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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.3.3 行移動出力

【提供インタフェース】

  

【機能説明】

  出力の対象とする項目を、定義体に指定した位置ではなく、定義体の行位置を基準として任意の行数だけ前か後ろの位置に出力します。

[形式]

PSINT PSFUNCTION ps_write_lineshift (
    PSFILE psfile,
    PSPSTR pGroup,
    PSUSHORT control,
    PSUSHORT lines,
    PSPVOID pRecord);

[パラメタ]

psfile

:

オープン処理で獲得した表示ファイル識別子を指定します。

pGroup

:

出力の対象とする項目群名または項目名を指定します。項目群名または項目名には、先頭から最大6文字までのNULLで終わる文字列を指定します。

control

:

項目の出力する位置を定義体の行位置を基準として前か後ろかを指定します。値とその意味は以下のとおりです。

PS_WL_FORWARD

:

linesで指定した値だけ後の行位置に出力します。

PS_WL_BACKWARD

:

linesで指定した値だけ前の行位置に出力します。

lines

:

行数を指定します。行数には定義体の項目の行位置に加減した値が、定義体の縦サイズ以内になるように指定してください。指定値は最大3桁(最大値999)です。

pRecord

:

レコードデータ領域を指すポインタを指定します。

[使用例]

帳票印刷時に印刷の対象とする項目"W001"を定義体に指定した行位置から10行あとに印刷します。

PSFILE psfile;
SAMPLE samp;
PSUSHORT Error;
psfile = ps_open("PRTFILE", PS_OPEN_PRT, &Error, 0);
ps_set_formatsize(psfile, "SAMPLE", s_SAMPLE);
ps_write_lineshift(psfile, "W001", PS_WL_FORWARD, 10, &samp);
ps_close(psfile, &Error);
[診断]

  正常終了時には0が返されます。エラー発生時には1または2が返されます。psfileの指定に誤りがある場合には2が、それ以外のエラーの場合には1が返されます。1が返された場合には通知コードの獲得通知コードを獲得してエラー原因を識別できます。

  処理中にオペレータがタスクリストからの終了を選択すると-1が返されます。その場合、利用者プログラムは必ず実行を終了してください。

[形式]

PROCESSING M0DE句とUNIT CONTROL句に指定する。

[パラメタ]

PROCESSING MODE句

:

"FW"を指定します。

UNIT CONTROL句

:

項目の出力する位置を定義体の行位置を基準として前か後ろかを指定します。値とその意味は以下のとおりです。

Annn(nnnには整数値を格納する)

:

nnn(最大値999)で指定した値だけ後の行位置に出力します。

Snnn(nnnには整数値を格納する)

:

nnn(最大値999)で指定した値だけ前の行位置に出力します。

[使用例]

帳票印刷時に印刷の対象とする項目"W001"を定義体に指定した行位置から10行あとに印刷します。

MOVE "SAMP" TO PRT-FORMAT.
MOVE "W001" TO PRT-GROUP.
MOVE "FW" TO PRT-MODE.
MOVE "A010" TO PRT-CONTROL.
WRITE SAMP.
[診断]

  FILE STATUS句に通知コードが格納されます。