変更内容
Oracle状態監視機能の以下の監視項目について、監視対象が変更になりました。
ユーザ表領域の空き領域
一時表領域の空き領域(ディクショナリ管理のみ対象)
ロールバックセグメントのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
ユーザオブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
管理者オブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
非互換
以下の監視項目の表領域の空き領域の監視の変更点は以下のとおりです。
ユーザ表領域の空き領域
一時表領域の空き領域(ディクショナリ管理のみ対象)
表領域 | データファイルの状態 | 監視対象となる表領域の空き領域 | ||
---|---|---|---|---|
エクステント管理 | 状態 | V10以前 | V11以降 | |
ディクショナリ | ONLINE | ONLINE | ○ | ○ |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ○ | △ | ||
ONLINE のものが1つも存在しない | ○ | × | ||
OFFLINE | ONLINE | ○ | × | |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ○ | × | ||
ONLINE のものが1つも存在しない | ○ | × | ||
ローカル | ONLINE | ONLINE | ○ | ○ |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | × | △ | ||
ONLINE のものが1つも存在しない | × | × | ||
OFFLINE | ONLINE | × | × | |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | × | × | ||
ONLINE のものが1つも存在しない | × | × |
○:表領域に含まれるすべてのデータファイルの空き領域の合計をその表領域の空き領域とします。
△:ONLINEのデータファイルの空き領域の合計をその表領域の空き領域とします。
×:その表領域の空き領域は監視しません。
以下の監視項目のエクステントの監視の変更点は以下のとおりです。
ロールバックセグメントのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
ユーザオブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
管理者オブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数の監視/エクステント割り当てが可能かの監視)
表領域 | データファイルの状態 | オブジェクト・ヘッダー | 監視対象となる表領域の空き領域 | ||
---|---|---|---|---|---|
エクステント管理 | 状態 | V10以前 | V11以降 | ||
ディクショナリ | ONLINE | ONLINE | ONLINEのデータファイルに含まれる | ○ | ○ |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ONLINEのデータファイルに含まれる | ○ | ○ | ||
OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | ○ | × | |||
ONLINE のものが1つも存在しない | OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | ○ | × | ||
OFFLINE | ONLINE | ONLINEのデータファイルに含まれる | ○ | × | |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ONLINEのデータファイルに含まれる | ○ | × | ||
OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | ○ | × | |||
ONLINE のものが1つも存在しない | OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | ○ | × | ||
ローカル | ONLINE | ONLINE | ONLINEのデータファイルに含まれる | ○ | ○ |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ONLINEのデータファイルに含まれる | × | ○ | ||
OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | × | × | |||
ONLINE のものが1つも存在しない | OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | × | × | ||
OFFLINE | ONLINE | ONLINEのデータファイルに含まれる | × | × | |
ONLINE および OFFLINE/RECOVERのものが混在 | ONLINEのデータファイルに含まれる | × | × | ||
OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | × | × | |||
ONLINE のものが1つも存在しない | OFFLINE/RECOVERのデータファイルに含まれる | × | × |
○:監視対象となるオブジェクトのエクステント監視は可能です。
×:監視対象となるオブジェクトのエクステント監視は行いません。
注意
「エクステント割り当てが可能かの監視」を行う際の注意事項
「エクステント割り当てが可能かの監視」では、オブジェクトが含まれる表領域がシステム管理(AUTOALLOCATE)されている場合は、Oracleが自動でエクステントを管理するため、監視対象外とします。
以下の監視項目で、「UNDO表領域の空き領域」の監視項目が追加されたことにより、「UNDO表領域」が監視対象外となりました。
ユーザ表領域の空き領域
運用管理サーバおよび監視対象サーバにインストールされているSystemwalker for Oracleの組合せによる注意事項を示します。
インストールされているSystemwalker for Oracle | 監視対象サーバ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Solaris版 | Windows版 | Linux版 | ||||||
10.0 | 11.0 | V10.0L10 | V11.0L10 | V10.0L20 | V11.0L10 | |||
運用管理サーバ | Solaris版 | 5.2 | (*2) | (*1) | (*2) | (*1) | (*2) | (*1) |
11.0 | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) | ||
Windows版 | V5.0L30 | (*2) | (*1) | (*2) | (*1) | (*2) | (*1) | |
V11.0L10 | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) | ||
Linux版 | V13.1.0 | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) | (*2) | (*3) |
「ユーザ表領域の空き領域」の監視では「UNDO表領域」は含みません。
「UNDO表領域の空き領域」の項目は設定することはできません。
監視対象サーバにインストールされているSystemwalker for OracleのVLが以下の場合、「ユーザ表領域の空き領域」の監視において、「UNDO表領域」を含めた領域監視を行うことができます。
Solaris版 : 11.0/12.0/V13.1.0/V13.1.1/V13.1.2
Windows版 : V11.0L10/V12.0L10/V12.0L11/V13.1.0
「UNDO表領域の空き領域」を含めた領域監視を行うための対処方法は、各VLの以下のマニュアルを参照してください。
Solaris版 11.0/Windows版V11.0L10 : 「導入ガイド」-「A.2 Oracle状態監視の変更点」
Solaris版 12.0以降 : 「導入ガイド」-「E.5 「ユーザ表領域の空き領域」および「UNDO表領域の空き領域」について」
Windows版V12.0L10以降 : 「導入ガイド」-「E.4 「ユーザ表領域の空き領域」および「UNDO表領域の空き領域」について」
「ユーザ表領域の空き領域」の監視では「UNDO表領域」を含みます。
「UNDO表領域の空き領域」の項目は設定することはできません。
「ユーザ表領域の空き領域」の監視では「UNDO表領域」を含みません。
UNDO表領域の空き領域を監視する場合は、「UNDO表領域の空き領域」を選択します。
対処方法
V10以前のユーザ表領域の空き領域を監視対象とする場合、UNDO表領域の空き領域の監視項目を追加で設定してください。