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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.3

8.12.3 ハードウェアの変更

ハードウェアを変更する場合の作業手順について説明します。

8.12.3.1 共用ディスク装置の変更

共用ディスク装置を変更する場合は、事前に、変更する共用ディスク装置のリソースを削除し、共用ディスク装置の変更後に、変更した共用ディスク装置のリソースを追加する必要があります。

図8.15 共用ディスク装置の変更手順

◆操作手順

  1. クラスタアプリケーションの変更

    変更対象の共用ディスク装置を使用している以下のリソースを、クラスタアプリケーションから削除します。

    • Fsystemリソース

    • Gdsリソース

    参照

    クラスタアプリケーションの構成を変更し、リソースを削除する方法については、“8.1 クラスタアプリケーションの変更”および“8.7.1 リソースの削除”を参照してください。

  2. GDSのオブジェクトの削除

    変更する共用ディスク装置に関連する、GDSのオブジェクトを削除します。

    参照

    GDSのオブジェクトの削除については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“第5章 操作”の“削除”を参照してください。

  3. 変更する共用ディスク装置のリソース削除

    cldelrscコマンドを使用して、登録された共用ディスク装置のリソースを削除します。

    cldelrscコマンドについては、マニュアルページを参照してください。

    cldelrscコマンド実行後、リソースを削除したことをGDSに通知するため、以下のコマンドを実行します。

    filepathには空のファイルを絶対パスで指定します。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -f filepath

    注意

    • 削除する共用ディスク装置のリソースがGDSのクラスに登録されている場合は、共用ディスクをGDSのクラスから削除した後、共用ディスク装置のリソースを削除してください。共用ディスクをGDSのクラスから削除する方法については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”を参照してください。

    • GDSの設定ファイル/etc/opt/FJSVsdx/sdx.cfにSDX_UDEV_USE=offが記述されている場合、clautoconfigコマンドは実行しないでください。

  4. 共用ディスク装置の変更

    9.2 保守作業の流れ”に従い、当社技術員(CE)に共用ディスク装置の変更を依頼してください。

  5. 活性増設した共用ディスク装置の認識(RHEL6以降)

    RHEL6以降で共用ディスク装置を活性増設した場合、共用ディスク装置を活性増設したすべてのノードで以下の設定を行います。

    # /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdx_by_id replace デバイス名

    活性増設したディスクのデバイス名がsdf、sdg、およびsdhの場合

    # /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdx_by_id replace sdf,sdg,sdh
  6. 変更した共用ディスク装置のリソース追加

    変更した共用ディスク装置に対応するリソースを、リソースデータベースに登録します。

    参照

    リソースデータベースへの登録については、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”を参照してください。

  7. Gdsリソースの設定

    GDS (Global Disk Services) を使用する場合には、GDSの設定を行い、Gdsリソースを作成します。

    参照

    GDSの設定、GDSリソースの作成については、“6.3 GDSの構成設定”、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”を参照してください。

  8. リソースの追加

    手順1.でFsystemリソースを削除した場合は、Fsystemリソースを追加します。

    参照

    リソースの追加については、“6.7.3 リソースの設定”を参照してください。

8.12.3.2 業務LAN/管理LANで使用するネットワークインタフェースカードの変更

業務LAN/管理LANで使用するネットワークインタフェースカードを変更する場合は、事前に、変更するネットワークインタフェースカードのリソースを削除し、ネットワークインタフェースカードの変更後に、変更したネットワークインタフェースカードのリソースを追加する必要があります。

図8.16 ネットワークインタフェースカードの変更手順

◆操作手順

  1. クラスタアプリケーションの変更

    変更対象のネットワークインタフェースカードを使用している以下のリソースを、クラスタアプリケーションから削除します。

    • 引継ぎネットワークリソース

    • Glsリソース

    参照

    クラスタアプリケーションの構成を変更し、リソースを削除する方法については、“8.1 クラスタアプリケーションの変更”および“8.7.1 リソースの削除”を参照してください。

  2. 変更するネットワークインタフェースカードのリソース削除

    cldelrscコマンドを使用し、登録されたネットワークインタフェースカードのリソースを削除します。

    cldelrscコマンドについては、マニュアルページを参照してください。

  3. ネットワークインタフェースカードの変更

    9.2 保守作業の流れ”に従い、当社技術員(CE)にネットワークインタフェースカードの変更を依頼してください。

  4. 変更したネットワークインタフェースカードのリソース追加

    変更したネットワークインタフェースカードに対応するリソースを、リソースデータベースに登録します。

    参照

    リソースデータベースへの登録については、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”を参照してください。

  5. リソースの追加

    手順1.で引継ぎネットワークリソース、Glsリソースを削除した場合は、引継ぎネットワークリソース、Glsリソースを追加します。

    参照

    リソースの追加については、“6.7.3 リソースの設定”を参照してください。