Open SQLの機能について、説明します。
Open SQLのクライアントインターフェースおよび、クライアント・サーバ間の通信プロトコル、SQLの構文規則には、オープンソースのPostgreSQL 9.2の仕様と互換があります。このため、以下のメリットがあります。
PostgreSQLと連携するアプリケーション開発のノウハウや資産を活用した開発ができます。
PostgreSQLインターフェースと互換のあるオープンソースを利用したアプリケーションから、HA Database Readyに接続できます。
Open SQLで実行可能なコマンドやSQL文については、“第7章 コマンドリファレンス”および“第8章 SQL文”を参照してください。HA Database Readyに接続するアプリケーション開発の方法は、“第4章 アプリケーションの開発”を参照してください。
Open SQLのインターフェースのイメージを以下に示します。
Open SQL Client(クライアント機能)は、HA Database Readyに接続するためのクライアントインターフェース、およびクライアントアプリケーションです。以下の機能を提供します。
インターフェース/アプリケーション | 開発言語 | 説明 |
---|---|---|
C | PostgreSQL 9.2のCライブラリ(libpq)と互換があります。 | |
C | PostgreSQL 9.2のC言語による埋め込みSQL (ECPG)と互換があります。 | |
Java | PostgreSQL 9.2のPostgreSQL JDBC driverと互換があります。 | |
ODBC driver | ODBCインタフェースに対応したプログラム言語 | PostgreSQL 9.2のPostgreSQL ODBC driverと互換があります。 |
C# Visual Basic .NET | PostgreSQL 9.2のNpgsql - .Net Data Provider for Postgresqlと互換があります。 | |
- | PostgreSQL 9.2のPostgreSQLクライアントアプリケーションと互換があります。 |
HA Database Readyはデータベースを二重化し、信頼性を高めています。
この二重化したデータベースサーバの情報をデータベースの接続先指定時に設定しておくことで、アプリケーションは、二重化されていることを意識せずに、運用を行うデータベースサーバ(プライマリサーバ)へ接続できます。
コネクション(ネットワーク)が寸断された事態に備え、エラー処理においてコネクションを再接続しているアプリケーションは、そのままシステムの業務継続性を高めることができます。
メッセージ番号を付加することにより、番号でメッセージ集を検索することができ、迅速に異常事象の切り分けや対処を行うことができます。
シンプルなメニュー構成のOpen SQL Administrator(GUI)を利用して、データベースの動作環境のチューニング、および、OSに関するパフォーマンス情報のモニタリングができます。
Open SQL Administratorの詳細については“第6章 Open SQL Administratorの使い方”を参照してください。