ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample23-について説明します。
Sample23では、NetCOBOLのCOMクライアント機能を使って、Excelを操作するプログラムの例を示します。
NetCOBOLのCOMクライアント機能では、COMオブジェクトを作成し、それを使ってCOMサーバの提供する機能をCOBOLのメソッドと同様に使用することができます。
Excelは独立したアプリケーションであるだけでなく、COMサーバとしての側面を持つため、Excelを操作するアプリケーションをCOBOLでも記述することができます。
このプログラムを動作させるためには、以下の製品が必要です。
Microsoft(R) Excel(以降、Excelと略します。)
なお、NetCOBOLのCOM機能の詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”の“COM機能”を参照してください。
注意
以降では、NetCOBOLのインストール先フォルダーをC:\COBOLとして説明しています。フォルダー名がC:\COBOLになっているところは、NetCOBOLをインストールしたフォルダーに変更してください。
概要
COBOLアプリケーションから、Excelに対して次の操作を行います。
Excelの起動と終了
Excelシートのオープン
ワークシートの選択とデータの挿入
グラフの作成
選択したシートの印刷
NetCOBOLのCOMクライアント機能では、COMサーバのメソッドやインタフェースを認識する方法として、アーリバインドとレイトバインドの2つを持ちます。
このSampleではレイトバインドを使用します。
レイトバインドを使用する場合、使用できるCOBOLの書き方が制限されることや実行性能の面でアーリバインドの場合に劣るなどの短所はありますが、COMサーバの変更の影響を受けづらい点では優れています。このため、COMサーバとしてはExcel97とExcel2000はまったく別の存在ですが、レイトバインドを使用するこのプログラムはそのどちらも操作することが可能です。
アーリバインドの場合の例は“6.25 COM連携-Excelを操作するプログラム(2)(Sample24)”を参照してください。
提供プログラム
Sample23.prj(プロジェクトファイル)
Sample23.cob(COBOLソースファイル)
GRAPHDATA.XLS(テスト用Excelファイル)
Makefile(メイクファイル)
使用しているCOBOLの機能
使用しているCOBOLの文
DISPLAY文
IF文
INVOKE文
PERFORM文
SET文