注意
すべての環境にPRIMECLUSTERのパッチ(T007881SP-02以降(Solaris 10)/T007882SP-02以降(Solaris 11))を適用する必要があります。
手順の実施前に、制御ドメイン、および、ゲストドメインのシャットダウン機構の設定が正しく行われている必要があります。
制御ドメインのシャットダウン機構の設定にホスト名が指定されている場合、ゲストドメインの /etc/inet/hosts ファイルにも同じ内容が定義されている必要があります。
手順1.~3.の操作は、制御ドメインで実行してください。
手順4.の操作は、ゲストドメインで実行してください。
本手順は一度だけ実施し、マイグレーション実施ごとに行う必要はありません。
ただし、本手順を実施後、“14.2.3 事前設定後に構成変更を行った場合”に該当する構成変更を行った場合は、本手順を再度実施してください。
ゲストドメインへのログイン(制御ドメイン)
制御ドメインからゲストドメインへSSHでアクセスするため、SSH初回時のユーザ問い合わせ(RSA 鍵の生成)を済ませておく必要があります。
すべての制御ドメイン上で手順2.で設定するゲストドメインのIP アドレスに対して、root ユーザでログインを実行してください。
# ssh -l root XXX.XXX.XXX.XXX
The authenticity of host 'XXX.XXX.XXX.XXX (XXX.XXX.XXX.XXX)' can't be established.
RSA key fingerprint is xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx:xx.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes ←yes と入力
ゲストドメインの情報登録(制御ドメイン)
制御ドメインのいずれかのクラスタノードで、以下のコマンドを実行し、マイグレーションで移動させる対象のゲストドメインの情報を登録します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clovmmigratesetup -a guest-name guest-clustername guest-cfname guest_ip guest-user
ゲストドメイン名
ゲストドメインのクラスタ名
ゲストドメインのCFノード名
ゲストドメインのIPアドレス
指定可能なアドレス形式は、IPv4アドレスです。
ゲストドメインへログインするためのユーザ名
rootを固定で指定します。
例:2ノード構成のゲストドメイン間クラスタで構築されている場合(“図14.1 クラスタ構成例”)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clovmmigratesetup -a guest1 cluster2 cfguest1 10.20.30.51 root Enter User's Password: Re-enter User's Password: # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clovmmigratesetup -a guest2 cluster2 cfguest2 10.20.30.52 root Enter User's Password: Re-enter User's Password: #
シャットダウン機構の重み連携の設定変更(制御ドメイン)
シャットダウン機構の重み連携のデフォルトは、制御ドメインのシャットダウン機構とゲストドメインのシャットダウン機構の重みを連携します。
制御ドメインのシャットダウン機構とゲストドメインのシャットダウン機構の重みを連携する場合、本手順は不要です。
制御ドメインのシャットダウン機構とゲストドメインのシャットダウン機構の重みの連携を行わない場合、制御ドメインのいずれかのクラスタノードで、以下のコマンドを実行します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clovmmigratesetup -w off
/etc/systemの設定(ゲストドメイン)
マイグレーションで移動させる対象のゲストドメインの“/etc/system”に、以下の記述を追加して再起動してください。
なお、Solaris 11.1 の SRU 9.5.1 以降が適用されている環境では、本設定は不要です。
forceload: misc/klmmod
図14.1 クラスタ構成例