ここでは、定義ファイルの作成について説明します。
仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。
ここでは、Citrix-Xen固有の定義ファイルについて説明します。
ゲストOSのカスタマイズ機能をサポートしている、マネージャーおよびゲストOSについては、「C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参照してください。
ゲストOSカスタマイズ定義ファイル
ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルを設定します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
os_customize_citrixxen.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
キー = 値 |
同じキーを複数行に記載した場合、最後に記載した行の定義が有効になります。
以下の項目を指定できます。
キー | 値 | 説明 |
---|---|---|
Citrix XenServerのリソースプール名、またはプールマスタの管理LANのIPアドレス | VCDを格納するためのストレージリポジトリ名 | VCDを格納するためのストレージリポジトリ名を記載します。ゲストOSのカスタマイズを行う場合は、必ず指定してください。 |
注意
CitrixXen上のプールマスタのXenServerに対して1行記載します。
以下のどちらかが定義ファイルに存在しない場合はエラーになります。
Citrix XenServerのリソースプールに対応するキー
プールマスタの管理LANのIPアドレスに対応するキー
ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
定義ファイルに以下の両方が定義されている場合は、リソースプール名が定義された行が有効になります。
Citrix XenServerのリソースプール名
上記のリソースプールに属するプールマスタの管理LANのIPアドレス
以下の定義が複数あった場合、最後に記載された行の定義が有効になります。
同じリソースプール名
同じプールマスタのIPアドレス
リソースプール名およびストレージリポジトリ名には、イコール("=")、アンダースコア("_")、およびシングルクォーテーション(')は使用できません。
カスタマイズ可能なOS種別定義ファイル
ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルにカスタマイズ可能なOS種別を定義します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
customizable_os_type_citrixxen.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
OS種別 |
OS種別は、XenServerのVMゲストのOS種別を記載します。
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
空行は無視されます。
ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。
1行ごとに先頭から改行コードまでを1つのOS種別として扱います。
同じOS種別の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
ポイント
OS種別は、XenServerのテンプレートのOS種別を記載します。
以下のコマンドでOS種別を取得できます。詳細は、Citrix社のWebサイトの該当する製品マニュアルを参照してください。
>xe vm-param-get uuid=テンプレートのUUID param-name=os-version param-key=name <RETURN> |
Citrix社のWebサイト
URL: http://support.citrix.com/product/xens/ |
OS種別の変換定義ファイル
本製品では、L-ServerのOS種別(Windows/Linux)を、VM管理製品から取得される情報を基に判定しています。
しかし、一部のVM管理製品においてOS種別が正しく取得できないことがあります。その結果、本製品での処理が正しく行われない場合があります。
Windows OSまたはLinux OSを使用しているL-Serverの詳細情報において、OS種別に"Windows"または"Linux"の文字列が含まれない場合は、本定義ファイルを編集してください。
本定義ファイルに、L-Serverの詳細情報に表示されているOS種別の一部と、正しいOS種別名を関連付けることにより、指定したOS種別のL-Serverとして処理を行います。
なお、Windows OSの場合、クライアントOSかサーバOSかの判定を行っています。Windows ServerのOSを使用していて、かつ本定義ファイルにOS種別が正しく表示されない場合は、"Server"という文字列を含む正しいOS種別を定義してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
convert_os_type.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
"L-Serverの詳細情報のOS種別"="正しいOS種別" |
OS種別は、L-Serverの詳細情報のOS種別を記載します。
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
空行は無視されます。
ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。
同じ"L-Serverの詳細情報のOS種別"の行が複数あった場合、最初に定義された行だけが有効になります。
"正しいOS種別"には、半角英数字を指定します。
"L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された大文字、小文字は区別されません。
"L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された文字列がクライアントOSかサーバOSかの判定は、部分一致で行われます。
以下は、L-Serverの詳細情報に表示されるOS種別"Microsoft"を、正しいOS種別"Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition"に変換する場合の例です。
"Microsoft"="Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition" |