ハードウェアを変更する場合の作業手順について説明します。
共用ディスク装置を変更する場合は、事前に、変更する共用ディスク装置のリソースを削除し、共用ディスク装置の変更後に、変更した共用ディスク装置のリソースを追加する必要があります。
図8.15 共用ディスク装置の変更手順
◆操作手順
クラスタアプリケーションの変更
変更対象の共用ディスク装置を使用している以下のリソースを、クラスタアプリケーションから削除します。
Fsystemリソース
Gdsリソース
参照
クラスタアプリケーションの構成を変更し、リソースを削除する方法については、“8.1 クラスタアプリケーションの変更”および“8.7.1 リソースの削除”を参照してください。
GDSのオブジェクトの削除
変更する共用ディスク装置に関連する、GDSのオブジェクトを削除します。
参照
GDSのオブジェクトの削除については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“第5章 操作”の“削除”を参照してください。
変更する共用ディスク装置のリソース削除
cldelrscコマンドを使用して、登録された共用ディスク装置のリソースを削除します。
cldelrscコマンドについては、マニュアルページを参照してください。
cldelrscコマンド実行後、リソースを削除したことをGDSに通知するため、以下のコマンドを実行します。
filepathには空のファイルを絶対パスで指定します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -f filepath
注意
削除する共用ディスク装置のリソースがGDSのクラスに登録されている場合は、共用ディスクをGDSのクラスから削除した後、共用ディスク装置のリソースを削除してください。共用ディスクをGDSのクラスから削除する方法については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services説明書”を参照してください。
GDSの設定ファイル/etc/opt/FJSVsdx/sdx.cfにSDX_UDEV_USE=offが記述されている場合、clautoconfigコマンドは実行しないでください。
共用ディスク装置の変更
“9.2 保守作業の流れ”に従い、当社技術員(CE)に共用ディスク装置の変更を依頼してください。
活性増設した共用ディスク装置の認識(RHEL6以降)
RHEL6以降で共用ディスク装置を活性増設した場合、共用ディスク装置を活性増設したすべてのノードで以下の設定を行います。
# /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdx_by_id replace デバイス名
例
活性増設したディスクのデバイス名がsdf、sdg、およびsdhの場合
# /etc/opt/FJSVsdx/bin/sdx_by_id replace sdf,sdg,sdh
変更した共用ディスク装置のリソース追加
変更した共用ディスク装置に対応するリソースを、リソースデータベースに登録します。
参照
リソースデータベースへの登録については、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”を参照してください。
Gdsリソースの設定
GDS (Global Disk Services) を使用する場合には、GDSの設定を行い、Gdsリソースを作成します。
参照
GDSの設定、GDSリソースの作成については、“6.3 GDSの構成設定”、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”を参照してください。
リソースの追加
手順1.でFsystemリソースを削除した場合は、Fsystemリソースを追加します。
参照
リソースの追加については、“6.7.3 リソースの設定”を参照してください。
業務LAN/管理LANで使用するネットワークインタフェースカードを変更する場合は、事前に、変更するネットワークインタフェースカードのリソースを削除し、ネットワークインタフェースカードの変更後に、変更したネットワークインタフェースカードのリソースを追加する必要があります。
図8.16 ネットワークインタフェースカードの変更手順
◆操作手順
クラスタアプリケーションの変更
変更対象のネットワークインタフェースカードを使用している以下のリソースを、クラスタアプリケーションから削除します。
引継ぎネットワークリソース
Glsリソース
参照
クラスタアプリケーションの構成を変更し、リソースを削除する方法については、“8.1 クラスタアプリケーションの変更”および“8.7.1 リソースの削除”を参照してください。
変更するネットワークインタフェースカードのリソース削除
cldelrscコマンドを使用し、登録されたネットワークインタフェースカードのリソースを削除します。
cldelrscコマンドについては、マニュアルページを参照してください。
ネットワークインタフェースカードの変更
“9.2 保守作業の流れ”に従い、当社技術員(CE)にネットワークインタフェースカードの変更を依頼してください。
変更したネットワークインタフェースカードのリソース追加
変更したネットワークインタフェースカードに対応するリソースを、リソースデータベースに登録します。
参照
リソースデータベースへの登録については、“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”を参照してください。
リソースの追加
手順1.で引継ぎネットワークリソース、Glsリソースを削除した場合は、引継ぎネットワークリソース、Glsリソースを追加します。
参照
リソースの追加については、“6.7.3 リソースの設定”を参照してください。