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Interstage Application Server/Interstage Business Application Server Consolidation Option ユーザーズガイド
FUJITSU Software

11.2.3 複数Webサーバの設定

Webサーバ名が「FJapache」のWebサーバ以外に、新規にWebサーバの動作環境を作成して、複数のWebサーバを運用できます。

Webサーバの動作環境を作成する手順、およびWebサーバの動作環境を削除する手順について説明します。


11.2.3.1 Webサーバ動作環境の作成

Webサーバ動作環境の作成手順を以下に示します。


  1. 以下の形式でシェルスクリプトを実行し、Webサーバ動作環境を作成します。

    <業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/bin/ahscreateenv <Webサーバ資源の格納ディレクトリ> <Webサーバのポート番号> <Webサーバ名>

    Webサーバ資源の格納ディレクトリ

    Webサーバ資源を格納するディレクトリを、業務ユニットのルートディレクトリ配下に160Byte以内の絶対パスで指定します。

    Webサーバのポート番号

    Webサーバのポート番号を指定します。

    Webサーバ名

    WebサーバのWebサーバ名を、以下を含めた64Byteまでの文字列で指定します。英字の大文字と小文字は、区別されます。

    • 半角英数字

    • ハイフン(-)(先頭文字・最終文字には不可)

    指定したWebサーバ名は、Webサーバ一覧ファイル(<業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/etc/servers.conf)に設定されます。


    注意

    • Webサーバ資源の格納ディレクトリには、すでに存在するディレクトリを指定しないでください。

    • ポート番号には、デフォルトのWebサーバのポート番号、および業務ユニット上のアプリケーションを含むすべてのサービスのポート番号と異なるポート番号を指定してください。

    • Webサーバ名には、同一業務ユニット上にすでに存在するWebサーバ名を指定できません。Webサーバ一覧ファイル(<業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/etc/servers.conf)に設定されているWebサーバ名を確認し、同一のWebサーバ名を指定しないでください。

    Webサーバ資源の格納ディレクトリ「<業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/servers/www1」、ポート番号「8080」、Webサーバ名「web001」の場合

    <業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/bin/ahscreateenv <業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/servers/www1 8080 web001
  2. 以下のシェルスクリプトを実行し、サービスを作成します。

    /usr/bin/sudo <業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/bin/ahsservicectl create <Webサーバ名>

    上記シェルスクリプトの実行により、以下が作成されます。

    RHEL7の場合

    unitファイルが作成されます。

    /usr/lib/systemd/system/ahs_default_<業務ユニット名>_<Webサーバ名>.service
    RHEL6の場合

    起動/停止シェルスクリプトのシンボリックリンクが作成されます。

    /etc/rc.d/init.d/ahs_default_<業務ユニット名>_<Webサーバ名>

ポイント

Webサーバ動作環境作成後の初期状態では、環境定義ファイル(httpd.conf)のListenディレクティブに、「第6章 Consolidation Optionのシステム設計」の「6.1.2 IPアドレス」で設計した「業務ユニットで使用するIPアドレス」が設定されます。

別のIPアドレスを利用したい場合は、インフラ管理者にIPアドレスの追加を依頼し、追加されたIPアドレスをListenディレクティブに設定してください。


11.2.3.2 Webサーバ動作環境の削除

Webサーバ動作環境の削除手順を以下に示します。


  1. 削除対象Webサーバが起動中の場合は、削除対象Webサーバを停止します。Webサーバの停止方法については、「停止」を参照してください。


  2. 自動起動/自動停止するように設定されている場合、自動起動/自動停止しないように設定します。自動起動/自動停止しない場合の設定方法については、「自動起動/自動停止しない場合の設定方法」を参照してください。


  3. 以下のシェルスクリプトを実行し、サービスを削除します。

    /usr/bin/sudo <業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/bin/ahsservicectl delete <Webサーバ名>

    上記シェルスクリプトの実行により、以下が削除されます。

    RHEL7の場合

    unitファイルが削除されます。

    /usr/lib/systemd/system/ahs_default_<業務ユニット名>_<Webサーバ名>.service
    RHEL6の場合

    起動/停止シェルスクリプトのシンボリックリンクが削除されます。

    /etc/rc.d/init.d/ahs_default_<業務ユニット名>_<Webサーバ名>

  4. テキストエディタなどを使用して、Webサーバ一覧ファイル(<業務ユニットのルートディレクトリ>/ahs/etc/servers.conf)を編集します。
    Webサーバ一覧ファイル(servers.conf)から、削除対象Webサーバの以下の1行を削除してください。

    <Webサーバ名>=<Webサーバ資源の格納ディレクトリ>/conf/httpd.conf

  5. 必要に応じて、削除対象Webサーバ資源の格納ディレクトリを削除します。