本製品で使用するターゲットデータベース領域、管理領域、作業領域、および、バックアップ領域を、ディレクトリ配下に配置するか(ディレクトリ指定)、または、ボリューム直下に配置するか(ボリューム指定)を選択できます。
管理領域とバックアップ領域に関しては、どちらの配置にするかを、オンライン環境設定やオフライン環境設定で指定します。
以下に、各配置について説明します。
ディレクトリ指定
[ターゲットデータベース領域、作業領域の場合]
資源を、すでにマウントされたスライス配下のディレクトリに配置します。
ディレクトリを配置しているスライスは、専用のスライスである必要はなく、他の資源も配置可能です。
ただし、ターゲットデータベース領域に関しては、ファイル形式やバックアップ運用方式、バックアップ方法により、ディレクトリ指定できない場合があります。詳細については「ターゲットデータベース領域」を参照してください。
[管理領域、バックアップ領域の場合]
資源を、すでにマウントされたスライス配下のディレクトリに配置します。
ディレクトリを配置しているスライスは、専用のスライスである必要はなく、指定したディレクトリ以外であれば、他の資源も配置可能です。
環境設定情報では、ディレクトリ情報のみを指定します。
本製品で、スライスのマウント・アンマウントは行いません。
管理領域とバックアップ領域で、同じディレクトリを共用することもできます。
ただし、バックアップ領域に関しては、バックアップ運用方式やバックアップ方法により、ディレクトリ指定できない場合があります。詳細については「バックアップ領域」を参照してください。
ボリューム指定
[ターゲットデータベース領域、作業領域の場合]
資源をそれぞれ専用スライスに配置します。
ファイル形式がファイルシステムの場合は、専用スライスにマウントされた領域内のディレクトリに配置します。専用スライスには、他の資源を配置できません。
[管理領域、バックアップ領域の場合]
資源をそれぞれ専用スライスに配置します。
環境設定情報では、ファイル形式がファイルシステムの領域ではスライスとマウントポイントを指定し、ファイル形式がRAWの領域ではスライスのみを指定します。
本製品で、指定スライスを指定マウントポイントに自動的にマウントします。使用後は、自動的にアンマウントします。
指定したスライスは、領域によりますが、管理領域とバックアップ領域で共用することもできます。ただし、指定したスライスには、管理資源、バックアップ資源以外の資源を配置できません。
参照
領域のファイル形式については、「4.2.3 ファイル形式」および「付録B ディスク資源一覧」を参照してください。
領域の共用使用の条件については、「4.2.6 領域の共用」を参照してください。
オンライン環境設定やオフライン環境設定において、各領域に指定可能な組合せは、以下のとおりです。
ターゲットデータベース領域
ターゲットデータベース資源の格納領域の領域指定は、以下のとおりです。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
データファイル領域(バックアップ方法がRMAN) | ○ | ○ |
データファイル領域(バックアップ方法がACM) | × | ○ |
制御ファイル領域 | ○ | ○ |
オンラインREDOログ・ファイル領域 | ○ | ○ |
アーカイブログ領域 | ○ | ○ |
SPFILE領域(データベースファイル種別がASM) | ○ | ○ |
SPFILE領域(データベースファイル種別がASM以外) | ○ | ○ |
スタンバイREDOログ・ファイル領域 | ○ | ○ |
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
データファイル領域 | × | ○ |
制御ファイル領域 | × | ○ |
オンラインREDOログ・ファイル領域 | × | ○ |
アーカイブログ領域 | ○ | ○ |
SPFILE領域(データベースファイル種別がASM) | × | ○ |
SPFILE領域(データベースファイル種別がASM以外) | ○ | ○ |
スタンバイREDOログ・ファイル領域 | × | ○ |
管理領域
管理領域の領域指定は、以下のとおりです。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
RMfO管理領域 ※1 | ○ | ○ |
※1:オンライン環境設定で指定できます。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
RMfO管理領域 ※1 | ○ | ○ |
※1:オフライン環境設定で指定できます。
作業領域
作業領域の領域指定は、以下のとおりです。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
スナップショット制御ファイル | ○ | ○ |
対象領域はありません。
バックアップ領域
バックアップ資源の格納領域の領域指定は、以下のとおりです。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
データファイルバックアップ領域(RMAN) ※1 | ○ | ○ |
データファイルバックアップ領域(ACM) | × | ○ |
制御ファイルバックアップ領域 ※1 | ○ | ○ |
アーカイブログバックアップ領域 ※1 | ○ | ○ |
SPFILEバックアップ領域 ※1 | ○ | ○ |
※1:オンライン環境設定で指定できます。
【凡例】○:指定可能、 ×:指定不可
領域 | ディレクトリ指定 | ボリューム指定 |
---|---|---|
オフラインバックアップ領域 | × | ○ |