ローカル環境変数は、そのノード上でのみ定義する環境変数で、ノードごとに異なる設定でもかまいません。ローカル環境変数は、グローバル変数よりも優先されます。
hvenv.local コマンドファイルで環境変数を再定義することができます。
ローカルノード上にある全 userApplication オブジェクトの AutoStartUp 属性を制御します。1(デフォルト)に設定すると、各 userApplication の自動起動は、それぞれの AutoStartUp 属性によって決まります(付録A RMS 属性一覧 を参照)。0 に設定すると、userApplication に設定された AutoStartUp 属性は無視され、自動起動は行われません。
HV_AUTOSTARTUP は、hvsetenv コマンド、または Cluster Admin の [ツール] メニューから設定します。いずれに設定した場合でも、変更結果は RMS の次回起動時まで反映されません。
通常は、利用者がデフォルト設定を変更する必要はありません。
相手ノードからハートビートがない状態がこの時間 (秒数) だけ経過すると、ベースモニタはノードとの接続が切断されたと判断し、UDP ハートビートリカバリタイマーを起動します。
RMS を rc スクリプトで起動するかどうかを決定します(rc 起動の前提条件: CONFIG.rms が存在し、有効なエントリがあること)。
RMS BM(ベースモニタ)とそのディテクタの RT クラス内の優先順位を定義します。この値を設定する場合は注意が必要です。優先順位を高く設定すると、他の OS のリアルタイムプロセスが、プロセッサのタイムスライスを取得できなくなる可能性があります。低く設定すると、RMS BM がディテクタからの通知に反応できなくなったり、コマンドラインユーティリティからの要求を実行できなくなったりする可能性があります。
デフォルトでは、BM およびディテクタはリアルタイムプロセスに設定されています。ただし、BM を非リアルタイムフラグ -R が設定された状態で起動すると、HV_REALTIME_PRIRORITY の値は無視されます。
RMS スクリプトによるデバッグ出力情報を制御します。export HV_SCRIPTS_DEBUG=1 に設定すると、各スクリプトは実行されたコマンドの詳細情報を switchlog ファイルに出力します。記録される情報の内容はスクリプトによって異なります。この設定は、PRIMECLUSTER 製品提供のスクリプトにのみ適用されます。スクリプトによるデバッグ情報の記録を停止するには、hvenv.local で HV_SCRIPTS_DEBUG エントリを削除するか、export HV_SCRIPTS_DEBUG=0 を指定してください。
RMS BM(ベースモニタ)からシステムログへの出力を制御します。RMS は常に、ERROR、FATALERROR、WARNING および NOTICE の各メッセージを switchlog ファイルに記録しています。デフォルトでは、これらのメッセージはシステムログファイル(Solaris では /var/adm/messages、Linux では /var/log/messages)にも同時に出力される設定になっています。RMS メッセージのシステムログファイルへの出力を停止するには、hvenv.local で export HV_SYSLOG_USE=0 に設定します。
すべての RMS スクリプトが終了するまでのグローバル時間を(秒数で)指定します。この RMS 環境変数で定義した時間内に特定のスクリプトを終了できない場合は、スクリプトが失敗したと想定され、RMS がスクリプト失敗に対する適切な処理を開始します。
この値が小さすぎると、エラーが不必要に生成されて、アプリケーションをオンラインまたはオフラインにできない場合があります。また、この値が極端に大きいと、スクリプトの失敗を想定するまでの待ち時間が長くなりすぎます。
このグローバル設定値は、RMS が監視するすべてのオブジェクトについて適切であることが必要です。そうでない場合は、ScriptTimeout 属性のオブジェクト固有の値が代わりに使用されます。