組込みメディア項目には、透過する色を指定できます。「透過色を指定する」を設定した組込みメディア項目に出力される画像は、指定した透過色以外の部分のみ描画されます。(指定した透過色の部分は描画されません。)透過色の指定は、帳票定義体の組込みメディア項目のプロパティ、またはプリンタ情報ファイルのSTAMP(画像の透過指定)で指定します。また、プリンタへ印刷する場合、透過出力の描画方法を切り替えることができます。描画方法の切り替え、およびそれぞれの描画方法での注意事項などの詳細は、プリンタ情報ファイルのSTAMPTYPE(画像の透過出力描画指定)を参照してください。帳票を電子化した場合の描画ついては、帳票の電子化を参照してください。
出力例を下図に示します。
透過出力可能な画像データの形式を以下の表に示します。
画像データ形式 | 備考 |
---|---|
ビットマップ | 2値限定※ |
TIFF | 2値限定※ |
PNG | 2値限定※ |
GIF | 2値限定※ |
※ 2値であれば、色は何でもかまいません。
注意
出力するプリンタによって描画品質が異なるため、実際の運用を行う前に正しく描画されることを確認してください。
2値より多い色を使用した画像を透過出力した場合、指定した色が完全に透過されない場合があります。
スキャナ等で読込んだ画像は、画面表示上では白色でも実際は白色に近い色(例:RGB=255,255,254など)になっている場合があります。その場合は、白色(RGB=255,255,255)が完全に透過されません。ツール等を使用して画像が2値になるように編集してください。
透過色を指定して帳票を大量に出力する場合は、プリンタドライバのプリントプロセッサのデータ型に「RAW」を設定することを推奨します。「EMF」を設定するとスプールが極端に大きくなり、場合によってはシステムのスプールが枯渇し、印刷できないことがあります。
モノクロプリンタへ印刷する場合、プリンタによっては指定した透過色を認識できず、透過されない場合があります。その場合は以下を試行してください。
使用する印鑑をモノクロにする。
モノクロプリンタをカラープリンタに変更する。
モノクロプリンタへ印刷する場合、プリンタによっては画像が欠ける、描画品質が落ちる(粗くなる)など、正しく描画されない場合があります。その場合は以下を試行してください。
プリンタの解像度を上げる。
STAMPTYPE(画像の透過出力描画指定)により描画方法を切り替える