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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

5.1 運用の組合せ

本製品では、以下の運用ができます。

上記の運用を複数実行する場合、以下の条件により、実行できない運用の組合せがあります。

条件

<条件1>

  • 同一のターゲットデータベースに対する運用

  • 異なるターゲットデータベースに対する運用

<条件2>

  • 時系列に実行(直列に実行)する運用

  • 同時に実行(並列に実行)する運用

運用の組合せ

条件1

運用の組合せ

条件2

直列実行

並列実行

同一の

ターゲットデータベース

オンライン系の運用

オンライン系の運用

×

×

オフライン系の運用

オフライン系の運用

×

オンライン系の運用

オフライン系の運用

×

異なる

ターゲットデータベース

オンライン系の運用

オンライン系の運用

オフライン系の運用

オフライン系の運用

オンライン系の運用

オフライン系の運用

○:運用の組合せの実行可能

×:運用の組合せの実行不可

△:「環境設定操作(オンライン運用環境設定操作、オフライン運用環境設定操作)」と「異なるターゲットデータベースに対するすべての運用」の組合せは、並列実行できません。


運用の組合せの例は、以下のとおりです。


同一のターゲットデータベースに対する運用の組合せ

図5.1 詳細説明と例

本製品では、同じターゲットデータベースに対して、1つのオンライン系運用と、複数のオフライン系運用を同時に行うことができます。

同じターゲットデータベースに対して複数の運用を行う場合、それぞれの運用環境は、環境設定名で区別されます。
例)上図の例では、「DB1_ONLINE1」「DB1_OFFLINE1」などで区別されています。

リカバリ・カタログ・データベースや各種バックアップ先などのバックアップ資源は、運用環境ごとに区別して管理されます。

1つの運用環境内では、1つの機能のみ実行できます。複数の機能を同時に実行することはできません。
例)上図の例で、「DB1_ONLINE1」でオンラインバックアップ実行中に、「DB1_ONLINE1」でオンライン環境設定情報の編集を行うなどの操作はできません。

また、同じターゲットデータベースに対して設定された別々の運用環境の中でも、1つの機能しか実行できません。
例)上図の例で、「DB1_ONLINE1」オンラインバックアップ実行中に「DB1_OFFLINE1」でオフライン環境設定情報の新規作成を行うなど、別の運用環境であっても複数の機能を同時に実行することはできません。


異なるターゲットデータベースに対する運用の組合せ

図5.2 詳細説明と例

本製品では、1つのデータベースサーバ内で、複数のターゲットデータベースに対する運用を行うことができます。

複数のターゲットデータベースに対して、それぞれ「同一のターゲットデータベースに対しての同時実行」で説明されている運用を行うことができます。

ただし、1つの運用環境で運用環境設定の機能を実行している場合、別のターゲットデータベースの運用環境においてすべての機能が実行できません。
例)上図の例で、「DB1_ONLINE1」でオンライン環境設定情報の編集を行っている場合、「DB2_ONLINE1」などの他の運用環境で、オンラインバックアップなどの機能を実行することができません。

バックアップ系、復旧系の機能については、別のターゲットデータベースに対する運用環境であれば、同時に実行できます。
例)上図の例で、「DB1_ONLINE1」でオンラインバックアップ中に、「DB2_ONLINE1」でオンラインバックアップが実行できます。