ライブラリのクラスパスの設定は、以下の2通りの方法があります。
IJServerクラスタ作成後、Java EE 6運用コマンドのasadminコマンドより、IJServerクラスタの「クラスパスのサフィックス」に設定する。
「クラスパスのサフィックス」の設定は以下の2通りがあります。
必要なライブラリ全てを指定する。
必要なライブラリを定義したマニフェストファイルのみのJARファイルを指定する。
アプリケーションのWEB-INF/libにマニフェストファイルのみのJARファイルを格納する。
アプリケーションのWEB-INF/libに必要なライブラリを定義したマニフェストファイルのみのJARファイルを格納します。
必要なライブラリの一覧は、Interstage Business Application Serverの「オープンJavaフレームワークユーザーズガイド」の 各フレームワークの「クラスパスの設定」を参照してください。
ライブラリの設定の際、“Java EE 6”の“14.1 提供機能”および“オープンJavaフレームワーク”の“16.1 提供機能”に記載されている「パスの読替え」に注意してください。
また、本オプション製品において以下のファイルは必要ありません。
/opt/FJSVwebc/lib/uji.jar /opt/FJSVapcef/lib/ujief.jar /opt/FJSVapclg/lib/ujilog.jar
マニフェストファイルのみのJARファイルの詳細について、下記“■マニフェストファイルの設定とJARファイルの作成について”で説明します。
asadminコマンドについての詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の “Java EE 6運用コマンド”の“asadmin”を参照してください。
クラスパスのサフィックスの詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“定義項目一覧”の“動作環境に関する定義項目”の“Java VMの定義項目”の“クラスパスのサフィックス”を参照してください。
■マニフェストファイルの設定とJARファイルの作成について
オープンJavaフレームワーク機能で必要なライブラリの数が多いため、クラスパスの定義だけを含むJARファイルを作成することで、クラスパス設定の煩雑さを低減することができます。
ここで作成するJARファイルを、実際のライブラリの代わりにクラスパス設定で利用します。
作成するJARファイルには、マニフェストファイル(MANIFEST.MF)のClass-Path属性に必要なライブラリを定義します。
マニフェストファイル(MANIFEST.MF)の作成
マニフェストファイル(MANIFEST.MF)のClass-Path属性に、必要なJARファイルのパスを定義します。
複数のJARファイルを定義する場合は、JARファイルのパスの後に半角スペースが必要です。
2行目以降のJARファイルのパスの前に必ず半角スペースを入力してください。
最後に定義したJARファイルのパスの後に必ず改行を入力してください。
Class-Path:<半角スペース><JARファイルのパス><半角スペース><改行> <半角スペース><JARファイルのパス><半角スペース><改行>
例
Class-Path: <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-core-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-webmvc-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-web-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-beans-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-context-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-expression-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-orm-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-jdbc-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-tx-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-aop-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-aspects-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-context-support-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-jms-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/spring32/lib/spring-oxm-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/lib/commons-logging-1.1.1.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/lib/aopalliance.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/lib/cglib-nodep-2.2.2.jar <改行> <業務ユニットのルートディレクトリ>/ibsjf/lib/apfwlogging.jar<改行>
マニフェストファイルのみのJARファイルの作成
作成したマニフェストファイルから、JARファイルをjarコマンドで作成します。
jar cfm <JARファイル名> <マニフェストファイルのパス>