Integrator システム設計ガイド”の“処理プロセスの設計”および“Interstage Information Integrator デザインシート操作ヘルプ”を参照してください。
データ連携機能で収集できるデータ形式の詳細は、“Interstage Information Integrator システム設計ガイド”の“Information Integratorで扱えるデータ形式について”を参照してください。
データベースからデータを抽出するためのデータベースの環境を設計します。
詳細は、“Interstage Information Integrator システム設計ガイド”の“データベースの環境準備”を参照してください。
データ連携環境を運用するためのセキュリティを設計します。
詳細は、“Interstage Information Integrator システム設計ガイド”の“セキュリティ設計”を参照してください。
設計にもとづいて、データ連携機能の利用環境をセットアップします。
データ連携サーバ管理コマンドを使用して、接続先となる収集元システムまたは配付先システムの情報(サーバ名(ホスト名)とIPアドレス)を設定します。
データ連携サーバ管理コマンドの詳細は、“J.2.12 arax_iihost_mgr”を参照してください。
ポイント
arax_iihost_mgrコマンドを実行する場合、コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動してください。
必要に応じて動作パラメーターを変更します。データ連携サーバ機能の動作パラメーターの変更は、arax_ifireqコマンドで行います。詳細は、“J.2.11 arax_ifireq”を参照してください。
作成した処理プロセスの定義をデータ連携サーバに登録します。
詳細は、“Interstage Information Integrator セットアップガイド”の“処理プロセスの定義を登録する”を参照してください。
データ連携ユーザー管理コマンドを使用して、データ連携機能の運用ユーザーを作成します。
データ連携ユーザー管理コマンドの詳細は、“J.2.13 arax_iiuser_mgr”を参照してください。
ポイント
以降の操作では、本操作で作成したデータ連携(III)ユーザーで行ってください。
連携先システムとファイルの送受信を行う場合は、ファイル送信・ファイル受信環境をセットアップします。
詳細は、“Interstage Information Integrator セットアップガイド”の“ファイル送信・ファイル受信環境をセットアップする”を参照してください。)