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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

6.25 COM連携-Excelを操作するプログラム(2)(Sample24)

ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample24-について説明します。

Sample24では、NetCOBOLのCOMクライアント機能を使って、Excelを操作する例を示します。

NetCOBOLのCOMクライアント機能では、COMオブジェクトを作成し、それを使ってCOMサーバの提供する機能をCOBOLのメソッドと同様に使用することができます。

Excelは独立したアプリケーションであるだけでなく、COMサーバとしての側面を持つため、Excelを操作するアプリケーションをCOBOLでも記述することができます。

このプログラムを動作させるためには、以下の製品が必要です。

なお、NetCOBOLのCOM機能の詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”の“COM機能”を参照してください。

注意

以降では、NetCOBOLのインストール先フォルダーをC:\COBOLとして説明しています。フォルダー名がC:\COBOLになっているところは、NetCOBOLをインストールしたフォルダーに変更してください。

概要

COBOLアプリケーションから、Excelに対して次の操作を行います。

NetCOBOLのCOMクライアント機能では、COMサーバのメソッドやインタフェースを認識する方法として、アーリバインドとレイトバインドの2つを持ちます。

このSampleではアーリバインドを使用します。

アーリバインドを使用する場合、オブジェクトプロパティやメソッドの行内呼出しが記述できます。また、性能の面でレイトバインドの場合より優れています。反面、開発時に型ライブラリが必須となる点やCOMサーバの変更の影響を受けやすいなどの短所もあります。このプログラムではExcelの機能を使用するためCOMサーバ名EXCELを使用していますが、プログラムの翻訳に先立って、このCOMサーバ名に対して、Excelの型ライブラリを指定しておく必要があります。

なお、Excel2013の型ライブラリを参照してビルドした実行可能ファイルは、Excel2010を操作することができませんし、また、逆にExcel2010の型ライブラリを参照してビルドした実行可能ファイルは、Excel2013を操作することができません。

レイトバインドの場合の例は“6.24 COM連携-Excelを操作するプログラム(1)(Sample23)”を参照してください。

提供プログラム

使用しているCOBOLの機能

使用しているCOBOLの文