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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

3.3 標準ログの出力レベル

ログ機能では、出力する情報に重要度を表すレベルを設定することができます。また、特定のレベル以上のログだけを出力するように設定できます。
ログ出力レベルを設定することにより、デバッグ時には多くの情報をログに出力したり、本稼働時には重要度が高いログに絞って出力したり、ログを出力しない運用にするという制御が可能になります。
たとえば、ログ定義ファイルにおいてログ出力レベルを10に設定すると、ログ出力レベルが3や10のログが出力されます。
なお、インストール時のデフォルト設定では、出力レベルは9となっており、ログ出力レベルが3のログが出力されます。

標準ログで利用するログレベル

アプリケーション連携実行基盤の標準ログのログレベルは、それぞれ以下のようになっています。
なお、ログ定義を変更することにより、標準ログのログ出力レベルを変更することが可能です。
ログ定義の変更については、“3.2 標準ログの定義”をご参照ください。

注意

ログレベルを10に設定した場合、大量のログがIJServerに出力されます。そのため、メッセージのルーティング制御が遅れることがあります。この場合は、ログレベルを下げてください。
また、大量のログが出力されることにより、古いログが消えてしまうことがあります。ログの出力情報は、IJServerワークユニットおよびアプリケーション連携実行基盤の動作解析を行うための情報です。したがって、ログレベルを10に設定する場合は、出力先のディスク容量を十分確保してください。IJServerワークユニットを使用している場合は、コンテナログの設定を変更し、大量のログが出力された場合でも、ログの出力情報が保存されるような設定にすることを推奨します。
以下に、IJServerワークユニットのコンテナログの設定方法を示します。

  • ログファイルのロールオーバ
    ログをバックアップする場合に、ログサイズとログ収集時間のどちらでバックアップするかを指定します。お使いの環境にあわせて、ログサイズを変更してください。

  • 世代数
    バックアップしたログファイルを保管する世代数を指定します。

IJServerワークユニットログの設定は、以下から行います。

システムログのログレベル

アプリケーション連携実行基盤が出力するシステムログを、レベルを使用して採取できます。
同期アプリケーション連携実行基盤、および非同期アプリケーション連携実行基盤で使用するログレベルは以下の種類があります。

ログレベル

出力情報

3

アプリケーション連携実行基盤のエラーレベルのログ

10

アプリケーション連携実行基盤の稼働状態を示すインフォメーションログ

出力情報の詳細については、“3.5.1.1 システムログ”を参照してください。

性能ログのログレベル

性能ログには、以下のログレベルの種類があります。

非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログレベル

出力情報

3

【業務処理開始アプリケーションの場合】

sendMessageメソッド、またはsendMessageSyncメソッドによるメッセージ送信から

sendMessageSyncメソッドに復帰するまで

receiveMessageメソッドに復帰するまで

結果受信キューにメッセージを格納するまで

フロー定義の終点まで

10

アクティビティによるアプリケーション連携実行基盤処理の開始から終了まで

15

次の宛先へのメッセージ送信処理の時間

【業務処理実行アプリケーションがCOBOLの場合】

業務処理実行アプリケーションを構成する全関数(前処理、業務処理、後処理、エラー処理)の最初の関数を呼び出す直前から最後の関数より復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの前処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの業務処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの後処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションのエラー処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの初期処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの終了処理を呼び出す直前から復帰するまで

【業務処理実行アプリケーションがJavaの場合】

業務処理実行アプリケーションのクラスを構成する全メソッド(コンストラクタ、前処理、業務処理、後処理、エラー処理)の最初のメソッドを呼び出す直前から最後のメソッドより復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの前処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの業務処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションの後処理を呼び出す直前から復帰するまで

業務処理実行アプリケーションのエラー処理を呼び出す直前から復帰するまで

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログレベル

出力情報

3

開始時間は、前処理を呼び出す直前の時間、終了時間は、後処理、または、エラー処理から応答が返った時間を表示

開始時間は、クライアントからリクエストを受信した直後の時間、終了時間は、クライアントへレスポンスを返却する直前の時間を表示

10

開始時間は、前処理を呼び出す直前の時間、終了時間は、前処理から応答が返った時間を表示

開始時間は、業務処理を呼び出す直前の時間、終了時間は、業務処理から応答が返った時間を表示

開始時間は、後処理を呼び出す直前の時間、終了時間は、後処理から応答が返った時間を表示

開始時間は、振分け制御を呼び出す直前の時間、終了時間は、振分け制御から応答が返った時間を表示

開始時間は、業務前制御を呼び出す直前の時間、終了時間は、業務前制御から応答が返った時間を表示

開始時間は、業務後制御を呼び出す直前の時間、終了時間は、業務後制御から応答が返った時間を表示

開始時間は、結果編集制御を呼び出す直前の時間、終了時間は、結果編集制御から応答が返った時間を表示

出力情報の詳細については、“3.5.1.2 性能ログ”を参照してください。