管理対象サーバ業務では、カスタマイズ時に以下の項目を必要とします。各項目の内容を理解したうえで、設定するクラスタ業務ごとに準備・確認しておきます。
項目 | Solaris | Linux | Windows | |||
---|---|---|---|---|---|---|
SafeCLUSTER PRIMECLUSTER | VERITAS Cluster Server | Sun Cluster | PRIME CLUSTER | VERITAS Cluster Server | MSCS WSFC | |
論理ノード名 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務用通信デーモン/サービスのポート番号 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
業務名 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
論理IPアドレス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
共有データ用共有ディスク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
リソース種別 | ○ | × | × | ○ | × | × |
インストール時のユーザー | × | × | × | × | × | ○ |
クラスタ名 | × | × | × | × | × | ○ |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース | × | × | × | × | × | ○ |
ネットワーク名 | × | × | × | × | × | ○ |
外部接続用ネットワーク名 | × | × | × | × | × | ○ |
IPアドレスリソース | × | × | × | × | × | ○ (注) |
ボリュームグループ名 | × | × | × | × | × | × |
注: Windows Server 2003の場合だけ。
項目 | HP-UX | |
---|---|---|
MC/Service | VERITAS Cluster Server | |
論理ノード名 | ○ | ○ |
業務用通信デーモン/サービスのポート番号 | ○ | ○ |
業務名 | ○ | ○ |
論理IPアドレス | ○ | ○ |
共有データ用共有ディスク | ○ | ○ |
リソース種別 | × | × |
インストール時のユーザー | × | × |
クラスタ名 | × | × |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース | × | × |
ネットワーク名 | × | × |
外部接続用ネットワーク名 | × | × |
IPアドレスリソース | × | × |
ボリュームグループ名 | ○ | × |
○: 必要とする項目
×: 必要としない項目
論理ノード名
AdvancedCopy Manager用の論理サーバの名前です。論理ノード名は、8バイト以下の英数字だけを使って、ユーザーが任意に設定できます。
論理ノード名は、「2.4.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。
注意
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Solaris版Sun Cluster、Linux版PRIMECLUSTER、HP-UX版MC/ServiceGuard、HP-UX版VERITAS Cluster Serverの場合、下表の13個の文字列を論理ノード名に設定できません。
audit | cluster | cmdevs | config | daemon | data | java |
log | pid | report | samp | sh | tmp |
|
業務用通信デーモン/サービスのポート番号
業務用通信サービスに割り当てるポート番号を準備します。1024~65535の範囲で、空いている番号(ほかのサービスのポート番号として使用されていない番号)を準備してください。また、クラスタ業務なのでプライマリノードとセカンダリノードで同一のポート番号にする必要があります。
注意
業務用通信サービスのポート番号は、ローカル業務用通信サービスのポート番号やほかの業務用通信サービスのポート番号と異なる番号にしてください。
業務名
クラスタ業務の名称です。
論理IPアドレス
「7.1 リソース」中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」を参照してください。
注意
Windows版MSCS/WSFC(IPv4アドレス使用時)またはHP-UX版MC/ServiceGuardの場合は、サブネットマスクも確認してください。
共有データ用共有ディスク情報
「7.1 リソース」中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」を参照してください。
リソース種別
Cmdlineリソースです。
ただし、Solaris版SafeCLUSTERは、状態遷移プロシジャです。
インストール時のユーザー
AdvancedCopy Managerをインストールしたユーザーとパスワードを確認します。
クラスタ名
Windows版MSCS/WSFCで指定したクラスタ名を確認します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
共有データ用共有ディスクのディスクリソース
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのディスクリソース名を確認します。
ネットワーク名
新規論理IPアドレスを使用する場合、AdvancedCopy Manager用のネットワーク名を準備します。AdvancedCopy Managerは、このネットワーク名でネットワークリソースを作成します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
外部接続用ネットワーク名
IPv4の新規論理IPアドレスを使用する場合、Windows版MSCS/WSFCで指定した、外部通信用ネットワーク名を確認します。詳細は、Windows版MSCS/WSFCのマニュアルを参照してください。
IPアドレスリソース
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスが設定されているIPアドレスリソース名を確認します。
ボリュームグループ名
共有データ用共有ディスクのボリュームグループ名を確認します。