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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

6.30.1 NetCOBOL Studioを利用する場合

プログラムの翻訳・リンク

  1. サンプル用に作成したワークスペースを指定して、NetCOBOL Studioを起動します。

  2. [依存]ビューを確認し、Sample29プロジェクトがなければ、以下を参考にサンプルプログラムのプロジェクトをNetCOBOL Studioのワークスペースにインポートします。

  3. [依存]ビューからSample29プロジェクトを選択し、以下の構成になっていることを確認します。

    自動ビルドが設定されている場合、プロジェクトをワークスペースにインポートした直後にビルドが実行されます。この場合、[その他のファイル]には、ビルド後に生成されるファイル(.exeや.objなど)が表示されます。既定では自動ビルドに設定されています。

  4. [その他のファイル]にSample29.exeおよびTSUUSHIN.exeが作成されていない場合(自動ビルドが実行されていない場合)、NetCOBOL Studioのメニューバーから[プロジェクト] > [プロジェクトのビルド]を選択します。

実行環境情報の設定

  1. [実行環境設定]ツールを起動するには、Sample29_EXEプロジェクトの配下にあるCOBOL85.CBRをダブルクリックします。

    →  実行用の初期化ファイルの内容が表示されます。

  2. [ファイル]メニューの“開く”を選択し、実行可能プログラム(Sample29.exe)が存在するフォルダーに、実行用の初期化ファイル(COBOL85.CBR)を作成します。

  3. [共通]タブを選択し、以下を設定します。

    • 環境変数情報@CBR_CIINF(論理宛先定義ファイルの指定)に、論理宛先定義ファイルのパス名を指定します。

      このSampleプログラムでは、使用する実行用の初期化ファイルが1つであり、指定する内容もSample29.exeとTSUUSHIN.exeプログラムで同じなので、この指定だけで問題ありません。

  4. [適用]ボタンをクリックします。

    →  設定した内容が実行用の初期化ファイルに保存されます。

  5. [ファイル]メニューの“終了”を選択し、実行環境設定ツールを終了します。

プログラムの実行

  1. [依存]ビューからSample29プロジェクトを選択し、NetCOBOL Studioのメニューバーから[実行(R)] > [実行構成(N)]を選択します。

    →  [実行構成]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 左ペインから[COBOLアプリケーション]を選択し、[新規]ボタン()をクリックします。

    →  右ペインの[名前]に"Sample29"され、実行時の構成情報が表示されます。

  3. [プロジェクト名]は、[参照]ボタンをクリックして、表示されたプロジェクト一覧から"Sample29_EXE"を選択します。

    →  [実行ファイル名]に実行可能ファイル名(.exe)が表示されます。

  4. [実行]ボタンをクリックします。

    →  Sample29.exeが実行されます。

  5. Sample29を起動すると、データを2件サーバに書き込んだ後、“***TSUUSHIN.exeを起動してください***”というメッセージがコンソールに表示されます。

    サーバと接続しました。
      サーバ名    :SERVER1
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
    ***TSUUSHIN.exeを起動してください***
  6. Sample29が待ち状態になった後で、TSUUSHINを起動します。

実行結果

コンソールに表示された受信メッセージから以下のことを確認してください。

Sample29のコンソールウィンドウ

  1. TSUUSHINからのメッセージを論理宛先“MYLD2”から読み込んだ。

  2. 論理宛先“MYLD1”から優先順位の順番に従って、メッセージを読み込んだ。

    サーバと接続しました。
      サーバ名    :SERVER1
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
    ***TSUUSHIN.exeを起動してください***
    メッセージを1件読み込みました。
      論理宛先名  :MYLD2
      受信メッセージ:SENT MESSAGE FROM TUUSHIN
    メッセージを1件読み込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
      受信メッセージ:SENT MESSAGE:PRRIORITY=3
    メッセージを1件読み込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
      受信メッセージ:SENT MESSAGE:PRRIORITY=5
    サーバを切断しました。
      サーバ名    :SERVER1

TSUUSHINのコンソールウィンドウ

  1. Sample29からのメッセージを論理宛先“MYLD1”から読み込んだ。

  2. 論理宛先“MYLD1”と“MYLD2”にメッセージを書き込んだ。

    サーバと接続しました。
      サーバ名    :SERVER1
    メッセージを1件読み込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
      受信メッセージ:SENT MESSAGE FROM Sample29
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD1
    メッセージを1件書き込みました。
      論理宛先名  :MYLD2
    サーバを切断しました。
      サーバ名    :SERVER1