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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.16 画像ファイルの印刷

  定義体に組込みメディア項目を定義することにより、各種の画像ファイルを出力できます。

  組込みメディア項目を使用するときは、定義体作成時に必ず項目制御部付にしてください。出力する画像ファイルの種類は、項目制御部で指定します。したがって、項目制御部のない定義体では画像ファイルを印刷できません。項目制御部への画像ファイルの種類は、項目の表示属性の設定で指定します。

  定義した組込みメディア項目のレコードに、出力する画像ファイル名を指定します。レコードには、ファイル名をフルパスで指定するか、またはファイル名だけで指定します。レコードの先頭から検索して最後に検出された半角空白、またはNULL以外のデータまでをファイル名とします。

  印刷可能な画像ファイルはビットマップデータ、OLEオブジェクト、JPEGデータ、TIFFデータ、PNGデータ、およびGIFデータです。ただし、OLEオブジェクトは、URLで指定できません。URLで指定した場合は、MEFD_RC_OPMDA(44)のエラーとなります。

注意

  • 組込みメディア項目の出力では、改ページ処理は行われません。そのため、画面帳票定義体の場合は、ページの区切りで必要に応じて、改ページ処理を行ってください。改ページ処理を行わないと、前ページに組込みメディア項目が印刷され、出力したいページに印刷されない場合があります。ただし、帳票定義体の場合は、改ページ処理が不要です。改ページ処理については、プリンタ装置の制御を参照してください。

  • 組込みメディア項目は不透過で出力されます。そのため、オーバレイ、網がけ、罫線と組込みメディア項目が重なっている場合、重なっている部分は出力されません。

■ビットマップデータ

拡張子がBMPのビットマップ形式のデータを出力します。

ビットマップデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

■OLEオブジェクト

OLEオブジェクトを出力します。

OLEオブジェクトを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

■JPEGデータ

拡張子がJPG、JPEG、JPEまたはJFIFのデジタル静止画面圧縮形式(JPEG形式)のデータを出力します。

JPEGデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

なお、出力できるJPEGデータは、基本DCT方式(ベースラインJPEG)、拡張DCT方式(プログレッシプJPEG)およびデジタルカメラで使用されているExif規格のJPEG画像ファイルであり、以下の処理方式のJPEGデータは出力できません。

  • 可逆方式

  • ハイアラーキカル方式

以下のカラー形式のJPEGデータを出力できます。

  • 8ビット(256階調グレースケール)

  • 24ビット(RGBフルカラー)

■TIFFデータ

拡張子がTIFまたはTIFFのTIFF形式のイメージデータを出力します。

MeFtが出力するTIFFデータは、ひとつのファイルに1個のイメージデータだけが格納されているものを扱います。

TIFFデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

なお、出力できるTIFFデータは、以下の圧縮形式です。

  • 非圧縮

  • MH圧縮(ITU-T Group3(1d) Modified Huffman)

  • MR圧縮(ITU-T Group3(1d) Fax)

  • MMR圧縮(ITU-T Group4(2d) Fax)

  • PackBits

  • LZW

以下のカラー形式のTIFFデータを出力できます。

  • 1ビット(2値画像:モノクロ)

  • 4ビット(パレットカラー)

  • 8ビット(パレットカラー)

  • 24ビット(RGBフルカラー)

また、WangのImagingで作成したPacked Bits形式のTIFFデータはビット順が逆転して格納されるため、Imagingで正しく表示できても崩れて出力されることがあります。この場合、Imagingで開いて圧縮形式を変更して再格納してください。

PNGデータ

拡張子がPNGのPNG形式のデータを出力します。

PNG ( Portable Network Graphics ) は線順次画像 ( raster image ) のロスレス( 可逆 )で、通信向けであり、高い圧縮率で広範囲に使えるファイル・フォーマットです。 PNG は GIF に替わる特許権フリーな画像フォーマットを提供し、多く使われている TIFF の置き換えも可能です。パレット色 ( Indexed-color )、グレースケール ( grayscale )、フルカラー ( truecolor ) をサポートし、オプションでアルファチャネル( alpha channel, 透過度 ) をサポートしています。画素サンプリング ( sample depths ) は 1 ビット~ 16 ビットです。

PNGデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

PNGデータの処理方式には、以下に示すものがあります。

  • 色数(2色、16色、256色、24bit、32bit)

  • スタンダードエンコーディング形式

  • プログレッシブエンコーディング形式

  • 拡張機能(透過色指定やガンマ補正など)

以下のカラー形式のPNGデータを出力できます。

  • 1ビット(パレットカラー)

  • 4ビット(パレットカラー)

  • 8ビット(パレットカラー)

  • 24ビット(RGBフルカラー)

GIFデータ

拡張子がGIFのGIF形式のイメージデータを出力します。

GIF( Graphics Interchange Format ) は、コンピュサーブ( CompuServe Incorporated )が標準の画像方式として使用するために開発したファイル・フォーマットです。仕様には「GIF87」や「GIF87a」、その完全上位互換である「GIF89a」があります。画像データはLZW方式の圧縮アルゴリズムによって圧縮されています。

MeFtが出力するGIFデータは、ひとつのファイルに1個のイメージデータだけが格納されているものを扱います。

GIFデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。

以下のカラー形式のGIFデータを出力できます。

  • 1ビット(パレットカラー)

  • 4ビット(パレットカラー)

  • 8ビット(パレットカラー)