本製品では、関連する領域を一時的にマウント・アンマウントする場合があります。
クラスタ構成でPCLを使用する場合、以下の点に注意が必要です。
ターゲットデータベース領域がFsystemリソースとして登録されている環境において、そのリソース登録の設定にもよりますが、ターゲットデータベース領域をアンマウントするとフェイルオーバーする場合があります。ターゲットデータベース領域をアンマウントする機能を実行する前に、PCLのクラスタアプリケーションを利用者にて保守モードに変更してください。また、機能の実行後は保守モードを解除してください。
注意
システム構成共通の注意点としては、二重マウントがあります。他ノードから同時にマウントするとカーネルパニックが発生し、ファイルシステムが破壊される場合があります。
本製品で内部的にマウント制御を行う対象領域、実施機能、および、実施条件は、以下のとおりです。
ターゲットデータベース領域
ターゲットデータベース領域は、通常時はマウント状態です。
以下の領域に対して、本製品の機能で、処理開始時にアンマウントし、処理終了時にマウントします。
対象領域 | 機能 | 実施条件 |
---|---|---|
データファイル領域 | ・オンラインリカバリー | バックアップ方法がACMの場合 |
オフラインバックアップの全対象領域 | ・オフラインバックアップ | なし |
RMfO管理領域
RMfO管理領域は、通常時はアンマウント状態です。
本製品の機能で、処理開始時にマウントし、処理終了時にアンマウントします。
対象領域 | 実施運用 | 実施条件 |
---|---|---|
RMfO管理領域 | ・本製品のすべての機能 | ボリューム指定の場合 |
バックアップ領域
バックアップ領域は、通常時はアンマウント状態です。
以下の領域に対して、本製品の機能で、処理開始時にマウントし、処理終了時にアンマウントします。
対象領域 | 実施運用 | 実施条件 |
---|---|---|
制御ファイルバックアップ領域 | ・オンラインバックアップ | ボリューム指定の場合 |
データファイルバックアップ領域(RMAN) | ・オンラインバックアップ | バックアップ方法がRMANで、ボリューム指定の場合 |
データファイルバックアップ領域(ACM)
| ・オンラインバックアップ | バックアップ方法がACMで、カタログ登録をする場合 |
参照
オンライン運用の対象領域については、「3.3.1 バックアップ対象資源」を参照してください。
オンライン運用のバックアップ方法については、「3.3.2 バックアップ方法」を参照してください。
オンライン運用のカタログ登録については、「3.3.7 カタログ登録」を参照してください。
ボリューム指定については、「4.2.5 領域の配置(ディレクトリ・ボリューム)」を参照してください。