ここでは、ゲストOSのカスタマイズ完了待ち時間について説明します。
VDI連携では、仮想L-Server作成で行われる、ゲストOSのカスタマイズ処理でActive Directoryドメインへの参加が必要です。
このため、本製品では、ゲストOSのカスタマイズ処理の完了を待つため、ゲストOSのカスタマイズ完了待ち時間として、デフォルトでは30分の待ち合わせを行います。
ゲストOSのカスタマイズ完了待ち時間は、「M.1.1 導入」の"サーバ仮想化ソフトウェア定義ファイル"の"ゲストOSカスタマイズの完了待ち時間"で変更できます。
完了待ち時間が示す時間は、下記の内部処理の2番の仮想マシンの起動からの時間になります。
ゲストOSのカスタマイズにかかる時間は、仮想マシンの内容や、性能などに依存します。
カスタマイズが完了しない場合や、必要以上に待ち時間が発生している場合は、この完了待ち時間を変更してください。
完了待ち時間を変更する場合は、以下の手順でゲストOSのカスタマイズにかかる時間を計測し、さらにVMの性能などの環境条件を考慮した値を設定してください。
仮想L-Server作成で使用するクローニングイメージのVMwareでの実体となるテンプレートを使用してVMware上で仮想マシンを作成します。ゲストOSのカスタマイズ用の情報は、本製品で指定する情報を想定して設定してください。
作成した仮想マシンを起動します。
仮想マシンにコンソール接続を行います。
ゲストOSのカスタマイズの状況を監視し、完了までの時間を計測してください。
以下に、本製品の仮想L-Server作成の内部処理を記載します。
VMware上で、仮想マシンを作成します。
VMware上で、仮想マシンを起動します。
ゲストOS内で、ゲストOSのカスタマイズ処理が実行されます。(注)
このカスタマイズ処理の中で、VDI連携に必要なActive Directoryドメインへの参加が行われます。
カスタマイズ処理の完了を待つため、本製品は一定の時間、待ち合わせを行います。
デフォルトの完了待ち時間は、30分間です。
VMware Horizon Viewに、仮想マシンを登録します。
上記の完了待ち時間が短い場合、仮想L-Serverの作成処理が完了した後でもゲストOSのカスタマイズが実行されていることがあります。
その場合、カスタマイズが完了されるまでしばらく待ってください。
注: ゲストOSがWindowsの場合、Sysprepによる汎化処理とミニセットアップによる初期設定が行われます。