組込みメディア項目には、クリッピングの有無および中央印刷の有無を指定できます。
「クリッピングする」に設定すると、組込みメディア項目のサイズに画像データが切りだされます。
印刷するメディアデータのサイズは、ディスプレイの解像度、プリンタの解像度またはメディアデータの解像度より求められます。どの解像度を使用するかは、帳票定義体の組込みメディア項目のプロパティ、またはプリンタ情報ファイルのMEDIAMODE(メディア解像度指定)の指定によります。MEDIAMODE(メディア解像度指定)での指定は、すべての組込みメディア項目で有効になります。各種指定により使用される解像度は表「使用される解像度」のとおりです。
メディアデータの解像度で出力 | MEDIAMODE | 使用される解像度 |
---|---|---|
あり | -(任意) | メディアデータの解像度 |
なし | MDA | メディアデータの解像度 |
DSP | ディスプレイの解像度 | |
PRT または 省略 | プリンタの解像度 |
「クリッピングしない」を設定すると、画像データの縦横比を変えることなく、組込みメディア項目の大きさに合わせて拡大・縮小されます。
ただし、OLEオブジェクトの場合は、組込みメディア項目の大きさに合わせて画像データの縦横比が変わり出力されます。OLEオブジェクトの場合、定義体のクリッピング指定は無視され、常に「クリッピングしない」で出力されます。
「クリッピングする」を指定したとき、および「クリッピングしない」を指定したときのそれぞれ印刷結果を表に示します。
大小関係 | メディアデータ | 印刷結果 |
---|---|---|
メディアデータサイズ > 組込みメディア項目サイズ | データの一部が印刷される | |
メディアデータサイズ ≦ 組込みメディア項目サイズ | データがすべて印刷される |
相似関係 | メディアデータ | 印刷結果 |
---|---|---|
メディアデータの形と組込みメディアデータ項目の形が相似の場合 | データがすべて印刷される | |
メディアデータの形と組込みメディア項目の形が相似でない場合 | データがすべて印刷される |
「中央印刷する」を選択すると、組込みメディア項目の中央に印刷されます。画面帳票定義体の場合、中央印刷の指定は、「クリッピングしない」のとき選択できます。帳票定義体の場合は、「クリッピングする」のときでも、「中央印刷する」を選択できます。
中央印刷の設定による印刷位置を表に示します。
中央印刷 | 印刷位置 | ||
---|---|---|---|
クリッピングしない | クリッピングする | ||
中央印刷しない | |||
中央印刷する |
メディアデータの解像度を使用して出力されたメディアデータは、解像度の異なるプリンタへの印刷、およびPDF出力において、同一サイズで描画されます。
メディアデータの解像度を使用できるメディア種は、ビットマップ形式、JPEG形式、PNG形式、TIFF形式、およびGIF形式です。
解像度情報を持たないメディアデータ(注1)を出力する場合は、プリンタ情報ファイルのMEDIADPIX(メディアデータ横解像度指定)およびMEDIADPIY(メディアデータ縦解像度指定)で指定された解像度を使用して出力します。
注1:解像度情報が省略されているメディアデータ、または解像度に0が設定されているメディアデータ。
帳票を電子化した場合の描画については、帳票の電子化を参照してください。