本製品の運用環境と、本製品で使用する資源の概要について説明します。
本製品では、導入時に運用環境の設定を行う必要があります。運用環境の設定では、データベースのバックアップ・復旧運用を行う場合に必要な情報の設定や資源の作成などを行います。
本製品の運用環境は、バックアップ対象のデータベースごとに、以下のように運用別に設定します。
オンライン系の運用を行う場合
オンライン運用環境設定を行います。1つのバックアップ対象データベースに、1つの運用環境しか設定できません。
オフライン系の運用を行う場合
オフライン運用環境設定を行います。1つのバックアップ対象データベースに、複数の運用環境を設定できます。
オンライン系の運用とオフライン系の運用は併用できます。
各運用環境を「環境設定名」という任意の名前を付けて区別し、運用環境ごとにバックアップ資源の履歴などの管理を行います。
参照
複数の運用環境を運用する場合、組合せや機能の実行などに条件があります。詳細は、「5.1 運用の組合せ」を参照してください。
「環境設定名」の命名規約については「第19章 環境設定情報」または「第20章 環境設定ファイル」を参照してください。
オンライン運用環境設定については「第7章 オンライン運用環境設定」を参照してください。
オフライン運用環境設定については「第8章 オフライン運用環境設定」を参照してください。
本製品によるデータベースのバックアップ・復旧運用で使用する資源には、主に以下のようなものがあります。
バックアップ対象のデータベースです。基本的には本製品では管理しません。本製品の運用環境設定を行う前に準備しておいてください。
ターゲットデータベースの情報やバックアップ資源の格納領域の情報など、ターゲットデータベースのバックアップ・復旧運用を行う際に必要になる情報を設定するファイルです。オンライン運用環境設定やオフライン運用環境設定で作成し、本製品によって「環境設定名」単位で管理されます。オンライン系の運用とオフライン系の運用で作成するファイルが異なり、それぞれ「オンライン環境設定ファイル」「オフライン環境設定ファイル」と呼びます。
オンライン系の運用を行う場合のみ必要な資源で、RMANによるバックアップ・リカバリーの実行や、バックアップ資源の管理を行うためのデータベースです。オンライン運用環境設定で作成し、本製品によって「環境設定名」単位で管理されます。
バックアップ運用で取得される、ターゲットデータベースのバックアップ資源です。システム構成やバックアップ運用、バックアップ方法などにより、生成される資源は異なります。本製品によって「環境設定名」単位で管理されます。
参照
各資源の詳細や、資源の格納領域については、「4.2.1 領域の種類」を参照してください。