4.2.6 領域の共用

本製品で使用する領域を同一のボリュームやディレクトリに配置したい場合、以下の注意事項や制限事項があります。

ターゲットデータベース領域

ターゲットデータベース資源の格納領域で同一領域に指定できる条件は、バックアップ方法とデータベースファイル種別により異なります。
領域を共用する場合は、以下の点に注意してください。

異なる環境設定間の同一領域指定

環境設定内の同一領域指定

バックアップ方法がACMの場合は、データファイルの格納領域と他のデータベースファイルの格納領域は、別ボリュームに配置してください。
バックアップ方法がRMANの場合は、すべてのデータベースファイルの格納領域は、同一ボリュームや同一ディレクトリに配置可能です。
アーカイブログ領域は、他の資源と別ディレクトリに配置してください。
アーカイブログ領域をASMに配置する場合、アーカイブログ出力先にASMディスク・グループ名を直接指定する場合は、そのASMディスク・グループにアーカイブログ以外の資源を配置しないでください。

【凡例】
○：同一ボリューム可能、同一ディレクトリ可能
△：同一ボリューム可能、同一ディレクトリ不可
×：同一ボリューム不可、同一ディレクトリ不可
－：組合せ不可

※1：OS・Oracleの制限で同一ボリューム・同一ディレクトリは不可。
※2：同一ボリュームへの配置は可能だが、アーカイブログ領域と他の領域の同一ディレクトリは不可。
※3：アーカイブログ出力先にASMディスク・グループを直接指定する場合は、他資源と混在不可。

※1：OS・Oracleの制限で同一ボリューム・同一ディレクトリは不可。

管理領域・作業領域・バックアップ領域

管理領域、作業領域、および、バックアップ資源の格納領域で、領域を共用する場合は、以下の点に注意してください。

全体

管理領域およびバックアップ領域には、ユーザー資産を配置しないでください。本製品専用のボリュームやディレクトリを用意してください。管理領域やバックアップ領域にユーザー資産が配置されていた場合、本製品の機能実行時に削除される恐れがあります。

異なる環境設定間の同一領域指定

環境設定内の同一領域指定

ACM機能によるバックアップ先、および、OS機能（dd）によるバックアップ先は、各バックアップ元のボリュームと同じ構成にしてください。また、他のデータベースファイルの格納領域や本製品の対象資源以外の格納領域とは別の専用ボリュームに配置してください。

RMfO管理領域とRMAN機能によるバックアップ領域は、同一ボリュームや同一ディレクトリに指定可能です。ただし、その場合は、ボリューム名、マウントポイント、ファイルシステム種別の組み合わせを同じにしてください。
すべてのバックアップ管理世代のRMANバックアップ領域を同一ボリュームや同一ディレクトリに配置可能です。ただし、その場合は、ボリューム名、マウントポイント、ファイルシステム種別の組み合わせを同じにしてください。