DFS のセットアップ手順を以下に示します。
マウントポイントを作成し、 /etc/fstab に DFS の記述を追加します。
マウントポイントの作成
DFS として利用するストレージシステム上のディスクパーティションをマウントするマウントポイントを作成します。
マウントポイントは、マスタサーバで指定したものと同じにしてください。
例
/mnt の配下にマウントポイント pdfs を作成します。
# mkdir /mnt/pdfs <Enter>
fstab 設定
/etc/fstab に DFS のエントリーを追加します。
追加するエントリーの各フィールドに指定するパラメーターは以下のとおりです。
第 1 フィールド(fs_spec)
マウントする DFS の論理ファイルシステム名を指定します。
参考
論理ファイルシステム名は、DFS ファイルシステムを識別するための論理名です。マスタサーバでファイルシステムの構成情報を生成する際に定義した名前を使用します。
スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバでは、DFS 構成情報ファイルを使用して、ファイルシステム構成を管理します。このDFS 構成情報ファイルを識別するために論理ファイルシステム名を使用します。
第 2 フィールド(fs_file)
上記で作成したマウントポイントを指定します。
第 3 フィールド(fs_vfstype)
pdfs を指定してください。
第 4 フィールド(fs_mntops)
マウント時に使用されるマウントオプションを指定します。
_netdev オプションは、必ず指定してください。
ほかのオプション指定は、以下に従って決定します。
確認項目 | 指定オプション |
---|---|
ファイルの最終参照時刻を更新しない場合、または | noatime |
DFS クライアント起動時にマウントしない場合 | noauto |
DFS を読込み専用でマウントする場合 | ro |
参照
noauto オプションの詳細については、オンラインマニュアルページの mount コマンドを参照してください。
その他のマウントオプションの詳細については、「Primesoft Distributed File System for Hadoop V1 ユーザーズガイド」の「コマンドリファレンス」で「mount.pdfs」を参照してください。
第 5 フィールド(fs_freq)
0 を指定してください。
第 6 フィールド(fs_passno)
0 を指定してください。
例
/etc/fstab にマウントポイント /mnt/pdfs および論理ファイルシステム名 pdfs1 を定義した場合の例を示します。
LABEL=/ / ext3 defaults 1 1 LABEL=/home /home ext3 defaults 1 2 LABEL=/boot /boot ext3 defaults 1 2 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0 devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 sysfs /sys sysfs defaults 0 0 proc /proc proc defaults 0 0 LABEL=SWAP-sda3 swap swap defaults 0 0 pdfs1 /mnt/pdfs pdfs _netdev 0 0
マスタサーバで生成した DFS 構成情報ファイルをスレーブサーバに配付し、DFS ファイルシステムをマウントします。
マスタサーバの「6.1.3.11 DFS ファイルシステム構成情報の生成」で生成した DFS 構成情報ファイルを /etc/pdfs 配下にコピーします。
# scp -p root@master1:{DFS 構成情報ファイルを作成したディレクトリ}/client.conf.pdfs1 /etc/pdfs <Enter>
DFS ファイルシステムをマウントします。
例
スレーブサーバで、DFS ファイルシステムをマウントします。
# mount pdfs1 <Enter>
注意
DFS ファイルシステムをマウントする前にスレーブサーバに DFS 構成情報ファイルを配置しておく必要があります。
DFS では、必ずマスタサーバ、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、連携サーバの順でマウントしてください。スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、または連携サーバを先にマウントしても、マスタサーバ(MDS) が存在しないためマウントが失敗します。
参照
マウントの詳細については、「Primesoft Distributed File System for Hadoop V1 ユーザーズガイド」の「コマンドリファレンス」で「mount.pdfs」を参照してください。