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Systemwalker for Oracle 運用ガイド
FUJITSU Software

B.1.29 mporsetobjals(インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定コマンド)

機能説明

インストールレス型エージェント監視で、オブジェクト指定監視(Oracle状態監視機能の拡張機能)を使用する場合、作成したオブジェクト定義ファイルから情報を定義します。

コマンド形式

コマンド形式を以下に示します。

【UNIX版】

# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -s -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME -file FILE_NAME <ENTER>
# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -d -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME <ENTER>
# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -v -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME <ENTER>

【Windows版】

mporsetobjals.exe -s -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME -file FILE_NAME <ENTER>
mporsetobjals.exe -d -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME <ENTER>
mporsetobjals.exe -v -h ホスト名 -sid ORACLE_SID -item ITEM_NAME <ENTER>

オプション

-s

オブジェクト指定を行う時に指定します。

-d

オブジェクト指定を解除する時に指定します。

-v

オブジェクト指定の内容を表示します。

-h ホスト名

ホスト名で指定されたサーバに対してオブジェクト指定監視の設定を行います。

-sid ORACLE_SID

オブジェクト指定監視の設定対象となるOracleのORACLE_SIDを指定します。

-item ITEM_NAME

オブジェクト指定対象となる監視項目を指定します。複数指定はできません。

ITEM_NAME

対象となる以下の監視項目のいずれかを指定します。

  • 性能の監視

    SGAFREEMEM

    SGA内のメモリ空き状況

    DISKREAD

    ディスクREAD数

    DISKWRITE

    ディスクWRITE数

    LATCHMIS

    ラッチ獲得ミス率

    TMREPQUE

    応答キュー平均待機時間

    DISPPSRATE

    ディスパッチャプロセスの使用率

  • セッションの監視

    CONUSR

    接続ユーザ数

    TMSESCON

    セッション接続時間

    TMSESIDL

    セッションアイドル時間

  • 領域の監視

    USRFREESPACE

    ユーザ表領域の空き領域

    TMPFREESPACE

    一時表領域の空き領域

    LTMPFREESP

    ローカル管理の一時表領域の空き領域

    TMPUSABLESPACE

    一時表領域の使用可能領域

    UNDOFREESP

    UNDO表領域の空き領域

    RBSEXTREM

    ロールバックセグメントのエクステント監視
    (割り当て可能な残りエクステント数)

    RBSEXTALLOC

    ロールバックセグメントのエクステント監視
    (エクステント割り当てが可能かの監視)

    USREXTREM

    ユーザオブジェクトのエクステント監視
    (割り当て可能な残りエクステント数)

    USREXTALLOC

    ユーザオブジェクトのエクステント監視
    (エクステント割り当てが可能かの監視)

    MGREXTREM

    管理者オブジェクトのエクステント監視
    (割り当て可能な残りエクステント数)

    MSREXTALLOC

    管理者オブジェクトのエクステント監視
    (エクステント割り当てが可能かの監視)

    ASMARCFREESP

    ASM上のアーカイブ先の空き領域

  • 状態の監視

    STRBS

    ロールバックセグメントの状態

    STDATAFL

    データファイルの状態

    STDATAFLHD

    データファイル・ヘッダーの状態

    STTMPFL

    テンポラリファイルの状態

    STREDOLOG

    REDOログファイルの状態

    STTRIGR

    トリガーの状態

    STTBLSP

    表領域の状態

    STOBJ

    オブジェクトの状態

    STIDX

    インデックスの状態

    STTBLCONST

    表の制約定義

-file FILE_NAME

オブジェクト定義ファイル名を指定します。(“-s”指定時のみ指定可能)

FILE_NAME

オブジェクト定義ファイル名をフルパスで指定します。

実行に必要な権限/実行環境

【UNIX版】

【Windows版】

注意

  • オブジェクト指定監視の設定を有効にするためには、監視条件を適用する必要があります。当コマンドの実行後に、拡張監視機能(オブジェクト指定監視)の条件適用コマンドを実施してください。

  • 当コマンドが異常終了した場合、出力されるエラーの内容を確認し、オブジェクト定義ファイルを修正してください。オブジェクト定義ファイルの修正後、再度当コマンドを実施してください。

使用例

【UNIX版】

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視の設定を行う

    # /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -s -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE -file /work/objdef.txt <ENTER>

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視を解除する

    # /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -d -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE <ENTER>

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視の設定内容を表示する

    # /opt/FJSVmpor/bin/mporsetobjals -v -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE <ENTER>

【Windows版】

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視の設定を行う

    mporsetobjals.exe -s -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE -file c:\work\objdef.txt <ENTER>

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視を解除する

    mporsetobjals.exe -d -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE <ENTER>

  • インストールレス型エージェント監視オブジェクト指定監視の設定内容を表示する

    mporsetobjals.exe -v -h host1 -sid orains -item USRFREESPACE <ENTER>