ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.9.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

ここでは、Citrix-Xen固有の定義ファイルについて説明します。

ゲストOSのカスタマイズ機能をサポートしている、マネージャーおよびゲストOSについては、「C.9.12 ゲストOSのカスタマイズ機能」を参照してください。


ゲストOSカスタマイズ定義ファイル

ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルを設定します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

os_customize_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー =

同じキーを複数行に記載した場合、最後に記載した行の定義が有効になります。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー

説明

Citrix XenServerのリソースプール名、またはプールマスタの管理LANのIPアドレス

VCDを格納するためのストレージリポジトリ名

VCDを格納するためのストレージリポジトリ名を記載します。ゲストOSのカスタマイズを行う場合は、必ず指定してください。

注意

  • CitrixXen上のプールマスタのXenServerに対して1行記載します。

  • 以下のどちらかが定義ファイルに存在しない場合はエラーになります。

    • Citrix XenServerのリソースプールに対応するキー

    • プールマスタの管理LANのIPアドレスに対応するキー

  • ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

  • 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

  • 定義ファイルに以下の両方が定義されている場合は、リソースプール名が定義された行が有効になります。

    • Citrix XenServerのリソースプール名

    • 上記のリソースプールに属するプールマスタの管理LANのIPアドレス

  • 以下の定義が複数あった場合、最後に記載された行の定義が有効になります。

    • 同じリソースプール名

    • 同じプールマスタのIPアドレス

  • リソースプール名およびストレージリポジトリ名には、イコール("=")、アンダースコア("_")、およびシングルクォーテーション(')は使用できません。


カスタマイズ可能なOS種別定義ファイル

ゲストOSのカスタマイズ機能を使用する場合、以下の定義ファイルにカスタマイズ可能なOS種別を定義します。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

customizable_os_type_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

OS種別

  • OS種別は、XenServerのVMゲストのOS種別を記載します。

  • 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

  • 空行は無視されます。

  • ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。

  • 1行ごとに先頭から改行コードまでを1つのOS種別として扱います。

  • 同じOS種別の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

ポイント

OS種別は、XenServerのテンプレートのOS種別を記載します。
以下のコマンドでOS種別を取得できます。詳細は、Citrix社のWebサイトの該当する製品マニュアルを参照してください。

>xe vm-param-get uuid=テンプレートのUUID param-name=os-version param-key=name <RETURN>

Citrix社のWebサイト

URL: http://support.citrix.com/product/xens/


OS種別の変換定義ファイル

本製品では、L-ServerのOS種別(Windows/Linux)を、VM管理製品から取得される情報を基に判定しています。
しかし、一部のVM管理製品においてOS種別が正しく取得できないことがあります。その結果、本製品での処理が正しく行われない場合があります。

Windows OSまたはLinux OSを使用しているL-Serverの詳細情報において、OS種別に"Windows"または"Linux"の文字列が含まれない場合は、本定義ファイルを編集してください。
本定義ファイルに、L-Serverの詳細情報に表示されているOS種別の一部と、正しいOS種別名を関連付けることにより、指定したOS種別のL-Serverとして処理を行います。

なお、Windows OSの場合、クライアントOSかサーバOSかの判定を行っています。Windows ServerのOSを使用していて、かつ本定義ファイルにOS種別が正しく表示されない場合は、"Server"という文字列を含む正しいOS種別を定義してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

convert_os_type.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

"L-Serverの詳細情報のOS種別"="正しいOS種別"

  • OS種別は、L-Serverの詳細情報のOS種別を記載します。

  • 行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。

  • 空行は無視されます。

  • ファイルの文字コードは、UTF-8にしてください。

  • 同じ"L-Serverの詳細情報のOS種別"の行が複数あった場合、最初に定義された行だけが有効になります。

  • "正しいOS種別"には、半角英数字を指定します。

  • "L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された大文字、小文字は区別されません。

  • "L-Serverの詳細情報のOS種別"に記載された文字列がクライアントOSかサーバOSかの判定は、部分一致で行われます。

定義ファイル例

以下は、L-Serverの詳細情報に表示されるOS種別"Microsoft"を、正しいOS種別"Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition"に変換する場合の例です。

"Microsoft"="Microsoft Windows Server 2008 Standard Edition"