クラスタシステムで構成された運用管理サーバがUNIXである場合の各ノードでの導入作業について説明します。
以下の手順で行ってください。
導入作業を実行する際は、スーパーユーザで実行する必要があります。
<ノード1(運用系)> Systemwalker for Oracleのインストールを行います
Systemwalker for Oracleのインストールを行います。
インストールについては“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“インストール”を参照してください。
<ノード1(運用系)> SELinuxポリシーの適用を行います
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境でSELinuxが有効となっている場合、SELinuxポリシーの適用を行います。
詳細については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“運用管理サーバでの環境設定【Linux版】”の“SELinuxポリシーの適用”を参照してください。
<ノード1(運用系)> Systemwalker for Oracleの環境設定を行います
Systemwalker Centric Managerに対してSystemwalker for Oracleの環境設定を実施します。以下の環境設定コマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpormsetup -s <ENTER> |
注意
環境設定コマンド終了時に出力されるSystemwalker Centric Managerのデーモン再起動メッセージに対しては「n」を選択してください。(ここでSystemwalker Centric Managerのデーモン再起動を行う必要はありません。「18.<ノード1(運用系)/ノード2(待機系)>Systemwalker Centric Managerを再起動します」を行うことで設定した情報が有効となります。)
コマンド実行中は、対象のサーバに対して、Systemwalker Centric Managerからイベント監視の条件定義の変更操作は行わないでください。
イベント監視の条件定義の詳細については“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
<ノード1(運用系)> Webサーバの定義を行います
Webサーバ定義を実施します。
Webサーバ定義については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Webサーバの定義”を参照してください。
<ノード1(運用系)> マネージャクラスタ環境設定を行います
Systemwalker for Oracleのマネージャクラスタ環境設定を実施します。
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpormncinf -k active -s directory <ENTER> |
共有ディスク内のSystemwalker for Oracleの資源を格納するディレクトリ
注意
「共有ディスク内のSystemwalker for Oracleの資源を格納するディレクトリ」の指定について
「共有ディスク内のSystemwalker for Oracleの資源を格納するディレクトリ」の最後には、スラッシュ(/)を指定しないでください。
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。詳細は“A.1 mpormncinf(マネージャクラスタ環境設定コマンド)[UNIX]”を参照してください。
<ノード1(運用系)> メッセージ詳細表示の設定を行います
メッセージ詳細表示機能を使用する場合、Systemwalker for Oracleが提供する「メッセージ情報ファイル」を運用管理サーバに登録しておく必要があります。
メッセージ情報ファイルの登録については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド ”-“環境設定”-“メッセージ情報ファイルを登録する”を参照してください。
なお、メッセージ情報ファイルを登録する場合、「メッセージ情報格納先ディレクトリ」には、共有ディスク内のディレクトリを指定してください。
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。詳細は“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
<ノード1(運用系)> インストールレス型エージェント監視の環境設定を行います
エージェントを導入しないサーバを監視する場合、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mporalssetup -s -k active <ENTER> |
インストールレス型エージェント監視設定コマンドの詳細については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。
詳細は“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
運用系ノードと待機系ノードを切り替えます
注意
Systemwalker for Oracleの共有資源格納用パーティションに、すでにクラスタシステムに登録されている共用可能な共有ディスク上のパーティションを使用していない場合、共有ディスクパーティションのマウントを待機系ノードに切り替えてください。
Oracle Solaris Clusterでかつ、共有資源用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、パーティションは運用系ノードおよび待機系ノードから常時マウントされているため操作は不要です。
<ノード2(待機系)> Systemwalker for Oracleのインストールを行います
Systemwalker for Oracleをインストールします。
インストールについては“Systemwalker for Oracle 導入ガイド ”-“インストール”を参照してください。
<ノード2(待機系)> SELinuxポリシーの適用を行います
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境でSELinuxが有効となっている場合、SELinuxポリシーの適用を行います。
詳細については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“運用管理サーバでの環境設定【Linux版】”の“SELinuxポリシーの適用”を参照してください。
<ノード2(待機系)> Systemwalker for Oracleの環境設定を行います
Systemwalker for Oracleの環境設定を実施します。
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpormsetup -s <ENTER> |
注意
環境設定コマンド終了時に出力されるSystemwalker Centric Managerのデーモン再起動メッセージに対しては「n」を選択してください。(ここでSystemwalker Centric Managerのデーモン再起動を行う必要はありません。「18.<ノード1(運用系)/ノード2(待機系)>Systemwalker Centric Managerを再起動します」を行うことで設定した情報が有効となります。)
コマンド実行中は、対象のサーバに対して、Systemwalker Centric Managerからイベント監視の条件定義の変更操作は行わないでください。
イベント監視の条件定義の詳細については“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
<ノード2(待機系)> Webサーバの定義を行います
Webサーバ定義を実施します。
Webサーバ定義については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド ”-“環境設定”-“運用管理サーバでの環境設定”-“Webサーバの定義”を参照してください。
<ノード2(待機系)> マネージャクラスタ環境設定を行います
Systemwalker for Oracleのマネージャクラスタ環境設定を実施します。
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpormncinf -k inactive -s directory <ENTER> |
運用系ノードでマネージャクラスタ環境設定を行った際に指定したディレクトリ
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。詳細は“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
<ノード2(待機系)> メッセージ詳細表示の設定を行います
メッセージ詳細表示機能を使用する場合、Systemwalker for Oracleが提供する「メッセージ情報ファイル」を運用管理サーバに登録しておく必要があります。
メッセージ情報ファイルの登録については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“環境設定”-“メッセージ情報ファイルを登録する”を参照してください。
なお、メッセージ情報ファイルを登録する場合、「メッセージ情報格納先ディレクトリ」には、「6. <ノード1(運用系)> メッセージ詳細表示の設定を行います」で指定した、「メッセージ情報格納先ディレクトリ」(共有ディスク内のディレクトリ)を指定してください。
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。詳細は“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
<ノード2(待機系)> インストールレス型エージェント監視の環境設定を行います
エージェントを導入しないサーバを監視する場合、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mporalssetup -s -k inactive <ENTER> |
インストールレス型エージェント監視設定コマンドの詳細については、“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
ポイント
Red Hat Enterprise Linux 6/Red Hat Enterprise Linux 7の環境では、SELinuxのタイプ変更に関するメッセージが出力されます。
詳細は“Systemwalker for Oracle 運用ガイド”-“コマンドリファレンス”を参照してください。
運用系ノードと待機系ノードを切り替えます
注意
Systemwalker for Oracleの共有資源格納用パーティションに、すでにクラスタシステムに登録されている共用可能な共有ディスク上のパーティションを使用していない場合、共有ディスクパーティションのマウントを待機系ノードに切り替えてください。
Oracle Solaris Clusterでかつ、共有資源用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、パーティションは運用系ノードおよび待機系ノードから常時マウントされているため操作は不要です。
<ノード1(運用系)/ノード2(待機系)> ファイアウォール機能の設定を行います
ファイアウォール機能の設定を実施します。
ファイアウォール機能の設定については、“Systemwalker for Oracle 導入ガイド ”-“環境設定”-“運用管理サーバでの環境設定”-“ファイアウォール機能の設定”を参照してください。
<ノード1(運用系)/ノード2(待機系)> Systemwalker Centric Managerを再起動します
Systemwalker for Oracleの環境設定で実施したSystemwalker Centric Managerに対する設定を有効にするために、Systemwalker Centric Managerを再起動します。
再起動方法については、“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”の「クラスタシステム上の運用管理サーバの起動/停止」を参照してください。