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Symfoware Server V12.2.0 解説書
FUJITSU Software

1.4 データベース多重化による高信頼性

データベースを利用したシステムでは、ハードウェアやソフトウェアの故障など、様々な要因で引き起こされるデータの破壊や損失からデータを保護することが不可欠です。データベースを多重化することで、重要なデータを保護し、高信頼なデータベースの運用を実現します。

Symfoware Serverは、PostgreSQLのストリーミングレプリケーション機能に基づいてデータベースを多重化するだけでなく、プロセスダウン、ディスク、ネットワークなどのデータベース運用の継続に不可欠な要素の障害検知機能、プライマリサーバ(主な業務で利用するデータベースサーバ)の切り替えを手動で行うスイッチオーバ機能、スタンバイサーバの切り離し機能などを提供します。

また、クライアントがプライマリサーバやスタンバイサーバを自動的に識別することで、アプリケーションは物理的なサーバを意識せずに透過的に接続できます。

Mirroring Controllerオプション

Mirroring Controllerオプションを使用すると、プライマリサーバで異常が発生した場合に、プライマリサーバを自動的にスタンバイサーバに切り替えることができます。

また、スタンバイサーバのデータを活用することで、プライマリサーバの業務と並行し、データ分析や帳票出力などの参照を行う業務が可能となります。

参照

データベース多重化については、“クラスタ運用ガイド”の“データベース多重化運用”を参照してください。