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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.16.1 クリッピングと中央印刷

  組込みメディア項目には、クリッピングの有無および中央印刷の有無を指定できます。

  「クリッピングする」に設定すると、組込みメディア項目のサイズに画像データが切りだされます。

  印刷するメディアデータのサイズは、ディスプレイの解像度、プリンタの解像度またはメディアデータの解像度より求められます。どの解像度を使用するかは、帳票定義体の組込みメディア項目のプロパティ、またはプリンタ情報ファイルのMEDIAMODE(メディア解像度指定)の指定によります。MEDIAMODE(メディア解像度指定)での指定は、すべての組込みメディア項目で有効になります。各種指定により使用される解像度は表「使用される解像度」のとおりです。

表5.12 使用される解像度

メディアデータの解像度で出力
(定義体の項目のプロパティ)

MEDIAMODE
(プリンタ情報ファイル)

使用される解像度

あり

-(任意)

メディアデータの解像度

なし

MDA

メディアデータの解像度

DSP

ディスプレイの解像度

PRT または 省略

プリンタの解像度

  「クリッピングしない」を設定すると、画像データの縦横比を変えることなく、組込みメディア項目の大きさに合わせて拡大・縮小されます。

  ただし、OLEオブジェクトの場合は、組込みメディア項目の大きさに合わせて画像データの縦横比が変わり出力されます。OLEオブジェクトの場合、定義体のクリッピング指定は無視され、常に「クリッピングしない」で出力されます。

  「クリッピングする」を指定したとき、および「クリッピングしない」を指定したときのそれぞれ印刷結果を表に示します。

表5.13 クリッピングするを指定したときの印刷結果

大小関係

メディアデータ

印刷結果

メディアデータサイズ

>

組込みメディア項目サイズ

データの一部が印刷される

メディアデータサイズ

組込みメディア項目サイズ

データがすべて印刷される

表5.14 クリッピングしないを指定したときの印刷結果

相似関係

メディアデータ

印刷結果

メディアデータの形と組込みメディアデータ項目の形が相似の場合

データがすべて印刷される

メディアデータの形と組込みメディア項目の形が相似でない場合

データがすべて印刷される

  「中央印刷する」を選択すると、組込みメディア項目の中央に印刷されます。画面帳票定義体の場合、中央印刷の指定は、「クリッピングしない」のとき選択できます。帳票定義体の場合は、「クリッピングする」のときでも、「中央印刷する」を選択できます。

  中央印刷の設定による印刷位置を表に示します。

表5.15 中央印刷の指定による印刷位置の変化

中央印刷

印刷位置

クリッピングしない

クリッピングする

中央印刷しない

中央印刷する

メディアデータの解像度での出力

  メディアデータの解像度を使用して出力されたメディアデータは、解像度の異なるプリンタへの印刷、およびPDF出力において、同一サイズで描画されます。

  メディアデータの解像度を使用できるメディア種は、ビットマップ形式、JPEG形式、PNG形式、TIFF形式、およびGIF形式です。

  解像度情報を持たないメディアデータ(注1)を出力する場合は、プリンタ情報ファイルのMEDIADPIX(メディアデータ横解像度指定)およびMEDIADPIY(メディアデータ縦解像度指定)で指定された解像度を使用して出力します。

    注1:解像度情報が省略されているメディアデータ、または解像度に0が設定されているメディアデータ。

  帳票を電子化した場合の描画については、帳票の電子化を参照してください。