利用者プログラムの文字コードがEBCDIC、およびJEFの場合は、必ずJEF拡張漢字サポートが必要です。
利用者プログラムの文字コードがEUCでMeFt/Web連携機能を使用する場合、JEF拡張漢字を含む利用者プログラムのレコードデータおよび画面帳票定義体をシフトJISに変換して、表示または印刷することができます。ただし、メニューおよびボタンに使用しているJEF拡張漢字や字体変更文字は、全角の‘_'になります。
サーバ上の利用者プログラムのレコードデータおよび画面帳票定義体のJEF拡張漢字をWindowsシステム上でどのように扱ってコード変換するかは、ウィンドウ情報ファイルのJEFEXTN(JEF拡張漢字サポートの有無) およびプリンタ情報ファイルのJEFEXTN(JEF拡張漢字サポートの有無)でそれぞれ指定します。
なお、利用者プログラムの文字コードがEBCDICおよびJEFの場合は、必ずJEF拡張漢字サポートを使用してコード変換します。
JEF拡張漢字サポートを使用しない場合とJEF拡張漢字サポートを使用する場合について、以下に示します。
JEF拡張漢字サポートを使用しない場合
レコードデータに外字を使用する場合、使用する外字がEUCのどの外字領域に割り当てられているか、ウィンドウ情報ファイルのEUCGAIJI(外字複写元位置) およびプリンタ情報ファイルのEUCGAIJI(外字複写元位置)でそれぞれ指定します。なお、当指定は、定義体の固定リテラル項目、およびオーバレイ文字に定義した外字には無効となり、文字化けが発生する場合があります。その場合は、MeFtを使用する環境にCharset Managerをインストールしてください。なお、画面帳票定義体を使用している場合は、FORMの「コード変換の指定」を「ADJUSTを使用する」に変更してください。
図2.2にウィンドウ情報ファイルのEUCGAIJI(外字複写元位置) およびプリンタ情報ファイルのEUCGAIJI(外字複写元位置)でG301を指定した場合の、図2.3にG369を指定した場合の、図2.4にG185を指定した場合のシフトJISとEUC間のコード変換を示します。
:相互に変換可能。
:G3の1~20区のコードをシフトJISの外字の領域に変換する。
:と同様にEUC(U90)→シフトJISの変換を行う。ただしWindowsシステムの拡張文字の領域と重なる。
:と同様にEUC(U90)→シフトJISの変換を行う。
:相互に変換可能。
:G3の69~88区のコードをシフトJISの外字の領域に変換する。
:と同様にEUC(U90)→シフトJISの変換を行う。ただしWindowsシステムの拡張文字の領域と重なる。
:と同様にEUC(U90)→シフトJISの変換を行う。
:相互に変換可能。
:この領域のコードをシフトJISの外字の領域に変換する。
図2.2~2.4で以外の変換は、コード変換だけ行ってもMeFtで正常に表示できるわけではありません。EUCと同じ字体をシフトJIS側に用意します。用意していない場合、置換文字への置き換えを行いません。変換後のコード系に対応したフォントを使用するか、外字登録でフォントの外字領域の拡張を行う必要があります。
JEF拡張漢字サポートを使用する場合
NetCOBOL JEFオプション使用時、およびリモート表示ファイルサービスとの連携のとき、JEF拡張漢字サポートがインストールされていないとMEFD_RC_JEFLOAD(GF)のエラーとなります。 また、MeFt/Web連携機能を使用するとき、ウィンドウ情報ファイルのJEFEXTN(JEF拡張漢字サポートの有無)に「Y」、「1」、「2」を指定した場合 およびプリンタ情報ファイルのJEFEXTN(JEF拡張漢字サポートの有無)に「Y」を指定した場合もJEF拡張漢字サポートがインストールされている必要があります。
JEF拡張漢字サポートによるコード変換は、専用フォント切り換え型、外字登録型およびOAKW対応型の3種類があります。これらのコード変換とMeFtへの設定方法と特徴を表に示します。
外字領域に割り付けなどについては、JEF拡張サポートの説明書を参照してください。
コード変換の種類 | |||
---|---|---|---|
専用フォント切り換え型 | 外字登録型 | OAKW対応型 | |
ウィンドウ情報ファイルJEFEXTNへの設定 | Yもしくは、1 | 2 | Yもしくは、1 |
プリンタ情報ファイルJEFEXTNへの設定 | Y | N | Y |
入力使用する | 特に指定なし | 特に指定なし | Japanist 2003以降 |
出力可能なJEF拡張漢字 | 専用フォントを使用し、全JEF拡張漢字の出力が可能 | 外字領域に割り付けることで1880文字のJEF拡張漢字の出力が可能 | 専用フォントを使用し、全JEF拡張漢字の出力が可能 |
入力可能なJEF拡張漢字 | JEF拡張漢字は入力できない。 | 外字領域に割り付けることで1880文字のJEF拡張漢字の入力が可能 | 専用フォントを使用し、全JEF拡張漢字の入力が可能 |
クリップボード連携によるテキストデータの入出力 | 不可 | 可能 | 不可 |
特徴 | 全JEF拡張漢字の出力が可能。 JEF拡張漢字は入力できない。 | JEF拡張漢字は、任意に割り付けた1880文字だけ使用可能。 外字として登録しているので、一般的なアプリケーションにもJEF拡張漢字を使用することができる。 また、ボタン、メニューバーやタイトルバーにもJEF拡張漢字を使用することができる。 | 専用フォントとJapanistを使用し、全JEF拡張漢字の入出力が可能 NetCOBOL JEFオプション使用時、およびリモート表示ファイルサービスとの連携時に、Japanistを使用する場合は、OAKW対応型を指定することで、入力文字の文字化けが発生しなくなる。 |
全JEF拡張漢字:拡張漢字4039文字、拡張非漢字1010文字、利用者定義文字3102文字
注意
ローマ数字の小文字はシフトJISの未定義領域(0xFA00~FBFF)にあり、コード変換ができないため、JEF拡張漢字サポートの変換ルーチンを使用して、システム外字領域をJEFコードに対応付けてください。1880文字まで対応付け可能です。
方法は、Windowsのシステム外字領域にターゲットの文字を作成し、JEF拡張漢字サポートの変換テーブルでJEFコードとシステム外字領域のシフトJISのコードを対応付けします。MeFtでは、画面機能を使用する場合は、ウィンドウ情報ファイルでJEFEXTN(JEF拡張漢字サポートの有無)に「2」を指定します。
この指定を行うことでJEF拡張漢字サポートの変換テーブルに沿った「JEFコード→シフトJISコード」を行います。しかし、出力には対応付けしたWindowsのシステム外字を使用するためあらかじめ使用する文字をWindowsのシステム外字領域に割り付けておく必要があります。
JEF拡張漢字サポートを使用する場合は、他の文字とのバランスを保つために、フォント名に"FF特殊111"または"FF特殊211"を指定してください。"FF特殊111"または"FF特殊211"を指定した場合、ウィンドウ情報ファイルのJISTYPE(JIS年式指定) およびプリンタ情報ファイルのJISTYPE(JIS年式指定)には「78JIS」を指定してください。